魂をもやして

瑠璃姫

2.

いつものように修行をし、縁側で休憩をしていると住職がきた。


「修行の方はどうかい?きちんとやっているかい?」


「はい。」  


「そういえば明後日の事なんだがな。この里に武士を何名か、護衛に派遣してくれるそうだ。」


「そうなんですか。」


武士には2つに分けられており、妖怪を退治する特別な力を持った武士を派遣してくれるそうだ。


最近、妖怪の活動が活発化しており今の里の武士の数では足りないのだ。


「あぁ、楓の張る結界が強いとはいえかなり負担がかかるからな。きちんと挨拶するんだよ。」


「はい。」


それだけを言いに来ただけなのだろう。すぐにどっかいってしまった。


仲良く出来るか不安ながらも、何気に楽しみな自分がいた。


この出会いが、運命の出会いを果たす事を分からなかった。

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く