ファルダーミール -明日の世界-
No/8
「それにしても立派だよな」
カヤトは再度、鳥居に手を触れる。
手から伝わってくる重い感覚はまるで、数百年間生えている大樹のような存在感や圧力がある。
「こういうのを神木というのかもしれないな」
その声に反応したのか、ミシリと鳥居が軋む。
「嬉しいのか?」
鳥居は動かない。しかし、なぜだろう、どことなく嬉しがっているように感じる。俺の勘違いかもしれないが。
「さて、いい加減調べるか」
カヤトは鳥居から手を放し、鳥居から見て奥にある建物へ向かう。
「……おじゃまします~と!」
カヤトは古ぼけ苔が生えている取っ手に手をかけてドアを開ける。
「こりゃ、ひどいな」
中には、御神体と思われる赤い鏡と大量の蜘蛛の巣が張られていた。ところどころ、壁に小さな穴が空いている。
「こんなありさまじゃ、神様も住まないわ」
そういって、中に足を恐る恐る踏み入れるカヤト。
ミシミシとなる床は今にも底が抜けそうだ。
「抜けるなよ~」
慎重に慎重に御神体の鏡がある中央の台に向かうカヤト。
「古いわりに綺麗だな」
台の上に置いてあった御神体の鏡をそっとつかみ、反射する面についたほこりを払う。てっきり、鏡面も傷ついていると思ったがどうやら傷ついていないようだ。
「御神体だからか?なわけないよな」
それだけでは説明がつかない。
カヤトは再度、鳥居に手を触れる。
手から伝わってくる重い感覚はまるで、数百年間生えている大樹のような存在感や圧力がある。
「こういうのを神木というのかもしれないな」
その声に反応したのか、ミシリと鳥居が軋む。
「嬉しいのか?」
鳥居は動かない。しかし、なぜだろう、どことなく嬉しがっているように感じる。俺の勘違いかもしれないが。
「さて、いい加減調べるか」
カヤトは鳥居から手を放し、鳥居から見て奥にある建物へ向かう。
「……おじゃまします~と!」
カヤトは古ぼけ苔が生えている取っ手に手をかけてドアを開ける。
「こりゃ、ひどいな」
中には、御神体と思われる赤い鏡と大量の蜘蛛の巣が張られていた。ところどころ、壁に小さな穴が空いている。
「こんなありさまじゃ、神様も住まないわ」
そういって、中に足を恐る恐る踏み入れるカヤト。
ミシミシとなる床は今にも底が抜けそうだ。
「抜けるなよ~」
慎重に慎重に御神体の鏡がある中央の台に向かうカヤト。
「古いわりに綺麗だな」
台の上に置いてあった御神体の鏡をそっとつかみ、反射する面についたほこりを払う。てっきり、鏡面も傷ついていると思ったがどうやら傷ついていないようだ。
「御神体だからか?なわけないよな」
それだけでは説明がつかない。
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