僕はシバイヌぐるる

わかめうどん

僕はシバイヌぐるる 1

僕はシバイヌらしい。
みんな僕を見て
「シバイヌ」
て言うんだ。

シバイヌって何だろう…
僕の何がシバイヌなのかな?

気になるんだけど…たまに首を傾げるんだけど…
まぁいいや!
今日も穴掘り頑張るぞ!

僕ね覚えているのは…僕だけの小さな部屋に入ってて、部屋から出ると、小さな友達がいっぱいいて、ご飯くれる何かが居る所。
友達が教えてくれたんだけど
「スタッフサン」
て言うんだって。
僕達を抱っこしてくれるのが
「オキャクサン」
オキャクサンはおしりクンクンさせてくれないから、よくわからないくて不思議。

ずっとここに居るんだと思ってたんだ。
お友達は、居なくなったり、知らない子が来たりして面白い!
でも僕の部屋は小さくて、しっぽぐるぐるできないんだよ…
ずっと小さな部屋でいるの退屈だったんだ。
もう僕と同じ遊びが出来る子が居なくなって、スタッフサンが言うんだ。
「モウ オオキク ナッチャッタカラ ウレナイネ
    ドウシヨッカ  モウスグ  イッサイダヨ」
ん〜分かんないけど、スタッフサンは楽しくない顔してる。お腹空いてるのかな?僕のご飯…ああ…食べちゃったからないや…
スタッフサンに貰えばいいよ!

「ウチハ  アパートダカラ  ムリダシ  ライシュウ  ギョウシャクルシ  タイムオーバー  カ  」



この日も部屋が窮屈で、しっぽぐるぐるできなくって、眠ってた時に来たんだ!
お父ちゃん!
初めてお父ちゃんとあったんだ!
スタッフサンが部屋から出してくれて、お父ちゃんが抱っこしてくれたんだ。
スタッフサンは楽しそうにしてて、お父ちゃんは困った顔してた。
「オオキイナ」
お父ちゃんの声は低いの!笑うとヒヒヒって言うんだ!
今でもお父ちゃんの足舐めてあげるとヒヒヒって笑う。

スタッフサンが僕の嫌いなシャワーを出す。
本当に嫌いなんだ。嫌いなのにするから気分が悪い。
「ヨカッタナ〜オマエ!ギリギリセーフダッタヨ」

僕はお父ちゃんとイエに行ったんだ。
イエには
えーくん
おちゃーちゃん
れいれい
お母ちゃんが居た。

お母ちゃんは怖い顔して
「ワタシニ  シッポ  フラナイト  ゴハンモ  オヤツモ  サンポモ  ナイヨ!」
とりあえずシッポ振ります。

えーくんも、おちゃーちゃんも僕を撫でながら
「ぐるる」
て言うの。だからきっと僕は  ぐるる  なんだ。
覚えたぞ!僕はシバイヌでぐるるなんだ!
れいれいはお母ちゃんが抱っこしてて、クンクンすると甘い匂いがする。
みんなれいれいに優しい声出してるから、僕も優しくする!

「ココガ  グルルノ  ヘヤダヨ」

新しい部屋は友達の匂いがしないし、なんたってシッポぐるぐるできる!
匂いつけなきゃ!僕の部屋だぞ!誰も入っちゃ行けないんだぞ!

ああ〜今日は疲れちゃったから眠たいや…

「オヤスミグルル  マタアシタネ」

それからまだこの家に居るんだ。
きっと僕はずっとここに居る。

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