詩原さんと愉快な仲間たちな傭兵(探偵)事務所
接触
そこはとある地方都市の一角、都市部からは少し離れた人通りの少ないところにその建物は建っていた。
平凡な青年フリーターの釘宮徹は友人である舞坂進と話していた。
「釘宮ぁ〜今日の朝のニュース見たか?また通り魔が出たらしいぜッ」
「ああ見たよ、昨日の夜に六人目の被害者がでたんだろ、怖いったらねーよ」
 
この通り魔とはいまこの町を騒がせている殺人鬼だ。3ヶ月ほど前に突如として現れ、そこから不定期に殺人をしているやつのことだ。 
「知ってるか?通り魔にやられた奴は体のどこかしらかに喰われた跡があるらしいぜッ」
「あれだろ?そのせいで犯人は人じゃなくて化け物だぁー!とかいう奴が出てきたりしてんだろ?」
「おうよ!全く笑えるぜッ」
「いや笑えねーよ!てか不謹慎じゃん?」
「おっと釘宮は不謹慎厨だったのかウザすぎんぞwww」
「はいはい、言ってろ言ってろ」
2人は休日の1日を使い友人と遊び呆け、
いま夜食を食いに入ったファミリーレストランで食事を済ませてから話していた。
「あー、そろそろ疲れたし俺帰るわ。またなっ!釘宮ちゃん!」
「おう。俺も疲れたわー、お開き!お疲れ!帰るぞ!」
2人はファミリーレストランを出て別々の道に帰る。釘宮徹はタクシーを捕まえられず徒歩で帰路についていた。
(あいつと遊ぶのも久しぶりだったなぁ〜)
と考えながら歩いていると
ドッッ!!
と肩に衝撃が走った。誰かと肩がぶつかったのだ
「あ、ごめんなさい」
釘宮徹は謝罪を述べ会釈しながら振り返ってぶつかった人をみた。
まずそいつは巨大な体躯を持っていた。黒い服で全身を覆い、帽子をかぶり、マスクで顔を隠しサングラスをかけた一目見ただけでやばいとわかる人がいた。
(ひっ!や、やばい逃げないと!)
釘宮はその異形の大男?を見て完全にびびってしまった。
その男は釘宮が逃げる前に何も言わず少しこちらを振り返ったぐらいで人混みの中に消えていった。
大男は消えた。だが釘宮はそれでも恐怖心を拭えず気づけば走っていた。がむしゃらにできるだけ遠くへ行きたい気分だった
どれくらい走っていたのかは当の本人の釘宮にもわからない、そこは街灯の少ない道であった。都市部からは少し離れ建っている建物はほとんど空き家か廃墟しかなく人はほとんど来ないような場所であった。
釘宮は走り疲れ道路脇にあったベンチに腰掛け疲れを癒していた。
「あぁ〜、なんだよあいつ!怖すぎんだろ!不審者丸出しすぎだろ!」
愚痴を吐きながら街灯の向かいにあるベンチに腰掛け下を向いていた。
瞬きをした
再び目を開けた時に違和感を感じた。
下を向いていて向かいの街灯の光が満ちていた地面に影ができていた。
自分のものではない、釘宮は顔をあげその影の原因を見た。
巨大なシルエット、全身を黒い服で覆いマスクで顔を隠しサングラスをかけ帽子をかぶった男がいた
「アッ、えっ?えっ?」
(何故だ?奴は何を?俺に何が?あいつさっきのやtu・・・ッ!)
釘宮は思考してるうちに顔を掴まれ持ち上げられた。
(は?嘘だろ?これでも体重は70kgほどあるんだぞ!)
疑問を抱いた、疑問は恐怖に変わっていく
通り魔
その単語が頭に浮かんだ
釘宮は暴れた。めちゃくちゃに動いてそして振り上げた足が大男の顔を捉えた
帽子は飛び、サングラスは割れ、マスクは破けた。次の瞬間に釘宮はある友人の言葉を思い出した
化け物
その顔は人というよりは犬に近かった。が、毛は無く黒い肌でマスクで隠れていた牙のある口は半開きでよだれを垂らし、帽子のあった場所には犬のような耳があり、サングラスで隠ていた明確な敵意を持つ爛々と紅く光る双眸ははっきりとこちらを捉えていた。
「アッ、アアアアアアアアアアアアァァーーーーーーーーーッ!」
釘宮は気づいたら走っていた。
走りながら振り返って見ると早くはないがだが確実にあの化け物は追ってきていた。
(イヤッ、イヤだ!だっ誰か!助け、助けて助けてくれ!)
頭の中で祈りながらも周りは廃墟と空き家しかなく人通りもないため助けはなかった。
無限に走っていた。そんな錯覚がしてきて足は疲れ果て奴との距離も縮まってきていた。
釘宮が絶望して足を止め、せめて痛みなく死ねるように祈ろうとした時に明かりの灯った建物を見つけた。
「たっ助かった!?」
「いや、まだだ!ここに匿ってもらおう」
玄関の扉を叩き
「助けてくれ!化け物だ!化け物に襲われてる!助けて!助けてくれぇ!」
釘宮が扉に向かって叫ぶと中から
「どうぞ〜開いてますよ」
と返ってきた
中は外からはまった聞こえなかった小粋なジャズが流れ、木製のもので統一された内装の奥の机に頬杖をついた男が言った。
「夜分遅くにようこそ!詩原探偵事務所へ」
平凡な青年フリーターの釘宮徹は友人である舞坂進と話していた。
「釘宮ぁ〜今日の朝のニュース見たか?また通り魔が出たらしいぜッ」
「ああ見たよ、昨日の夜に六人目の被害者がでたんだろ、怖いったらねーよ」
 
この通り魔とはいまこの町を騒がせている殺人鬼だ。3ヶ月ほど前に突如として現れ、そこから不定期に殺人をしているやつのことだ。 
「知ってるか?通り魔にやられた奴は体のどこかしらかに喰われた跡があるらしいぜッ」
「あれだろ?そのせいで犯人は人じゃなくて化け物だぁー!とかいう奴が出てきたりしてんだろ?」
「おうよ!全く笑えるぜッ」
「いや笑えねーよ!てか不謹慎じゃん?」
「おっと釘宮は不謹慎厨だったのかウザすぎんぞwww」
「はいはい、言ってろ言ってろ」
2人は休日の1日を使い友人と遊び呆け、
いま夜食を食いに入ったファミリーレストランで食事を済ませてから話していた。
「あー、そろそろ疲れたし俺帰るわ。またなっ!釘宮ちゃん!」
「おう。俺も疲れたわー、お開き!お疲れ!帰るぞ!」
2人はファミリーレストランを出て別々の道に帰る。釘宮徹はタクシーを捕まえられず徒歩で帰路についていた。
(あいつと遊ぶのも久しぶりだったなぁ〜)
と考えながら歩いていると
ドッッ!!
と肩に衝撃が走った。誰かと肩がぶつかったのだ
「あ、ごめんなさい」
釘宮徹は謝罪を述べ会釈しながら振り返ってぶつかった人をみた。
まずそいつは巨大な体躯を持っていた。黒い服で全身を覆い、帽子をかぶり、マスクで顔を隠しサングラスをかけた一目見ただけでやばいとわかる人がいた。
(ひっ!や、やばい逃げないと!)
釘宮はその異形の大男?を見て完全にびびってしまった。
その男は釘宮が逃げる前に何も言わず少しこちらを振り返ったぐらいで人混みの中に消えていった。
大男は消えた。だが釘宮はそれでも恐怖心を拭えず気づけば走っていた。がむしゃらにできるだけ遠くへ行きたい気分だった
どれくらい走っていたのかは当の本人の釘宮にもわからない、そこは街灯の少ない道であった。都市部からは少し離れ建っている建物はほとんど空き家か廃墟しかなく人はほとんど来ないような場所であった。
釘宮は走り疲れ道路脇にあったベンチに腰掛け疲れを癒していた。
「あぁ〜、なんだよあいつ!怖すぎんだろ!不審者丸出しすぎだろ!」
愚痴を吐きながら街灯の向かいにあるベンチに腰掛け下を向いていた。
瞬きをした
再び目を開けた時に違和感を感じた。
下を向いていて向かいの街灯の光が満ちていた地面に影ができていた。
自分のものではない、釘宮は顔をあげその影の原因を見た。
巨大なシルエット、全身を黒い服で覆いマスクで顔を隠しサングラスをかけ帽子をかぶった男がいた
「アッ、えっ?えっ?」
(何故だ?奴は何を?俺に何が?あいつさっきのやtu・・・ッ!)
釘宮は思考してるうちに顔を掴まれ持ち上げられた。
(は?嘘だろ?これでも体重は70kgほどあるんだぞ!)
疑問を抱いた、疑問は恐怖に変わっていく
通り魔
その単語が頭に浮かんだ
釘宮は暴れた。めちゃくちゃに動いてそして振り上げた足が大男の顔を捉えた
帽子は飛び、サングラスは割れ、マスクは破けた。次の瞬間に釘宮はある友人の言葉を思い出した
化け物
その顔は人というよりは犬に近かった。が、毛は無く黒い肌でマスクで隠れていた牙のある口は半開きでよだれを垂らし、帽子のあった場所には犬のような耳があり、サングラスで隠ていた明確な敵意を持つ爛々と紅く光る双眸ははっきりとこちらを捉えていた。
「アッ、アアアアアアアアアアアアァァーーーーーーーーーッ!」
釘宮は気づいたら走っていた。
走りながら振り返って見ると早くはないがだが確実にあの化け物は追ってきていた。
(イヤッ、イヤだ!だっ誰か!助け、助けて助けてくれ!)
頭の中で祈りながらも周りは廃墟と空き家しかなく人通りもないため助けはなかった。
無限に走っていた。そんな錯覚がしてきて足は疲れ果て奴との距離も縮まってきていた。
釘宮が絶望して足を止め、せめて痛みなく死ねるように祈ろうとした時に明かりの灯った建物を見つけた。
「たっ助かった!?」
「いや、まだだ!ここに匿ってもらおう」
玄関の扉を叩き
「助けてくれ!化け物だ!化け物に襲われてる!助けて!助けてくれぇ!」
釘宮が扉に向かって叫ぶと中から
「どうぞ〜開いてますよ」
と返ってきた
中は外からはまった聞こえなかった小粋なジャズが流れ、木製のもので統一された内装の奥の机に頬杖をついた男が言った。
「夜分遅くにようこそ!詩原探偵事務所へ」
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