根暗勇者の異世界英雄譚Ⅲ 〜闇魔法を操る最弱な少年の話〜
Ep2/act.6 召喚獣
気が付くと、夜も更けて深夜三時を回ってしまっていた。
シンスケさんは、話が一通り終わった後に僕らにすべきことを話した。
「次の国へ、少しだけも早く行くことは当然だが、お前らの今の力量での戦力増強で出来ることがある。召喚獣の召喚だ。サクラが来たパルテナから、ここセルヴィアまでは安全だったかも知れないが、この先は魔族やモンスターがゾロゾロと立ちはだかってくる。二人と二匹ではかなり分が悪いだろう。そこの二匹は戦力外だろうしな」
「召喚獣の召喚…?すごく難しそうですけど、どうするんですか?」
「そんなに難しいこともない。ある程度の魔力があれば誰にでも出来る。英雄として転移してきた俺らには召喚する力は大いにある。専用の刃物で親指を切り、血液を陣の中に垂らす。対象者の意思と呼応した召喚獣が、この世界のどこからか召喚される仕組みだ」
「じゃあ、そこら辺の野うさぎが来たりすることもあるんですかね…?」
「さっきも言ったが、意思と呼応した召喚獣が来るんだ。召喚魔法にも最低魔力値が存在する。そこら辺の適当な生物が出て来ることはない」
小さな昆虫でも出てきたらどうしようかと思った僕の不安は取り除かれた。
戦力増強…新たな仲間が増えると考えると少しだけワクワクした。
僕らは、一晩まず休み、次の日には召喚魔法と今後の予定を練ることにした。
※私生活の変化もあり更新頻度が著しく低くなってしまったこと、お詫び申し上げます。
今後も、以前のような更新は望まれないですが、継続していこうと思っております。
その為、今回より1話毎の話の長さを短くさせて頂きました。ご了承下さいませ。
作者より。
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