目覚めると何故か異世界に!

味噌ラーメン

第32話 APHESIS

ここは、、どこだ?

暗い、ひたすら暗い、、、

誰もいないのか?

暗い暗い暗い

俺は、、死んだのか?

どこまでも暗い、、、

誰かに呼ばれた気がした

「おい!集~」

「集、こっちだよ~」

それは、懐かしくて本当に大切な人たちの声だった

「タカ、裕太、、、?」

一度だって、忘れたことなんかかった、、この世界に来て俺が守れなかったもの

「な、、んで、、?ここにお前たちが、、?」

涙が止まらなかった、二人を守れなかったその後悔が強く胸を締め付ける

「な~に泣いてんだよ!」

「らしくないよ?集はいつでもクールでいなきゃ」

二人は昔と同じように笑顔を向けてきてくれるそれがとても苦しかった

「俺は!!お前たちを守れなかった!!力がありながら!俺の心が!!弱かったから!!」

とまらない、後悔を吐き出す

「あのとき、二人と一緒に残っていたら!俺だけが逃げだしたんだ!!約束を!!したのに!!」

二人は黙って話を聞いてくれていた

「もっと早く覚悟を決めれれば!戻っていたら!」

そうだ、あんなところで死ぬはずじゃなかった

「二人の代わりに!俺が死んでいればよかったんだ!!!!!」

そうだ、俺なんかより二人のほうがよっぽどいい人だったんだ

「集、それは違うぜ?」

「え?」

「うん、僕たちはあそこでお終わってしまったけれど、それで集たちが生き残れた」

「そうだぜ、それだけで俺たちは満足だ!」

二人は当たり前のようにそう言い放った

「どう、してだよ、、、死んだら!そこで終わりなんだぞ!」

そう、死ねばすべてが終わりなんだ

「だからだよ、俺達はお前たちに生きていて欲しかったんだ」

「そうだよ、集」

「でも、それでも、、、おれは、、、」

自分を赦すことはできない、、、

「「だったら、”俺僕”が集を赦す」」

言葉が出ない、、、

「後悔で押しつぶされそうだったんだよな?」

そうだ、本当はずっと後悔していた

「一人でずっと抱えてきたんだね」

だって俺の罪だ誰にも背負わせないオレ一人で

「でも、もういいんだぜ?」

それでも、おれは、、、、、

「うん、集はもう十分苦しんだんだからもう笑っていいんだよ?」

俺は、もう二度と笑えないって思っていた

「そうだぜ、ほら戻れよお前を待っている人がいるんだろ?」

タカはおちょくるようににやにやしてくる

「でも集、カイの事もよろしくね?」

「そうだな~あいつも頑固だからな、でも正面からぶつかれば気持ちは伝わるぜ!」

そろそろ、前を向かなきゃいけない時なのかもしれない

「それとぁの冒険者狩りというやつ、次こそ勝てよ!」

「集と海ふたりなら勝てるよ!」

ああ、約束する

これが最後かもしれない、、、そう感じた

「ありがとう、二人とも、、、、」

「おう!行って来いよ集!」

「うん、僕たちは先に行くけどかならず、、、、必ず!」

やめてくれ、お前たちが泣くと俺も前が見えなくなる

「もし、この世界に、、、魂というものがあるのなら、、、俺の魂はお前たちとずっと一緒だ、、、これまでも!これからも!!」

そうだ、だって俺たちは、、、

「俺たちは、親友だからな」

二人は涙を流しながら、光に消えていく

「ごめん、、ありがとう、、二人とも、、、俺は前に進むぞ、、」

さあ行こう、、、


「シュー君、、、、」

シュウの手を握りながら涙を流すシェリー

「冒険者狩りには手を出すなって言ったのにこの子は、、」

集は命はには別状はないが重症であり3日も昏睡状態が続いている

「シェリー、あなたも少し休みなさい?ほとんど寝ていないんでしょう?」

「いえ、私は大丈夫ですシュー君がいつ目が覚めるのかわからないし」

その時、手を握り返すのを感じる

「シュー君!」




右手に誰かのぬくもりを感じながら目を覚ます

「シュー君!」

「シェ、リー?」

そこには愛おしい彼女の姿があった

「すまない、心配をかけたようだな」

「本当よ!!私の事こんなに心配させて!」

エルザがゆっくりと口を開く

「冒険者狩りにあったようね」

「ああ、やつは強い恐らく俺よりも」

奴の強さは本物だ、けど

「でも、負けるわけにはいかない」

約束したからなあいつらに

END






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