ファルダーミール -明日の世界-

ほむほむ

第6話:トイレに別れを……

~~西城~~

「あれ、カヤトはまだう○こ中なのか?」

 俺は気になりAIに話しかける。

《はい、そうです。西城様》 

俺の質問に対してAIは淡々といかにも機械といった感じで答えて来る。その結果わかったことは、どうやらまだカヤトはう○こ中らしいと言うことだ。

毎回のことながらカヤトのトイレ時間は長いな。

「そうなのか、ありがとう。俺は先に教室に行っているとカヤトに言伝てを頼む」

《承知致しました、西城様。カヤト様への言伝てをお預かり致しました》

「ああ、頼む」

 そうして、俺はトイレをでて教室へ向かうのであった。




《……と言う言伝てを預かりましたよ》

「言葉使い違いすぎだろう」

《はい、カヤト様のことは馬鹿で低俗な童貞野郎だと思っておりますので、敬語を使う必要もないかと考えます》

「おい、それは言いすぎだ。俺は童貞ではない」

《嘘ですね、カヤト様は現在進行形で彼女が出来たことがないはずです》

「即答かよ!?てか、なんでわかるんだよ」

《はい、カヤト様の周辺情報な常に調べておりますので、ご安心ください》

「いやいや、安心出来ないから」

《そうですか、まあどうでも良いことですね》

「そうだな」

 まったく困ったものだな。

「それじゃ、俺もそろそろ行くわ」

《そうですか、ではまた会いましょうカヤト様……》

「ああ、イヤだ」
  
 《……ゆる……し……》

 俺は断りの言葉を言ってすぐに逃げた。
何か、言っていたようだか気にせず逃げる。

まさに、脱兎の如く教室へ……

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