クラス転移したからクラスの奴に復讐します

Wrath

盗賊団殲滅終了にて

俺は走って森の方に行くなり元の姿に戻った。

「こっちの方がやっぱやりやすいな」

俺はそう呟いた後、盗賊団のアジトがある洞窟まで駆けた。

洞窟には、入口のところに二人ほど警備がいたが気づかれる前に首を刈り取り、察知を使いながら洞窟を進んで行った。

順調に進んでいき、やっと頭がいると思われる部屋のまでまできた。ここまでに何度か盗賊と遭遇したが、相手が気づく前に命を刈り取って行った。

部屋の中にある反応は全部で4つ、俺は気配遮断のスキルを使って気配を隠しながら部屋に侵入した。
侵入経路は目の前のドアだが、相手は話に集中してるのか全く気づかなかった。

「この作戦がうまくいけば相当儲かるぞ」
「王女なんかもいるみたいだしな。奴隷で売ったら一年は遊んで暮らせるぞ」
「貴族の子供なんかも人質で使ったらそいつの親から身代金の請求もできるかもだしな」
「ほんと、情報を渡してくれたやつには感謝だな」

俺は、この話の中で気になる点があった。

(情報を渡す?。学園の情報がこいつらに漏れたのか?。だとしてもなんでだ。ここには、俺たちを襲わせるメリットがないはず。たとえ殺したい奴がいてもここまで大掛かりなことはしなくても良いはずだ?。だとしたらそいつの目的はなんだ?)

俺は深く考えそうになるが頭を振ってその盗賊を見据えた。

(今はそんなことはどうでも良いか。なんならこいつらの記憶・・から聞けば良いしな)

俺はその後、一瞬で3人の首を刈り取って一人を気絶させた。

俺はその一人に近づいて魔法を使う。

記憶共有メモリーシェア

記憶共有は闇魔法の一種で、相手と自分の記憶を共有することができる魔法だ。

すると、俺の頭の中にその時の記憶が映像として浮かび上がってきた。

「お頭」
「なんだ?」
「先程、怪しい女から依頼を頼まれました」
「なんの依頼だ?」
「明日の朝、王立シルフレール学園の一年生徒が国外に出て魔物を狩るための学習をするからそこを襲って欲しいそうです」
「そんなのガセだろどうせ。そういうのはシルフレール学園の関係者しか知り得ない情報だ」
「自分もそう思い、一度は拒否をしたんですが相手が身分証を出してきたんです」
「それがどうしたんだよ」
「その身分証には…………王立シルフレール学園校長アルグレット・ミカルナとおんなじ名前がありました」
「は?なんだそれ。それじゃあ……そいつは俺たちに自分の生徒を襲わせようしてんのか?」
「そう見たいですね。そいつはその後、『私のことをあなたが一番信頼している人一人だけに伝えても良いです。それが守れるのであれば子供は何をしても良い』と言ってました」
「そういうことか。まぁ儲かればなんでも良いがな。わかった。じゃあ周りにはある伝手から聞いたということにしておこう、ついでに下のやつに国の門の偵察をさせておけ」
「分かりました」


俺はそこでその記憶を止めた。

「ほんとの敵は、学園長みたいだな」

俺は不敵な笑みを浮かべて馬車の方に戻って行った。

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