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ハルバード使いは異世界を謳歌するそうですよ

超究極キグルミ

20 フリューゲル(4)

「…て、てめえら一体何者だ?お、俺達の古代技術ロストテクニックを意図も簡単に砕きやがって」

 永遠にあなたと共に不死鳥繚乱風吹の反動で動けなくなった…いや、魔力が尽きてしまったムラサキさんを背負って立ち上がる。魔力はそこまで持っていかれなかった。

「いい加減諦めて頂けませんか?」

 スクナさんが一歩前に出る。その義眼は赤く光っていた。

「…だが、俺達の研究の成果はこんなもんじゃねぇぞ?」

 黒いフードの男が指を鳴らす。すると至るところにある茂みが揺れ始めた。

「まさか俺がずっと立っているだけだと思ってたっんなら大間違いだぜ!」

 茂みの中から沢山の機械兵器が出てくる。人型だけじゃない。獣型まで出てきた。

「ここにいるのは俺達が発明した機械兵器総勢三万台だ!貴様らにこの大群は越えられまい!総員かかれ!」

 黒いフードの男の号令で一斉に攻撃が始まる。幸いなのは遠距離攻撃がないことだろう。再びハルバードを構えようとしてカグヤさんとスクナさんに止められる。

「ここは私とスクナが請け負いますよ、コウヨウさん」
「…地の業は残りますが、もう構っている時間など内容ですので。後はお任せください」

 カグヤさんが緑色に目を光らせ、スクナさんが赤く目を光らせる。

「それにしてもこうやって背中合わせで構えるのって久々だねスクナ」
「カグヤ様が連れ去られた時以来でしょうか」
「そうだったっけ?あ、あと」

 カグヤさんは少し振り替えってスクナさんに耳打ちする。

「敬語じゃなくていいよ」
「…!わかった、姉さん」
「やるよスクナ!」
「了解!」

 カグヤさんとスクナさんはお互い背中合わせにして自身が出せる最大限の攻撃…すなわち技を放った。

壊れた時は永遠に修復不可希望時間飛行っ!」

 最初に仕掛けたのはカグヤさん。技の宣告をした瞬間、機械兵器の半分以上が膝をついて機能停止になる。スクナさん曰く、相手の時を崩しているらしい。一度崩れた時は絶対に治らないらしい。

「スクナ、出番だよ!」
「承知!悲しみさえも力に蟻地獄夢想っ!」

 スクナさんが宣告と同時に左手を伸ばし、手を広げる。すると機械兵器の周りに大きな砂の渦が起こる。砂の渦に残ったすべての機械兵器が飲み込まれていく。そして最後の一体が完全に飲み込まれた瞬間、スクナさんの開かれていた手が握られた。そして、機械兵器が地中で爆発する音がして、殲滅がなされた。…と、思っていた。

「…クッ、ハハ、ハハハハハハ!」

 突如黒いフードの男が笑い始める。

「ありがとよ。試作品の排除してくれてよぉ、お陰で遂に完成品のご登場だ。精々楽しめよぉ」

 と、いった瞬間。カグヤさんを庇ったようにスクナさんが前に出て…数メートルぶっ飛んだ。そのあと直ぐにカグヤさんもぶっ飛んだ。

「どうだ?味方さんが吹っ飛んでいく様子をみるのは。こいつは最大限までステルス能力を高めた代物だぜ?ある程度ダメージを当てないとその姿は見えねぇ仕組みだ。まぁもっとも?ダメージが入るほどやわな体じゃねえけどな!」

 確かにさっきから何かが動いている。おそらく俺の周りを回っているんだろう。だが、広範囲魔法ならそんなもの無意味なはずだ。

「クライマックスレイン コネクトフリーズ、アイシクルレイン」

 トランペッター戦でお世話になったアイシクルレインを放つ。そして辺りを見渡すが…何かに当たった形跡がない。おそらく魔法吸収能力も入っているんだろう。

「魔法も効かないとか聞いてな…っ!」

 突如、横腹に強烈な蹴りを喰らった。ヤバい。このままだと俺はともかくムラサキさんが…。と思っていた。しかし、そんな状況を一瞬で覆したのはカグヤさんのある一言だった。

「さてと、もう時間稼ぎは十分?ゴエモン」

 そう。カグヤさんは俺達が探している人…否、機械兵器の名を呼んだ。

「確かに、こいつならいいかな」

 そしてそれに反応する声。

「コウヨウ君…だったっけ?お疲れ様、後は任せて」

 不意に後ろから抱えられる。後ろを振り向くと、長い金髪の美少女が俺を抱えていた。美少女はそのまま空中で一回転して着地し、俺とムラサキさんを下ろす。

「じゃあ、ゆっくり観戦しててね♪」

 可憐な笑顔を見せる金髪の美少女。

「さてと。黒いフードの人」
「あぁん?何かようかぁ?」
「いや、一つ良いことを教えてあげようと思ってさ」
「ほぉう。そりゃなんだい?」
「いい?…複製品はオリジナルには勝てないんだよ?…五連式砲台展開」

 その一言で金髪の美少女の両腕が形を変える。それは五つの銃身がついた砲台だった。

古代技術ロストテクニック、人型自立式機械兵器コード零壱、ゴエモン…これより複製品の排除を開始します。…複製品ちゃん、痛いけど我慢してね♪」

 金髪の美少女…ゴエモンは明るい声でそう宣言した。

 



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