ファルダーミール -明日の世界-
第42話 赤く染まる雪
なんやかんやありましてカヤトの周りには大量のホワイトウルフの死体が転がっていた。
不思議なことに今までとは違ってモンスターの遺体が消えない。
「ラスト一匹!やったぞ!俺はお前の仇を果たしたぞ!」
自分の上着を脱ぎ、敵を取ったことを大声で告げるカヤト。
「よし、着替えるか」
満足したのか、冷静になったかはわからないがとりあえずは正気を取り戻したカヤト。
リュックに入っていた着替えを取り出し着替える。
リュックに入っていた替えの服は黒いTシャツだった。
「うん~いい感じだな」
体を適度に動かしながら着心地を確かめるカヤト。
適度な伸縮性と吸水性を持ったTシャツ。
「しかし広いな、ここ本当に地下かよ」
それから一時間ほど雪道を当てもなく歩いていると、不自然に雪が盛り上がっている部分を発見するカヤト。
あからさまに怪しい雪の盛り上がりを見てカヤトは警戒を強める。
「なんじゃこの、あからさまに怪しい膨らみは」
その雪の盛り上がりが少し動く。
「うぷ、ふぇ~」
「なんだ?」
カヤトは恐る恐る。
雪が崩れた場所に近づく。
そこには、白いコートを着てうずくまっている少女がいた。
「寒い~のね~」
「何してんだこいつ、おーい?生きてるか?」
「う~ん、寒いにゃ~」
「起きろ、おい!」
刀の鞘で少女の頬をグイ!グイ!とつつくカヤト。
「痛いにゃ~、やめるにゃ~」
「起きろ」
「なんだにゃん!?」
そういって飛び起きる少女。
「おはよう、いったい何しているんだ?」
「にゃん?誰だにゃ?」
「俺は甘梨木カヤトだ、お前は?」
「私、私はネム、ネム・リアルにゃ」
「お前なんで語尾にニャンとつくんだ?」
「にゃ?それは、私の守護霊が猫又だからだニャン」
猫又?
お前様、どうやらホントのようじゃぞ。ほれ、そこに居るじゃろ?
愛刀の黑が語り掛けてきた。黒が示した方向に視線を移すと。
「なんじゃ、お主?儂のことが見えるのかの~?」
ネムの肩に乗っていた黒猫がこちらに話しかけてくる。
「おお、本当にしゃべった」
「お主、失礼じゃのう。これでも、儂は1000年は生きておるのじゃがの~」
「それはすまない、俺のこの刀も1000年ものだからなついな」
「ほうー、お主のその刀、確かにすごい力が封じられておるの~」
「わかるのか?」
「当り前じゃ、その程度のことはわかる」
「あの?」
ネムが話しかける。
「成程な」
黒も猫又のことがわかっていたようだし、長年生きているものは感じる力が高いのかもしれないな。
「あの、あの?」
「うん?どうした」
  「すいませんにゃん、あなたにはマタちゃんが見えてるんですか?」
 マタちゃん……可愛らし名前で呼ばれてるんだな。
 「お主、いま失礼なことを考えなかったか?」
 猫又は勘がいいようだ。
 「見えてるぞ、お前の肩に乗っている黒猫だろ?」
 「はい、そうですにゃ」
 
不思議なことに今までとは違ってモンスターの遺体が消えない。
「ラスト一匹!やったぞ!俺はお前の仇を果たしたぞ!」
自分の上着を脱ぎ、敵を取ったことを大声で告げるカヤト。
「よし、着替えるか」
満足したのか、冷静になったかはわからないがとりあえずは正気を取り戻したカヤト。
リュックに入っていた着替えを取り出し着替える。
リュックに入っていた替えの服は黒いTシャツだった。
「うん~いい感じだな」
体を適度に動かしながら着心地を確かめるカヤト。
適度な伸縮性と吸水性を持ったTシャツ。
「しかし広いな、ここ本当に地下かよ」
それから一時間ほど雪道を当てもなく歩いていると、不自然に雪が盛り上がっている部分を発見するカヤト。
あからさまに怪しい雪の盛り上がりを見てカヤトは警戒を強める。
「なんじゃこの、あからさまに怪しい膨らみは」
その雪の盛り上がりが少し動く。
「うぷ、ふぇ~」
「なんだ?」
カヤトは恐る恐る。
雪が崩れた場所に近づく。
そこには、白いコートを着てうずくまっている少女がいた。
「寒い~のね~」
「何してんだこいつ、おーい?生きてるか?」
「う~ん、寒いにゃ~」
「起きろ、おい!」
刀の鞘で少女の頬をグイ!グイ!とつつくカヤト。
「痛いにゃ~、やめるにゃ~」
「起きろ」
「なんだにゃん!?」
そういって飛び起きる少女。
「おはよう、いったい何しているんだ?」
「にゃん?誰だにゃ?」
「俺は甘梨木カヤトだ、お前は?」
「私、私はネム、ネム・リアルにゃ」
「お前なんで語尾にニャンとつくんだ?」
「にゃ?それは、私の守護霊が猫又だからだニャン」
猫又?
お前様、どうやらホントのようじゃぞ。ほれ、そこに居るじゃろ?
愛刀の黑が語り掛けてきた。黒が示した方向に視線を移すと。
「なんじゃ、お主?儂のことが見えるのかの~?」
ネムの肩に乗っていた黒猫がこちらに話しかけてくる。
「おお、本当にしゃべった」
「お主、失礼じゃのう。これでも、儂は1000年は生きておるのじゃがの~」
「それはすまない、俺のこの刀も1000年ものだからなついな」
「ほうー、お主のその刀、確かにすごい力が封じられておるの~」
「わかるのか?」
「当り前じゃ、その程度のことはわかる」
「あの?」
ネムが話しかける。
「成程な」
黒も猫又のことがわかっていたようだし、長年生きているものは感じる力が高いのかもしれないな。
「あの、あの?」
「うん?どうした」
  「すいませんにゃん、あなたにはマタちゃんが見えてるんですか?」
 マタちゃん……可愛らし名前で呼ばれてるんだな。
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 「見えてるぞ、お前の肩に乗っている黒猫だろ?」
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