廃クラさんが通る
046 紡げる糸
まだ日の昇らない早朝、あたりには靄が立ちこめており、人影が全く見当たらない。 山脈から吹き下ろす冷たい風が木の葉を揺らす音だけが聞こえる。 そんな早朝にもかかわらず、集落の外れにある建物の中からは、トントン、カッカッとリズミカルに機織りをする音が聞こえてくる。 ここは裁縫ギルドの支店。 店は夜も明けきらぬ早朝のうちから開いており、各種布製品や裁縫に関連した材料の販売や買い取りが行われている。 扉が開き、一人の冒険者が入ってきた。 ルリナディアでは物珍しくはなく、最もよく見受けられる種族であるヒュム族の男性。 高尚な職人が作ったのであろう、手の込んだ細工が施された、最先端の戦闘職装備を着込んでいる。 身の丈ほどもある瑪瑙のように怪しく黒光りする巨大な大剣も間違いなく名工が作った業物だ。 ――がいずれもまったく使い込んだ形跡がない。 おそらくまだ下ろし立てなのであろう。 入ってくるなりぐるりと店内を見回す。 冒険者は布製品の置かれている陳列棚を見つけるとそれを覗き込んだ。
「あった、いっぱいある。やっとギルドで木綿糸が買えるよ」
それを何束か手に取り買い漁る。 機織りの音が止み、店の奥の作業場から人影が現れた。 高尚な制作者が身につける立派な作業着を着ている。 耳が頭の上に付いていて長い。 華奢な体つきだが脚回りがしっかりしている。 特徴的な丸い尻尾。 兎を思わせるその見た目、バニラ族の女性だ。 装着している片眼鏡を上げて冒険者に話しかけてきた。
「やっとここが静かになったと思ったら、今度は何をしに来たんだ?」
もう何度目かの既視感。 あの騒動が落ち着いてミレニアムさんもこのベナリスの裁縫ギルドへ戻ってきたようだ。
木綿糸を巡る騒動は一瞬にして収束した。 ベナリスへのプレイヤーの集中による緊急メンテは思いの外長引き、修正パッチまであてられた。 そしてゲーム内容にいくつか修正が加えられたのである。 パッチの主な内容のひとつにアイテムの追加があり、『綿花』が採集で採れるようになった。 綿花は製作の材料となり、ようやく木綿糸が作成できるようになったのである。 そしてもう一つ重要な修正があった。 それは『ギルドで販売される素材の数制限が撤廃』されたことである。 このことにより、誰もがいくらでも木綿糸を好きなだけ買うことができるようになり、木綿糸の価値も暴落――というよりギルドで売られている額面分の価値しかなくなった。 木綿糸はもう大枚をはたいて買うようなものではなくなったのである。
Sky:今度は彫金もあげようと思って。スキルを上げるためにアクセサリを作るのに木綿糸が必要だからMillennium:そうか、まだ指導が必要なようなら私がついてやってもいいんだぞ?Sky:いや、大丈夫だって。もう俺も製作のことだいぶわかってきたから
あの頃の俺じゃないんだ。 今思えばあの時の俺は相当酷かった。 そりゃミレニアムさんだって俺に声をかけたくなるよ。
Millennium:ところでお前が着込んでいる装備は自分で作ったものではないだろう? いったいそれはどうしたのだ?Sky:ああ、これ? セルフィッシュさんに作って貰ったんだよ。木綿糸がもう安くなったっていうのに、俺が金持ってるからって装備の値段、前の相場と同じ金額を請求されたけど
木綿糸の高騰でそこそこ使ったけど、カンスト額を譲渡された俺にはまだまだ膨大な金額の残高がある。
Millennium:そうか、やはりあいつは金の亡者だな。私に頼んでくれたのならそんな装備は金など取らずにいくらでも作ってやるというのにSky:え? それはさすがに悪いよMillennium:今度から私に頼むといい、お前には私の作った装備の方が絶対に似合うはずだSky:いや、同じものなら誰が作っても外見変わらないからMillennium:そんなことはない、お前もあんな奴の銘の入った装備よりも私の銘の入った装備を着たいだろう?Selfish:ほう? あんな奴とは俺のことか?
ギルドの扉が開くとそこにはセルフィッシュさんの姿があった。
Millennium:またお前か。まったくお前はいつも私をつけまわしているな
セルフィッシュさんに悪態をつくミレニアムさん。
Selfish:しかしお前がまさか銘を気にするようになったとはなMillennium:お前の銘が気にくわないだけだSelfish:まあいいさ、お前が俺のことを視界に入れてくれるなら気にくわなかろうが結構なことだ
俺たちと知り合った頃は銘も他人もまったく気にする事のなかったミレニアムさん。 ちょっとずつ変わってきてるのかな?
Millennium:何をしに来たんだ? 用もなく私を訪ねてきたわけではないだろう?Selfish:ああ、お前に会いたいってな。俺は別にお前になんか会いたくはなかったけど
と、セルフィッシュさんの陰から人影が現れる。
Cathedra:こんばんは、ミレニアムさんJill:やっほー、ミリー、ここほんとにみんないなくなっちゃったね
セルフィッシュさんに続きジルとカテドラさんも裁縫ギルドの店内へ入る。
Millennium:なんなんだ? 揃いも揃ってもうこんな何もないところへ来るなんてCathedra:ミレニアムさんとお話がしたかったので、セルフィッシュさんに連れてきてもらいましたSelfish:と、いうことだ。ジルはおまけだなJill:え~、うちもミリーに会いたいから来たんだよ? うちだけ仲間はずれは嫌だし
ジルは結構一人で遊びに行ってたりしてるけど、みんな同じ場所に集まるってなると一人だけ別行動は嫌なんだな。
Millennium:それで、私に話とは何なのだ?Cathedra:今回の騒動、ミレニアムさんがスカイさんに大金を渡して木綿糸を買うようにけしかけたためだと聞きましたMillennium:まあ、そういうことになるのかもなCathedra:なぜあなたは自分で買うということをしなかったのですか? その方が手っ取り早い気もするのですが?Millennium:それではつまらないだろう? 私が木綿糸を買ったとしても私はそこそこ名の知れ渡ったクラフターだ。それは通常の行為の延長線上だ。スカイが買うからこそおもしろいのではないかと思ったからだCathedra:その結果、世界を大混乱に陥れたこことについてあなたはどう思っていますか?Millennium:開発にもいい薬になったであろう? こんな安易な形でレアアイテムを作り出そうとしたからこうなるのだということがわかってCathedra:あなたはこういう結果になるということを予測して今回の行動を起こしたのですか?Millennium:私もここまでは予想はしなかった。私たちを騙る者を黙らせてやる程度にしか思わなかった。まさかサーバーを落とすまでになるとは。しかしあなたはGMか何かなのか? 尋問されている気分なのだがCathedra:いえ、わたしはGMではありませんよ? 今回の事件の真相を聞きたかっただけですSelfish:偽者だったのかはわからんが、俺が目星を付けていた奴はあの騒動以降マーケットに製品は出品していないな。ところでお前はどうやって木綿糸を調達していたんだ? もういくらでも買えるようになったんだ。種明かしをしてくれてもいいだろう?
そういえば美麗さんは「まっとうな方法で」木綿糸を入手していると言っていた。
Millennium:私がいつからこの場にいると思っている?Selfish:この場? TFLOってことか?Millennium:大まかに言えばそうだが、私はTFLOが真生される前からこのベナリスで製作作業をしていたSky:製作をしていた? 木綿糸を? 木綿糸ってそのころから作れたの?Selfish:はあ……そういうことかよJill:その頃から木綿糸を買っていたんだねSky:え? でも買った糸は布にしてたんじゃないの?
初めて俺がベナリスに来た時もミレニアムさんは布を織っていた。
Millennium:使い切れない分は帰った時にコンシェルジュに預けていた。そして木綿糸はコンシェルジュ一人分がいっぱいになるくらいにまで溜まっていたCathedra:コンシェルジュは200までアイテムが持てますから、いっぱいになるというと200ダースですか?Millennium:そうだ、だから私はわざわざマーケットで木綿糸を調達する必要はなかったのだJill:ミリーすごーい。そんなに持ってたんだSelfish:200束って…、あんたそれ全部使い切ったのかよ?Millennium:かろうじて使い切ったな。何回か糸のままマーケットにも流した。それをスカイが買ったりもしていたSky:え? そうだったの? まさかあの時のも?
屋上手前の階段で長田さんも含めた三人で弁当を食べていた時、美麗さんに木綿糸を買うように促されて実はちょっと違和感があった。 品薄なのに、入手が困難なのに木綿糸はあのとき束で売られていた。 そうか、あれはミレニアムさんが出品したものだったのか。
Millennium:さてな、あの時がいったいいつなのかは知らないが、あの偽者さえ現れなければ私にとっては今回のパッチは神パッチになり得たのだがな
偽者が出てこないで、ミレニアムさんもそいつに対抗せず、普通に製品を作ってマーケットで売っていたら、いったいどれだけの利益を生み出していたんだ?
Selfish:お前、所持金カンストしてるのに、もう稼ぐ必要なんてないだろ……Millennium:いや、全コンシェルジュ分はカンストはしていなかったぞ? この騒動がなければ到達していたかもしれないがなSky:それでもそのくらいはあったんだ……
俺はその中から一キャラ分カンスト額を譲渡された。
Millennium:その偽者も私の手で排除した。全力でサポートすると言っておきながら結局GMは何の役にも立たなかったなCathedra:いえ、きっとGMは動いてくれたと思いますよ?Millennium:なぜそう言い切れる? GMはいつだってそうだ。あんなものは居ても居なくても何もかわりはしない。何か問題が起こっても私たちで対処するしかないのだCathedra:そうですね、理想を言えばGMなんて存在しない世界が一番なのでしょうね。しかし、それはさすがに無理でしょうMillennium:動いているなら動いているとなぜ目に見える活動をしていないのだ? 報告くらいあってもいいだろう?Cathedra:たとえばGMの活動が目に見えるとして、それが感謝される世界ってどう思いますか? GMが働いてるってことは実はあまりいいことじゃないんですよ。何か問題が起こっているって事ですから。だからGMはプレイヤーの目の届くところにいたらいけない。感謝なんかされたらいけない。「GMは働かない」「GMは無能だ」と、愚痴を言われるくらいが丁度いいんですSelfish:たしかにな。そこら中GMだらけなゲームは見たくないし、やりたくもないな
俺も少し想像してみる。 ……確かにあのGMがそこら中にいたら落ち着いてプレイ出来そうにもない。
Millennium:ずいぶんGMの肩を持つようだがあなたは関係者なのか?Cathedra:いえ、違いますよ。ただちょっとMMO歴が長いだけですからMillennium:そうか。だが、誰がなんと言おうと私は絶対にGMは信用しない。私は私の力だけですべての障害は排除するつもりだCathedra:そうですね。今日もルリナディアは平和ですねCathedraはにっこり微笑んだ。
「あった、いっぱいある。やっとギルドで木綿糸が買えるよ」
それを何束か手に取り買い漁る。 機織りの音が止み、店の奥の作業場から人影が現れた。 高尚な制作者が身につける立派な作業着を着ている。 耳が頭の上に付いていて長い。 華奢な体つきだが脚回りがしっかりしている。 特徴的な丸い尻尾。 兎を思わせるその見た目、バニラ族の女性だ。 装着している片眼鏡を上げて冒険者に話しかけてきた。
「やっとここが静かになったと思ったら、今度は何をしに来たんだ?」
もう何度目かの既視感。 あの騒動が落ち着いてミレニアムさんもこのベナリスの裁縫ギルドへ戻ってきたようだ。
木綿糸を巡る騒動は一瞬にして収束した。 ベナリスへのプレイヤーの集中による緊急メンテは思いの外長引き、修正パッチまであてられた。 そしてゲーム内容にいくつか修正が加えられたのである。 パッチの主な内容のひとつにアイテムの追加があり、『綿花』が採集で採れるようになった。 綿花は製作の材料となり、ようやく木綿糸が作成できるようになったのである。 そしてもう一つ重要な修正があった。 それは『ギルドで販売される素材の数制限が撤廃』されたことである。 このことにより、誰もがいくらでも木綿糸を好きなだけ買うことができるようになり、木綿糸の価値も暴落――というよりギルドで売られている額面分の価値しかなくなった。 木綿糸はもう大枚をはたいて買うようなものではなくなったのである。
Sky:今度は彫金もあげようと思って。スキルを上げるためにアクセサリを作るのに木綿糸が必要だからMillennium:そうか、まだ指導が必要なようなら私がついてやってもいいんだぞ?Sky:いや、大丈夫だって。もう俺も製作のことだいぶわかってきたから
あの頃の俺じゃないんだ。 今思えばあの時の俺は相当酷かった。 そりゃミレニアムさんだって俺に声をかけたくなるよ。
Millennium:ところでお前が着込んでいる装備は自分で作ったものではないだろう? いったいそれはどうしたのだ?Sky:ああ、これ? セルフィッシュさんに作って貰ったんだよ。木綿糸がもう安くなったっていうのに、俺が金持ってるからって装備の値段、前の相場と同じ金額を請求されたけど
木綿糸の高騰でそこそこ使ったけど、カンスト額を譲渡された俺にはまだまだ膨大な金額の残高がある。
Millennium:そうか、やはりあいつは金の亡者だな。私に頼んでくれたのならそんな装備は金など取らずにいくらでも作ってやるというのにSky:え? それはさすがに悪いよMillennium:今度から私に頼むといい、お前には私の作った装備の方が絶対に似合うはずだSky:いや、同じものなら誰が作っても外見変わらないからMillennium:そんなことはない、お前もあんな奴の銘の入った装備よりも私の銘の入った装備を着たいだろう?Selfish:ほう? あんな奴とは俺のことか?
ギルドの扉が開くとそこにはセルフィッシュさんの姿があった。
Millennium:またお前か。まったくお前はいつも私をつけまわしているな
セルフィッシュさんに悪態をつくミレニアムさん。
Selfish:しかしお前がまさか銘を気にするようになったとはなMillennium:お前の銘が気にくわないだけだSelfish:まあいいさ、お前が俺のことを視界に入れてくれるなら気にくわなかろうが結構なことだ
俺たちと知り合った頃は銘も他人もまったく気にする事のなかったミレニアムさん。 ちょっとずつ変わってきてるのかな?
Millennium:何をしに来たんだ? 用もなく私を訪ねてきたわけではないだろう?Selfish:ああ、お前に会いたいってな。俺は別にお前になんか会いたくはなかったけど
と、セルフィッシュさんの陰から人影が現れる。
Cathedra:こんばんは、ミレニアムさんJill:やっほー、ミリー、ここほんとにみんないなくなっちゃったね
セルフィッシュさんに続きジルとカテドラさんも裁縫ギルドの店内へ入る。
Millennium:なんなんだ? 揃いも揃ってもうこんな何もないところへ来るなんてCathedra:ミレニアムさんとお話がしたかったので、セルフィッシュさんに連れてきてもらいましたSelfish:と、いうことだ。ジルはおまけだなJill:え~、うちもミリーに会いたいから来たんだよ? うちだけ仲間はずれは嫌だし
ジルは結構一人で遊びに行ってたりしてるけど、みんな同じ場所に集まるってなると一人だけ別行動は嫌なんだな。
Millennium:それで、私に話とは何なのだ?Cathedra:今回の騒動、ミレニアムさんがスカイさんに大金を渡して木綿糸を買うようにけしかけたためだと聞きましたMillennium:まあ、そういうことになるのかもなCathedra:なぜあなたは自分で買うということをしなかったのですか? その方が手っ取り早い気もするのですが?Millennium:それではつまらないだろう? 私が木綿糸を買ったとしても私はそこそこ名の知れ渡ったクラフターだ。それは通常の行為の延長線上だ。スカイが買うからこそおもしろいのではないかと思ったからだCathedra:その結果、世界を大混乱に陥れたこことについてあなたはどう思っていますか?Millennium:開発にもいい薬になったであろう? こんな安易な形でレアアイテムを作り出そうとしたからこうなるのだということがわかってCathedra:あなたはこういう結果になるということを予測して今回の行動を起こしたのですか?Millennium:私もここまでは予想はしなかった。私たちを騙る者を黙らせてやる程度にしか思わなかった。まさかサーバーを落とすまでになるとは。しかしあなたはGMか何かなのか? 尋問されている気分なのだがCathedra:いえ、わたしはGMではありませんよ? 今回の事件の真相を聞きたかっただけですSelfish:偽者だったのかはわからんが、俺が目星を付けていた奴はあの騒動以降マーケットに製品は出品していないな。ところでお前はどうやって木綿糸を調達していたんだ? もういくらでも買えるようになったんだ。種明かしをしてくれてもいいだろう?
そういえば美麗さんは「まっとうな方法で」木綿糸を入手していると言っていた。
Millennium:私がいつからこの場にいると思っている?Selfish:この場? TFLOってことか?Millennium:大まかに言えばそうだが、私はTFLOが真生される前からこのベナリスで製作作業をしていたSky:製作をしていた? 木綿糸を? 木綿糸ってそのころから作れたの?Selfish:はあ……そういうことかよJill:その頃から木綿糸を買っていたんだねSky:え? でも買った糸は布にしてたんじゃないの?
初めて俺がベナリスに来た時もミレニアムさんは布を織っていた。
Millennium:使い切れない分は帰った時にコンシェルジュに預けていた。そして木綿糸はコンシェルジュ一人分がいっぱいになるくらいにまで溜まっていたCathedra:コンシェルジュは200までアイテムが持てますから、いっぱいになるというと200ダースですか?Millennium:そうだ、だから私はわざわざマーケットで木綿糸を調達する必要はなかったのだJill:ミリーすごーい。そんなに持ってたんだSelfish:200束って…、あんたそれ全部使い切ったのかよ?Millennium:かろうじて使い切ったな。何回か糸のままマーケットにも流した。それをスカイが買ったりもしていたSky:え? そうだったの? まさかあの時のも?
屋上手前の階段で長田さんも含めた三人で弁当を食べていた時、美麗さんに木綿糸を買うように促されて実はちょっと違和感があった。 品薄なのに、入手が困難なのに木綿糸はあのとき束で売られていた。 そうか、あれはミレニアムさんが出品したものだったのか。
Millennium:さてな、あの時がいったいいつなのかは知らないが、あの偽者さえ現れなければ私にとっては今回のパッチは神パッチになり得たのだがな
偽者が出てこないで、ミレニアムさんもそいつに対抗せず、普通に製品を作ってマーケットで売っていたら、いったいどれだけの利益を生み出していたんだ?
Selfish:お前、所持金カンストしてるのに、もう稼ぐ必要なんてないだろ……Millennium:いや、全コンシェルジュ分はカンストはしていなかったぞ? この騒動がなければ到達していたかもしれないがなSky:それでもそのくらいはあったんだ……
俺はその中から一キャラ分カンスト額を譲渡された。
Millennium:その偽者も私の手で排除した。全力でサポートすると言っておきながら結局GMは何の役にも立たなかったなCathedra:いえ、きっとGMは動いてくれたと思いますよ?Millennium:なぜそう言い切れる? GMはいつだってそうだ。あんなものは居ても居なくても何もかわりはしない。何か問題が起こっても私たちで対処するしかないのだCathedra:そうですね、理想を言えばGMなんて存在しない世界が一番なのでしょうね。しかし、それはさすがに無理でしょうMillennium:動いているなら動いているとなぜ目に見える活動をしていないのだ? 報告くらいあってもいいだろう?Cathedra:たとえばGMの活動が目に見えるとして、それが感謝される世界ってどう思いますか? GMが働いてるってことは実はあまりいいことじゃないんですよ。何か問題が起こっているって事ですから。だからGMはプレイヤーの目の届くところにいたらいけない。感謝なんかされたらいけない。「GMは働かない」「GMは無能だ」と、愚痴を言われるくらいが丁度いいんですSelfish:たしかにな。そこら中GMだらけなゲームは見たくないし、やりたくもないな
俺も少し想像してみる。 ……確かにあのGMがそこら中にいたら落ち着いてプレイ出来そうにもない。
Millennium:ずいぶんGMの肩を持つようだがあなたは関係者なのか?Cathedra:いえ、違いますよ。ただちょっとMMO歴が長いだけですからMillennium:そうか。だが、誰がなんと言おうと私は絶対にGMは信用しない。私は私の力だけですべての障害は排除するつもりだCathedra:そうですね。今日もルリナディアは平和ですねCathedraはにっこり微笑んだ。

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