目覚めると何故か異世界に!

味噌ラーメン

第31話 再会

「さようなら、雷使い君」

ああ、ここで終わるのか、、、、ごめん、、みんな、、、

「こんなところで、何を諦めてるんだ?」

その瞬間、黒い刃が受け止められていた

「誰だい君?」

なんで、お前がこんなところにいるんだ、、、

「海!」

そこには、友の後ろ姿があった

「久しぶりだな集」

合わせる顔がない、俺はこいつとの約束を、、、、、

「ど、どうして、、お前が」

「黙れ、俺だって好きで来ているわけじゃない」

「ど~どうでもいいんだけどさ?僕の事無視して話さないでくれない!!」

冒険者狩りは一気に斬りかかってくる

「くそったれが!」

だが、一気にパワーの差で押し返す

「へぇ、意外にやるね君も」

「そこで倒れているやつと一緒にするな」

海は身体強化を行い、一気に勝負を決めにかかる

「な!、なんだよこのパワー、君さあ~ちょっと人間やめてるよ!」

圧倒的なパワーで冒険者狩りが吹き飛ばされる

「もう二度と守れないことが無いために修業したんだ、その為なら人間なんてやめてやる!」

「何言ってんだよ君、わけわかんないし~」

激しい剣戟がくり返される

「おらああああああ!」

「この!馬鹿力が!!!!」

海の渾身の一撃を受け止めた際に冒険者狩りの腕が折れたようだ

「はっは、君も面白いね、、、でも今回は引かせてもらうよ」

一瞬で消えた冒険者狩り

「逃がしたか、、」

「か、い、どうし、、て」

集の意識は途絶えた

「集、俺はお前を、、、、、」

気絶した集を回収する

「カイさん、そいつが目標の冒険者ですかい?」

背後から話しかけられる

「ああ、ようやくついたのか」

「いやいや、カイさんが早すぎるんですよ、隊長なんだから俺たち部下の事考えてくだせよ」

すこしからかうように言う

「すまんな、スコット」

「いえいえ、もうなれましたよ~」

そしてスコットは倒れている冒険者に目を向ける

「え!目標の冒険者ってシュウの旦那だったんですかい!?しかも大怪我を!」

「なんだ、知っているのか?」

「ええ、バルド砦攻略戦の際には大分お世話になっていましたから、こうしちゃおけねえ荷馬車で早く王都へお連れしろ!!」

手際よく指揮をし王都へ馬車を送る

「カイさん、あんたは旦那の事知ってたんですかい?」

すこしの沈黙の後ゆっくり口を開いた

「俺の、、昔の友だった男だ」

そのつぶやきは、シュウには届かない




王都冒険者ギルド

「何だか外が騒がしいですね?」

カノンが受付のシェリーに話しかける

「そうね?何かしらね?」

その時入り口が開き、外からよろし姿の男が二人入ってくる

「騎士団の方がなにか御用ですか?」

シェリーが少し緊張気味に問いかける

「すまないが、ギルドマスターを呼んでもらえるかな?」

「あ、あなたは!」

そこにいたのは、シュウと共に異世界から来た男、田村海だった

「久しいな、鉄の小僧」

上からこのギルドのマスターであるエルザが出てくる

「久しぶりだな、ギルドマスター報告がある」

スっと目を細めエルザが聞く

「報告とは?」

「最近、巷で噂になっている冒険者狩りは知っている?」

「もちろんだ、それで?私たち冒険者にそいつを狩れと?」

ギルドに重苦しい空気が漂い始める

「いや、そうではない」

「ではなんだ?」

「今日、ケヒルナ村近くの街道で目撃情報があってな」

ケヒルナ村は今朝シュウが依頼で訪れていた村である

「まさか、、、」

少し焦ったようにエルザが息を飲む

「こちらの所属の冒険者、雷刃のシュウが交戦し重傷を負った」

「そんな!?シュー君は無事なんですか!!」

カイにつめよるシェリー

「さあ、油断はできない状況らしいが今教会で処置を受けている」

飄々とした態度のカイ

「おい、貴様シュウがどうなってもいいのか?」

カイの態度に苛立つエルザからプレッシャーが放たれる

「俺には関係ないな、あいつが死んでようがな」

「あなたは、彼の友達なのに!!」

シェリーが涙ながらに叫ぶ

「違う!!俺は、アイツを憎んでいる!友達なんかじゃない!」

カイの勢いに圧倒される

「ともかく、シュウのところへ行くぞシェリー」

「は、はい、、、」

カイたちも用事は済んだとばかりに帰っていく

「シュー君、、、、」

END








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