裏切られた俺と魔紋の奴隷の異世界冒険譚

葉月二三

160話



最初の町で不快なことはあったが、次の町ではそれぞれが自由時間を取れたし、お土産の食い物も買えたし、その後も問題なく昼前にはアラフミナ王都まで帰ってきた。
そこでルモーディアとは別れたが、そのままカンノ村近くまで俺たちは送ってもらえた。
さすがに森の中までは入れないから、街道沿いで停車させ、そこからは歩きだ。今でもまだ雨が降ってるから、そこまでイグ車で送ってもらえただけありがたい。

道中、前回の状態異常以外にも何かおかしなことはないかとステータスをチェックしたときにスキルが2つ増えていただけで、身体に異常はないようで安心した。デメリットスキルなんかを取得してたら厄介だが、この2つは常時発動型ではないし、今のところ何も異変は起きてなさそうだから問題ないだろう。



一撃の極み…通常攻撃よりもとても強い攻撃ができるスキル。

威圧…対象の精神に直接攻撃を与えるスキル。


一撃の極みってロリコンが前にいってたやつだよな?これってもしかして会心の一撃の上位スキル的なやつか?
まぁこれに関しては取得できた理由もなんとなく想像できる。たぶんケモーナ最強の戦士に使った会心の一撃のタメ技的なのが一撃の極みに進化?したとかだろう。
違うかもしれないけど、その可能性があるとは思える。ただ、威圧に関してはいつ覚えた?
俺が幸運のスキルを覚えているならわからなくないが、もちろんそんな素敵なスキルは持ってない。なのになぜ取得した?自然に取得することもあるのか?

…。

…まぁラッキーだと思ってりゃいいか。
とりあえず早く村に戻ってゆっくりしたい。
イグ車での移動はけっこう疲れた。

ルモーディアからもらったカッパ代わりのフード付きローブを羽織ってイグ車から降り、村に向かって走った。

そういや、予定より早い帰還だな。行きは緊張してたから気づけなかったが、戦争自体が予定より1日早く始まってたみたいだな。しかも本当に1日で終戦だ。そりゃ早い帰還になるわけだ。

まぁ面倒事が早く終わるに越したことはない。長い間緊張しっぱなしは疲れるからな。


走ること数分、村の門が見えてきた。
門の前には鎧を着たやつらが何人か立っていた。前に会った第三王女の近衛騎士隊長と鎧が似てるから、アラフミナの騎士たちか?

あぁ、そういやルモーディアが俺の村は護るとかいってたな。雨のなかずっと門番をしてくれたんならありがたいな。

雨のなかを走っていたからか、音に気づいた騎士たちが警戒を露わにしてこちらを向いた。中にはロリコンもいるみたいだな。

濡れるのは嫌だが、無駄に攻撃される方が面倒だから、走りながらフードを取って顔を見せると、騎士たちは警戒を解いた。

一応『中級魔法:風』を使って雨を弾こうとしたが、この前と違って普通に降ってる雨だから、全てを弾くことは出来ずに徐々に濡れていく。

騎士の1人が俺の方に歩いてきたから、俺はそいつの前まで行き、立ち止まった。

「見張りをしてくれてたのか?」

「あぁ。」

なんか歯切れの悪い感じだな。でも雨のなか見張りをし続けてくれたなら感謝すべきだろ。

「ありがとう。俺がいない間、何かあったか?」

まぁ壁や門が壊された形跡がないから大丈夫だろうとは思うが、一応の確認だ。

「すまない!」

俺は騎士に聞いたのだが、なぜかロリコンが横から頭を深く下げて謝ってきた。

なんだ?なんでこいつは謝ってる?
嫌な予感がする。

「俺がいながら子どもたちに…。」

「は?」

なぜ後半を濁す?もしかして死んだ?

ふざけるな!

俺は走って門のところに行き、力の限り押し開け中に入った。

中は静まりかえっていた。

視界に入るところには誰もいないが、建物には光が灯っていた。

「…リキ様、現状の報告は既に…。」

アリアが何かをいってきたが、無視して屋敷まで走った。

フードを被りなおすのを忘れ、さらに焦りのあまり魔法も止めてしまったせいで顔がびしょ濡れになっているが、そんなことはどうでもいい。

扉まであと少しというところで、屋敷の扉が自然と開いた。開かれた扉から見知らぬ女が見えた。くすんだ赤髪の短髪に濁った黒眼、頭頂からは丸い耳が生えている。年は俺より少し上だろう。
間違いなく獣人だろうが、こんなやつを俺は知らない。だから敵だろう。

俺の仲間を人質にして立て籠もってるからロリコンたちは手を出せなくて困ってたわけか。

それなら簡単だ。

仲間に手を出す前に全員殺せばいい。

そこまでを考えたときにはローブを脱ぎ捨て、ガントレットをハメ、その獣人に殴りかかっていた。

獣人は驚きつつも咄嗟に両腕をクロスさせ俺の拳を受け止め、体を捻って受け流しやがった。

俺は勢いそのままに屋敷の中に転がるように入ると、中にはサラがいた。
サラを背中に隠すような位置に移動し、獣人に対して構えをとった。

「サラ。この屋敷内に敵は何人いる?」

怒りで頭が真っ白になりかけていたが、仲間がまだ生きているのを見て、少し冷静に戻った。
もしこいつ以外に敵がいたらと考えると、一撃で仕留められなかったのは厄介だ。
敵の数によっては急いで倒しに向かわなきゃだが、こいつはサラでは倒せない。
他の敵に気づかれたら人質を殺される可能性もある。…どうする?

「敵はもういないのです!」

「…は?」

もしかしてサラは敵に魅了でもかけられてんのか?だとしたらこの位置はまずくねぇか?
俺がサラに殺される可能性があるし、その場合は奴隷であるサラは死ぬことになる。

それはマズい。

最善かはわからねぇが、サラから離れつつ目の前の獣人を殺すのが一石二鳥でいいだろう。

「待ってくれ、リキ殿。妾はアオイじゃ。リキ殿が帰ってきたかと思って迎えに出たら、いきなり両腕を折られるとは驚きじゃったが、まぁよい。だが、殺すのは勘弁して欲しいのじゃが…。」

目の前の獣人が両手を上げてこちらを向いた。
両手を上げたといっても折れてるからか肘より少し上あたりから両腕ともブラリと垂れ下がってるがな。

「どういうことだ?なんで獣人の体を使ってる?」

「それは2日ほど前に襲撃があったからじゃよ。その際にリーダーらしきこやつから情報を得るために生きたまま捕らえようと思ってのぅ。したら体ごと奪うのが手っ取り早いと思って乗り換えたのじゃ。油断させるために一度刺されたから、イーラには悪いがイーラの分身体は死でしまったがのぅ。」

「襲撃?」

「はいなのです。複数名の襲撃があったのです。始めに門の外で戦闘が始まり、カンツィアさんが様子を見に出ていったところで、裏から6人の侵入者が来たのです。村の中まで入ってきた者は全員捕まえたのですが、アオイさんが乗っ取った人以外の全員に自害されてしまったのです。だからアオイさんにはそのままでいてもらってるのです。」

「こやつはどれだけ拷……尋問しても何も喋らんから、よほど訓練されとるようじゃ。じゃが、全員が獣人で、このタイミングからして、ケモーナの者じゃろうな。」

俺とセリナだけじゃなく、俺がいない間に村まで襲いやがったのか。

「怪我人は?」

「数名の怪我人は出たのですが、既に魔法で完治してるのです。死者はいないのです。」

「そうか。」

ダメだ。死んだやつもいまだに怪我が治ってないやつもいないのに怒りがおさまらねぇ。

『超級魔法:扉』

目の前に少し大きめな扉が出現した。俺が横に6人は並んで入れるくらいの扉だ。

「アオイ。そのまま一緒に来い。」

「はい。」

十中八九ケモーナの第一王女の仕業だろうが、わずかに違う可能性もなくはない。だから、確認のためにアオイを連れて行こう。

まぁセリナにしたことを考えれば、勘違いで殺してもかまわないとは思うが、せっかく少し冷静になれたんだ。殺すのは元凶だけにしておこう。

「…リキ様。」

走って屋敷に入ってきたアリアが俺の袖を掴んで止めた。

「あ?悪いがアリアだろうと止めるつもりなら容赦しねぇぞ?」

「…いえ、こちらを。」

アリアはさっきのカッパ代わりとはまた違う、黒いフード付きのローブを渡してきた。
さすがに顔だしたままはマズいか。冷静なつもりだったが、そこまで考えが回らなかった。
流石はアリアだ。

アリアからローブを受け取り、フードを深く被ってから扉を開けた。
どうやらちゃんとあのクズの部屋に繋がってるようだ。窓枠や壁は修理されてるが、間違いないだろう。
ここからなら王女の部屋への行き方も王の部屋への行き方も覚えている。

アオイが出てきたのを確認して扉を閉めると、扉は跡形もなく消えた。

さて、まずは第一王女だな。



前に地図を見た記憶を頼りに走ると、数分で目的の部屋に着いた。

「ここが目的の部屋か?なら妾から入ろう。」

アオイは俺が連れてきた意味を理解してるようだな。

アオイが扉を少し開け、滑り込むように中に入った。俺も同じように中に入るが、フードは深く被ったままだ。

部屋は薄暗く、机だけがわずかな光で照らされていた。

机で何か作業をしている第一王女に歩いて近づくと、窓の外で雷が光った。
その光に照らされた俺らに気づいたらしく、第一王女は顔を上げた。
第一王女は初めて見たが、かろうじて猫っぽい要素はあるけれど、セリナと姉妹だといわれたら嘘だと思ってしまうほどブサイクだった。形容するのは避けてやるべきか?と同情してしまうほどに。

「あら、ずいぶん早いのね。それで、影であるあなたがここにいるということは村人は殺し尽くしたのかしら?」

…確定だ。

「…どうしたの?早く跪いて報告しなさい。」

外ではまた雷が光り、フードで隠された俺の顔が見えてしまったのか、第一王女が驚いた顔になり、椅子を倒しながら立ち上がった。

「なんでここにリキ・カンノがいるの!?影!早くこの男を殺しなさい!」

初対面だろうと思ったが、なぜかこいつは俺のことを知っているようだ。

「何してるの!?早っ……。」

一歩で机の上に跳躍し、第一王女の口を右手で塞いだ。

「うるせぇよ。」

怒りのせいか力加減ができず、第一王女の顎を握りつぶしてしまったが、まぁいい。

「あぁ…ぅあ……。」

ぼたぼたと血が垂れている口を両手で抑えながら後ずさろうとした第一王女は椅子に足を引っ掛けて転んだ。それでも必死に下がろうとしたが、少し下がったところで壁にぶつかり、絶望的な顔で止まった。

俺は机から飛び降り、歩いて第一王女に近く。

「いぁ…ぁ…いぁ……。」

第一王女は首を僅かに左右に振りながら必死に足を動かして下がろうとするが、後ろは既に壁だから、それ以上は全く下がれていない。

第一王女の胸ぐらをつかんで持ち上げた。

「顎を潰しちまって悪いな。完全に加減を間違えた俺の落ち度だ。俺は拷問は好きじゃねぇからすぐ楽にしてやるよ。」

第一王女は助かると思ったのか、絶望的だった顔が少し緩んだように見えた。

本当はもっと苦しめてやりたいとも思ったが、セリナの復習はあのクズ男にしたし、今回の戦争も襲撃もうちから死者は出なかった。なら、この顎を砕かれた痛みで十分だろ。

俺は取得したばかりの『一撃の極み』を右手に集中させ、右手を引いた。

「この一撃でな。」

最後の一言を告げ、右拳を振り抜いた。

俺の拳が第一王女に当たる瞬間、第一王女が呆けた顔をした気がしたが、そのまま拳を振り抜き、第一王女の顔もその後ろの壁も吹き飛んだ。

…。

俺が首から上がなくなった第一王女の胸ぐらから手を離すと、第一王女は崩れ落ちた。

…。

「…はぁ。全くスッキリしねぇなクソ野郎。」

「リキ殿?」

「…いや、なんでもねぇ。帰るぞ。その体は捨てていけ。」

『超級魔法:扉』

またさっきと同じ扉が現れた。

「承知した。」

雨や雷の音のせいで微かにしか聞こえなかったが、カリッと何かを噛み砕くような音が聞こえて振り向くと、アオイが血を吹き出して倒れたところだった。

そういや両腕折れてんのにどうやって自害したんだ?…まぁいいか。

アオイの刀を拾って扉を開けると、ちゃんと屋敷に繋がっているようだ。
最初に使ったときは気にしなかったが、この魔法は発現時にMPを消費するだけで、通るときには消費しないようだ。だから、発現させてしまえば何人通っても大丈夫みたいだな。

そんなことを思いながら扉をくぐると、屋敷の玄関に村人全員が集まっていた。アリアたちも含めての村人全員が。

「…お帰りなさい。」

「あぁ、ただいま。」

返事をしながら扉を閉めると、扉は跡形もなく消えた。

「今のはなんなのでしょうか?突然扉が現れたと思いましたらリキ様が出てきて、そしたら扉が消失しましたが、これは魔法なのでしょうか?」

見たことない魔法だからか、ソフィアが目をキラキラさせながら質問してきた。

「フッ。」

おかしくて鼻で笑ってしまった。
第一王女を殺しても全くスッキリしなくて、イライラしていたはずなのに、なんかバカバカしくなっちまったな。

「あっ、申し訳ありません。」

何を勘違いしたのか、ソフィアは慌てて頭を下げてきた。

「いや、いい。むしろソフィアらしさのおかげで気が紛れたよ。あんがとな。」

ソフィアにはわけがわからなかったようで、困った顔になった。

「それで、今の扉が魔法かって聞いたか?だとしたらその通りだ。『超級魔法:扉』っていって、たぶんだが行ったことあるところに移動できる魔法だ。」

さっき使ったのが初めてだからどこまで行けるかとか行ったことないとこにも行けるのかとかを確かめてないから、たぶんだがな。

「超級魔法?」

「あぁ、前にフォーリンミリヤに飛ばされたときにSPで取得できるスキルの中で見つけて取ったやつだ。たぶん上級魔法のさらに上だろうけど、取得条件はわからん。」

ソフィアがまた目をキラキラさせながらにじり寄ってきて、俺の右手を両手で掴んで顔の位置まで持ち上げた。

「詠唱していただけないでしょうか?」

「悪い。詠唱省略のスキルがあるから、詠唱文が出てこねぇんだわ。だから無理だ。」

ソフィアはガックリと頭を下げた。

「そういやお土産を買ってきたから飯のあとに……。」

首を巡らせて全員を見ながらお土産の話をしようと思ったが、違和感があって言葉を途中で切ってしまった。

「…どうしました?」

アリアが心配して、確認してきた。

「いや、気のせいだったら悪いんだが、なんか増えてねぇか?」

俺はガキどもを全員ちゃんと覚えているわけではないが、なんとなく見たことあるくらいには覚えているつもりだ。だが、見たことないガキが数人いる気がする。覚えてなかったってだけか?

というかアリアに聞いてもずっと俺といたんだからわからないよな。
そう思ってサラに視線を移した。

「はいなのです。クルムナから逃げてきた数人を受け入れたのです。」

「は?」

当たり前のようにいわれたが、そんな指示を出した記憶もなければ、そんな勝手を許したつもりもないぞ?

「え?」

俺の雰囲気に気づいたようだが、何がいけなかったのかわかっていないようだ。
アリアにいろいろ任されて頑張ってるのは認めるが、よくよく考えたらサラは6歳なんだよな。さすがに6歳じゃしょうがないか?
勝手に受け入れたことも、襲撃があったことを報告しなかったことも仕方がないよな。
でもとりあえずわからせる必要はあるか。

「なんで勝手に受け入れたんだ?」

「え?え?」

サラは驚いたように俺を見たあと、違う方を向いた。サラの視線の先を見ると、どうやらアリアを見ていたようだ。

「…ごめんなさい。わたしが指示しました。」

「は?」

「…クルムナから逃げてくる者がいることは予想していたので、その中で成人していない者については受け入れてもかまわないと指示しました。」

「いや、どういう指示を出したかを聞いてんじゃねぇよ。なんでそんな勝手なことをしたんだって聞いてんだよ。」

アリアはビクッと肩を震わせたが、目は逸らさなかった。

「…それがリキ様の考えに沿ったことだと確信しているからです。」

確信ときたか…。
それはアリアの願望が多分に含まれてんじゃねぇのか?と誤魔化すこともできるが、アリアには俺が思ってることくらい簡単に見透かせるのかもな。
まぁそこまで頑なに隠すつもりはねぇからいいんだけどさ。ただ、変な勘違いされたくねぇからいわなかっただけだしな。

「なら好きにしろ。ただ、あんまり増やしすぎたらこの村でできる仕事がなくなる。だから、ガルナ。」

「はい!」

急によばれてビックリしながら、ガルナが返事をした。

「ガキどもの家を作ったあとは学校を作ってくれ。」

ガルナは首を傾げているから理解してないっぽいな。

「…学校とは貴族などが通うとされてる学校のことですか?」

代わりにアリアが質問してきた。
質問の内容からしてこの世界にも学校そのものは存在するみたいだな。ただ、金持ちのみが通うとかそんな感じか。

「まぁその学校だと思うが、べつに村人に勉強を教えるための建物だから馬鹿でかくする必要はない。20人が入れる部屋をいくつか用意して今後増えるかもしれない人数も含めた村人全員が入れるような感じにして欲しい。算術くらいなら俺でも教えられるし、そうすればガキどもができる仕事も増えるだろ?」

まぁ俺はこの国の数字は書けないがな。

「…はい。その学校は村人のみの学校ですか?」

「ん?べつに学びたいやつがいたら好きに参加させてもいいけど、わざわざこんなとこまで来るやついないだろ。そこまでしてでもって感じでやる気があるやつならいいんじゃねぇか?金取る気もねぇし。」

貧乏だから学校は諦めてたけど勉強したいってやつがいたら、俺らで教えられる程度なら無償で教えてやってもいいだろ。どうせ村人に教えるついでだしな。

「…はい。それではガルナさんと計画を練っておきます。」

「あぁ、よろしく頼む。それじゃあ昼飯にしようぜ。食後のお土産もあるから食いすぎるなよ。」

「はい!」

その場にいる全員の返事がハモったからわりとうるさいな。

「それで、ソフィアはいつまで俺の手を握ってんだ?」

「っ!申し訳ありません!」

ソフィアはずっと手を握ってたのが恥ずかしかったのか顔を赤くして、手を離した。

それにしてもやっと平穏な暮らしが出来るのか。

今は金も結構あるし、金が尽きるまではこの平穏を満喫しよう。そう心に決めて、俺は食堂に向かった。

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