目覚めると何故か異世界に!

味噌ラーメン

第35話 襲撃

海の手を引き、立ち上がらせる

「いや~、素晴らしい戦いだったね二人ともお疲れ様」

ニコニコした表情のランスロットが、拍手を送ってくる

「王国騎士団長、、、」

ランスロットは何をしに来たんだ、、

「おい、ランスロット何をしにきたんだ?暇なのか?」

いやいやと言いながらランスロットが返答する

「暇じゃないよ、君たち二人の決闘を見に来たんじゃないか~」

それにと付け足し

「シュウ、君が冒険者狩りに敗れたと聞いてね?心配だったから様子を見に来たんだ」

一体、どこからそんな情報が入るんだ、、、相変わらず油断のならないやつだ

「見ての通り、全然大丈夫じゃない俺も海も重症だ」

「お、おい集、お前随分騎士団長と仲が良いんだな?」

平気なのかその言葉使いと海が聞いてくる

「まあな、アイツには貸しもあるしな?」

「うん、いずれまた君とは一対一で戦いたいね」

アイツとの決着も早くつけなくちゃいけないな、、

「さて、、戻ろうぜ海」

「ああ、正直もうそろそろ限界だ、、」

確かに、少し血を流しすぎたみたいだな、、、意識が、、、

「あ、、や、、ば、、」

倒れかけた瞬間に、正面から抱き留められた

「シュー君、お疲れさまでした」

受け止めてくれたのは、この世界で初めて守りたいと思えた、、思わせてくれた彼女だった

「はは、血で汚れるぜ、、?」

「そんなの、きにしません、、」

ゆっくりと、地面に抱き留めれながら崩れる

「また、、心配かけたな」

「本当に、仕方ない人だねシュー君は」

ため息交じりに言われる

「でも、帰ってきてくれたね、、、約束守ってくれたんだもんね?」

「ああ、俺はお前をすっと守る、、、その為に何があってもお前のもとに帰る」

そうだ、これは俺の願いであり、約束だ、、、、もう二度と守れなかったと後悔しないために、、俺の中の誓いだ

「これまで、沢山苦しんだんだもんね?辛かったよね?苦しかったよね?」

涙を流しながら、俺を抱きしめるシェリー

「なんで、お前が泣くんだよ、、、」

「だって、私じゃシュー君の心を救えなかったから、、悔しくて、でも嬉しいの」

まったく、、俺がどれだけお前に救われていたか、、、穏やかに過ごした日々が脳裏によぎる

「そんな事はないさ、、俺はお前に救われていた、、、俺の事を見捨てないでいてくれてありがとうな」

「あたりまえだよ、、、だって私は、、、」

ああ、だから俺の口から伝えないと、、、思いは口にしなければ伝わらない、、、

「好きだ、シェリー、、」

「え、、?」

ポカンとした表情のシェリーだったが、、言葉を理解し、、、また涙ぐむ

「俺は、、お前に隣にいて欲しい、、、生まれた世界が違くても関係ない、俺はお前が良いんだ」

「うん、、!私も、、シュー君が大好き!ずっと離れないで、、、」

お互いの気持ちを確かめ合う、これでいいんだよな?俺の気持ちはシェリーだけに、、、





「ああ~、どうするんすか?あの二人?」

完全に二人の世界じゃないっすか~と騒ぐスコット

「うるさいぞ、二人にしてやれ」

「そうだね、ここは帰るのが大人だね」

茶化すようにランスロットが言う

「集、本当に守りたいものを見つけられたんだな」

その時、一人の騎士が慌ててやってきた

「失礼します!騎士団長、王都に例の冒険者狩りが侵入した模様です!すでに騎士3名が重症だそうです!」

「なんだって!」

驚くスコット、冷静にランスロットが指示を出す

「ふむ、被害状況と住民の避難をしてくれ、それとすぐに出られる騎士を選出し、整い次第出る」

「は!わかりました!!」

ランスロットの指示で素早く動く騎士、そして一人つぶやくランスロット

「さあ、愚かなかネズミを狩るとしようか、、、今度はお前が獲物だ、冒険者狩り」

普段は見せない獰猛な笑みを浮かべたランスロット、、、

END














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