クラス転移したからクラスの奴に復讐します

Wrath

クラスにて

学園長室から出てから少し歩くと1のBクラスのドアの前に来た。
俺は躊躇わずにドアを開けて中に入った。

「えー闘技場で、ん?。坊主はアラストールか ︎」

中に入るとあのスキンヘッドのカードルさんが教壇の上でなにかを説明していた。

「お久しぶりですカードルさん。先ほどまで学園長に呼ばれていたので遅れました」
「そうか。遅刻の理由がそれなら仕方ないな。とりあえず席に座っておけ」
「わかりました」

そう言われて空いてる席を探しているとミリーナと目が合い「隣が空いてるよ」と目で訴えかけていたのでミリーナの横の席に腰を下ろした。その瞬間に周りの男子からの嫉妬や妬みの視線がすごかったが気にしない気にしない。

「学園長と何を話したんですか?」
「学園に来る来ないの自由化と閲覧禁止の場所の閲覧許可証なんかをもらったよ」
「そうなんですね。でも、学校にはちゃんと来てくださいね」
「学校も大事だけど、僕には僕のすることがあるからね」
「それは……分かっていますが」
「えーと、アラストールが来たからさっき言ったこと簡潔にまとめて言うぞ。今日は授業をしないこと、明日はどんなクラブにするかを決めることと授業を受けてもらう、クラブの種類はプリントに書かれているからそれを見ること、授業って言っても試験会場だった闘技場で武術の授業や魔力測定なんかをするだけだがな。話は以上だ。質問があるやつは後で俺のところに来いよ。じゃあ今からは自己紹介タイムだ俺から見て右側のお前からしていけ」

「は、はい」

先生に指定されて青髮で大人しそうな女の子が立った。

「私の名前はミラン・サウスと言います。サウス伯爵家の次女です。得意属性は水です。気軽に話しかけてくれたら嬉しいです」
「はい次、どんどんいけよー」

その後もどんどん挨拶をしていきミリーナの番になった。

「私の名前はミリーナ・サンデル・グラントと言います。得意属性は風です。王族ですが皆さんと仲良くなりたいので気軽に話しかけてくださいね。あと、私婚約してるので、そう言うことはやめてくださいね」

ミリーナがそういうとあからさまに男子たちは落ち込んでいた。
そして、俺の番になった。その瞬間に女子たちがすごい反応したがなんだろうか。

「もうご存知かと思いますが僕の名前はアラストール・エリーニュスです。気軽にアストと呼んでください。一応公爵家の当主をしています。得意属性は氷と雷です。僕も友達は欲しいので気軽に話しかけてください。ですが、たまに学園に来ないことがあるのでご了承を」
「そんなこと聞いてないぞ」
「学園長にはご了承をもらっているので後で確認してください」


そうして俺の番は終わった。俺が公爵家の当主だというとここにいるミリーナ以外の全員が驚いていたがそのまま最後まで特に変わりなく終えることができた。

「じゃあ後はこれだな」

カードルさんはそう言って袋を持ち出して中から小さな銀色の箱を人数分取り出して俺たちに配った。

「それを握りつぶしたら簡易アイテムボックスのスキルが手に入る。容量は5個までだが使い方によってはすごい便利だ。明日は自分の武器を持って来てもらうからこれに入れておくといい」

そう言われたが俺には異次元倉庫があるからその銀色の箱を異次元倉庫にしまってお蔵入りにした。ミリーナは横でそれを潰して新しいスキルが入ったのを確認して喜んでる。多分これだいぶん高価なものだろうなぁ。これを生徒全員に配ってるんだったら相当な出費がかかってるだろうなぁ。

「今日は授業をしないからもう帰っていいぞ。じゃあ解散」

先生がそう言った後みんなが思い思いに話したいところへと移動した。そして、俺のところにも。

「アストくんの好きな食べ物って何?」
「アストくんの誕生日っていつ?」
「す、好きな女性のタイプは?」
『よく言った』

と言う感じに女子がすごい群がっている。

「落ち着いて。1つづつ答えるから、好きな食べ物は特にないかな、嫌いなものもないよ。誕生日は5月14日だよ。好きな女性のタイプは……これ言わなきゃダメ?」

俺がそう聞き返すと女子はうんうんと頷いた。ちなみにこの世界は地球と変わらず12月分あり一週間6日で5周の一月30日の一年は360日だ。5月14日は神様たちのところに転移した日を表している。

「えーっと、もう僕婚約してるんだけど」

俺がそう言うと女子たちがあからさまに落ち込んでいた。

「あ、相手は誰?」
『よく聞いた』
「相手は……」

俺はミリーナを横目に見て「言ってもいい?」と目線で送った。
すると、その視線に気づいたのか女子たちが騒ぎ出した。

「えっ、もしかして、ミリーナさん ︎」
「えっ、あ、う、うん」
「そうだよ。私の婚約者はアストなんだ」

俺が肯定してミリーナも認めたからこの話は本当だとみんなも認めるだろう。この世界は重婚が認められているけど全員を幸せにできるかはわからないから俺は一人を一生懸命愛すかな。

その後もいろんな質問をされたが特に問題もなく終わり僕たちも含めて各自家に帰った。一番やばかったのは「二人目って大丈夫ですか?」の質問に一番びっくりしたな。いやまぁ「無理かな」って答えたんだけどね。

コメント

  • ノベルバユーザー339879

    まぁどうせなるんだろ

    2
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