勇者であり魔王である

ばたふらい

第12話 悪戯は程々に

バルサス森林にて、死ぬ気で修行を終えて3日後。ナツは今、オオヤリトカゲを嘲笑っていた。

「見よ!!今にも勝る絶対的強者の強さを!!奴らは俺の圧倒的な強さに逃げ腰になってしまった!わぁはぁはぁ!!」

「それはナツさんがあまりにもオオヤリトカゲを残虐なほどに狩り尽くしてしまったから!流石にも、もうオオヤリトカゲで経験値を上げるのはやめてください!」

そう、ナツはバルサス森林に住むオオヤリトカゲの2/3ほどをたった一人で狩り尽くしてしまった!それ故にオオヤリトカゲからは恐るべき存在だ!しかも何故か他の魔物には目もくれないで、ただオオヤリトカゲを狩っていた。しかしその理由は...

「こいつらに教えてやっているんだ!ウル。誰が食物連鎖の頂点に立っているかを!その頂点に立つ者を殺そうとした!何たる罪かを!!」

「さてナツよ!そろそろ...傲慢で傲りぶるのをやめてくれ!癪に障るし、ウル様もやめてほしいと仰る!それ以上ヤメぬなら!私が息の根を止めてやろ!!!」

「舐めるなよ!レイナ!!オオヤリトカゲを狩り尽くした俺を!!!尋常に勝負!!!」

そう言ってナツはレイナに向かった!

「甘い!!喰らうがよい!とっとと馬鹿よ鎮まれレクイエムっっっっ!!!!」

そう言ってレイナはナツに向かってただのパンチを顔面に喰らわせた。その完璧なほどのパンチでナツは上空を2〜3メートル宙を舞った!

「馬鹿なっっ!!この俺が負けただと!」

ナツは体を横にしながら言った。

「だいたいナツさん、どうしちゃたんですか!!いきなり、オオヤリトカゲを見下して!
ナツさんらしくありません!」

「ああ俺がどうかしてたよ。というか原因はアレじゃね!」

「ああナツが採取したあの毒キノコか。しかし、それ程オオヤリトカゲを憎んでいたのか!」

アレは2日前だった。俺が昼食の材料を森から採取していた時に見つけた毒キノコ ニトロキノコ
<効果>
憎しみ倍増をし、気持ちを興奮させる毒有り。

それを二人は知っていたのか何なく俺に
「美味しいキノコですよ」
と勧めてきたのだ!そんなことも知らずガブガブ食べた俺は今にあたる。そしてレイナのパンチにより、毒が抜けた。

「ふむ、ナツがオオヤリトカゲに憎しみを抱いていたのは知っていたからな!そんな時に、ちょうどいいキノコが持ってきたから!これあれば、オオヤリトカゲを沢山駆除してくれるんじゃないかと思ったのでな。」

レイナの言う通り俺は憎しみに駆られ、難なくオオヤリトカゲを駆除していった。

「けど良かったです!何時ものナツさんに戻ってくれて!」

「はぁ〜イタズラは大概にしてくれよ...」

「次からはそうしますね」

ウルは小悪魔な笑顔で答えた。

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