クラス転移したからクラスの奴に復讐します

Wrath

アストVS魔族

コーグと言われた奴とそれを言った奴が背中に背負っていた三叉槍を構えて俺に迫って来た。

「…………遅い」

俺は余裕でそれらを躱し横に通った2人の槍を両腕で捕まえた。

「こいつほんとに人間か?」
「反射速度が尋常じゃねぇよ!」
「俺は至って普通の人間だぞ」

俺は腕から槍にかけて魔法を流しその魔法をそのまま魔族の2人に当ててやった。

「「ガァァァァァ!!」」

俺が2人に流した魔法は雷でその攻撃を受けた魔族は黒焦げになりながら武器から手を離した。いい判断だが、既に瀕死の様子で息を切らしていた。
この攻撃を受けて気を失わないのはさすが魔族といった所だ。
これをカードルらへんが受けたらへたしたら黒炭になっちまうからな。
魔族は人間に比べて全てのステータスが強力で意外と長生きのためスキルの数もレベルも高いのだ。

「はぁはぁ、やべえコイツ」
「はぁはぁ、あっぶねぇ」
「ここは撤退した方がいいですねぇ」
「ああ、これも魔王様に報告だ」
「あれ?もう帰んのか?」

俺は空中に飛び上がり背を見せる魔族にそう聞いた。

「今回は俺たちの負けだ。だが次は俺たちより強い奴がお前を消しに行く!。覚悟しておくんだな」
「悪りぃけどしばらく俺姿くらますと思うからこの国にはいないと思うぞ~」
「………………分かった。因みに次どこに行くか教えてくれないか?」
「一応帝国の方行く予定」
「やっぱ教えてって普通に教えちゃっとよコイツ ︎」
「だってつえー奴と戦えるんだろ?そんなチャンス無駄にするかよ」
「戦闘狂か ︎」

むっ、俺は決して戦闘狂ではないぞ。ただ強くなるための特訓相手が欲しかった所だっただけで殺してステータスの肥やしにしようとは考えてない。ないったらないのだ。まぁやるとしても何もしてこなかったら殺しはしないけど。

俺はそのあと魔族の3人を見送り、静かになった会場で周りを見ると国王だけが座ったままこちらを見ていた。

「いや何してんだよあんた」
「何、アストが魔族に通用するのかと思っての」
「安心しろミリーナの次に国は大事だから魔族が手を出そうものなら優先順位はミリーナが上だが余裕があったら国を救ってやるよ」
「それは助かる。して、この大会…どうしようか」
「とりあえず優勝賞品もらってもいいか?」
「別にいいぞ」

俺は国王から優勝商品の説明を受けながら優勝商品を丁寧に包装された状態で受け取った。
中には本当に魔道具?もあったから帰ったら試してみよう。

「今回は魔族の襲来を撃退してくれたこと感謝する」

するといきなり国王が真剣な顔になってそう言って来た。

「あまり気にするな」
「そういうわけにも行かぬのだ。また今度謁見に呼ぶかもしれないからよろしく頼むぞ」
「なんでだよ」
「魔族を撃退してくれたんじゃからな。それ相応の報酬を用意するのは当然じゃろ」

ということらしい。
俺は最初こそ否定していたもののだんだんとめんどくさくなり適当にあしらい来週に謁見の間に呼ぶことが決まった。

さて、明日の準備でもするかな。

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