自殺を繰り返した俺は異世界転生をした〜最強の俺は異世界で無双する〜
第10話「険しくない道のり」
この洞窟を出るためには約1年かかると知った俺はセシアと悪魔2体との4人で行動することを決めた。
因みに洞窟は悪魔の住処以外真っ暗なので終始俺が光属性魔法で明るくしている。
「はぁ......」
「ため息はついちゃダメだよ、リューイ。幸せが逃げるからね」
「なんでセシアがそんな事知ってるんだよ......まあいいか。ここはもう色々開き直って頑張るぞ!」
「おー!」
俺とセシアで先を行き悪魔達はビクビクしながら少し後ろを追っている。
離れてて大丈夫か? 今のところは一本道だがこれから変わるおそれもある。
「おい、お前らもう少し近くにいないとはぐれるぞ?」
「こ、怖いもんはし、仕方ないだろ」
「俺よりも図体が倍ほどなのにビビりすぎだろ。魔物が出てきてもそれほど強くはないだろ?」
「俺達が怖いのはお前だよ!」
「......は? 俺と良い勝負してたお前らがか?」
「う、嘘つけ良い勝負? 俺達に勝ち目を見せてからそれを潰すように力を発揮したのにか?」
「あれはな......あれは......そう! 底力的なもんだよ」
《鬼化》なんて言えないな。父さんとの約束、俺に鬼族の血が流れている事を隠す。
そういや父さん今頃何してるんだろうな......。龍と戦い終わると俺がいないわけだからな。心配しているだろう。他にもギルドの試験の判定やら学園の試験の結果なんかも気になる。
「底力で悪魔の一角滅ぼされたら困るんだよ!」
「まあ、最も意見だな。これからは気をつける」
「もう二度と現れんな!」
◇◆◇
ただ歩いているだけのここ数日。出てきた魔物も剣一振で死んだり、下級魔法一発で死んだりと楽なもので逆に暇だ。
「暇だね、リューイ」
「ああ、暇だ。なぜこのダンジョンがこんなに長いのか考えてしまうくらい暇だ」
「それは重症だね。そういうアタシも今までの長い人生を振り返っていたよ」
「それ走馬灯? ってか長くないでしょ。俺と同じくらいだよな?」
「うん。5歳ですよ。いやー、5年とは早いもんですなー」
「そうですなー」
「姫さんとこいつは強さだけじゃなくて頭までおかしいそうだ」
悪魔の小声が聞こえた。
いや、意外と楽しいからな? 何も考えずに受け答えするの。
と、他愛もない話を数十分した時、かなり広めの部屋のような場所に出た。
「なんだ? ここ」
「多分......魔物がいたような......」
ズン、ズン、ズン......
何かの足音。どんどんと近ずいている。
「あれは......ミノタウロスだね」
セシアがいつもと変わらない目と口調で放つ。
確かミノタウロスは魔物の中でも上級に位置していて高ランク冒険者でも1人で挑むのは危険らしい。
「誰が殺る?」
俺が一瞬で終わらしても強くないからここは悪魔達から行って欲しい。
「出来ればお前らから......」「アタシがいく!」
声を上げたのはセシア。今気づいたが、まだセシアの戦闘も見た事がない。
でも、幼き少女にやらせるのは俺のプライドが......。
しかし、魔王さんはやる気満々だ。......ヤバくなったら助けるか。
グルォォォォ!
ミノタウロスが咆哮する。耳が痛いわ。
「おー! やる気満々だね君も。よし、いくよっ!」
ミノタウロスとは牛の角と巨大な体を持つ二足歩行の魔物だ。手にしたものはなんでも武器に変えられる程の腕力が厄介。だそうだ。
大丈夫か? セシア。
「お前らもセシアのこと心配じゃないのか?」
俺は安堵の目をしていた悪魔達に向けて言う。
「あんたは知らないと思うが姫......元俺らの姫さんはかなり強い。魔王だから当然かもしれないがな」
うわー。小さな女の子に負けるおそらく成人(?)を越している男達。悲しくならないのか?
しかし、今の話を聞く限りでは相当の強さだろう。俺と同じ次元に立っているのか気になるところでもある。
そして、セシアの今の状況だが、
「うおー、危ない危ない」「あとちょっと!」「いい線いってるよ」「もっと強気に!」
等とミノタウロスに対して助言をしている。
傍から見ればミノタウロスの猛攻をセシアが避けているだけである。
だが、これはセシアが何枚、いや何十枚上手だ。
このまま20分程続いた。
ミノタウロスはゼーゼーハーハーと荒い息をする。
「そろそろいいかな?」
セシアそう呟き、戦闘態勢に入る。
その小さな体からはとてつもない気迫を感じられる。
「『我が魔力よ・火を司り・殲滅せよ』」
セシアが詠唱する。
詠唱とは自分の魔法の威力を上げるために使用する。故に俺は使わないのだが、セシアも強いのなら......。
ミノタウロスはセシアの火炎放射のような魔法で倒され、そしてそのままこの一帯を火で埋め尽くす。
......やりすぎだ!
因みに洞窟は悪魔の住処以外真っ暗なので終始俺が光属性魔法で明るくしている。
「はぁ......」
「ため息はついちゃダメだよ、リューイ。幸せが逃げるからね」
「なんでセシアがそんな事知ってるんだよ......まあいいか。ここはもう色々開き直って頑張るぞ!」
「おー!」
俺とセシアで先を行き悪魔達はビクビクしながら少し後ろを追っている。
離れてて大丈夫か? 今のところは一本道だがこれから変わるおそれもある。
「おい、お前らもう少し近くにいないとはぐれるぞ?」
「こ、怖いもんはし、仕方ないだろ」
「俺よりも図体が倍ほどなのにビビりすぎだろ。魔物が出てきてもそれほど強くはないだろ?」
「俺達が怖いのはお前だよ!」
「......は? 俺と良い勝負してたお前らがか?」
「う、嘘つけ良い勝負? 俺達に勝ち目を見せてからそれを潰すように力を発揮したのにか?」
「あれはな......あれは......そう! 底力的なもんだよ」
《鬼化》なんて言えないな。父さんとの約束、俺に鬼族の血が流れている事を隠す。
そういや父さん今頃何してるんだろうな......。龍と戦い終わると俺がいないわけだからな。心配しているだろう。他にもギルドの試験の判定やら学園の試験の結果なんかも気になる。
「底力で悪魔の一角滅ぼされたら困るんだよ!」
「まあ、最も意見だな。これからは気をつける」
「もう二度と現れんな!」
◇◆◇
ただ歩いているだけのここ数日。出てきた魔物も剣一振で死んだり、下級魔法一発で死んだりと楽なもので逆に暇だ。
「暇だね、リューイ」
「ああ、暇だ。なぜこのダンジョンがこんなに長いのか考えてしまうくらい暇だ」
「それは重症だね。そういうアタシも今までの長い人生を振り返っていたよ」
「それ走馬灯? ってか長くないでしょ。俺と同じくらいだよな?」
「うん。5歳ですよ。いやー、5年とは早いもんですなー」
「そうですなー」
「姫さんとこいつは強さだけじゃなくて頭までおかしいそうだ」
悪魔の小声が聞こえた。
いや、意外と楽しいからな? 何も考えずに受け答えするの。
と、他愛もない話を数十分した時、かなり広めの部屋のような場所に出た。
「なんだ? ここ」
「多分......魔物がいたような......」
ズン、ズン、ズン......
何かの足音。どんどんと近ずいている。
「あれは......ミノタウロスだね」
セシアがいつもと変わらない目と口調で放つ。
確かミノタウロスは魔物の中でも上級に位置していて高ランク冒険者でも1人で挑むのは危険らしい。
「誰が殺る?」
俺が一瞬で終わらしても強くないからここは悪魔達から行って欲しい。
「出来ればお前らから......」「アタシがいく!」
声を上げたのはセシア。今気づいたが、まだセシアの戦闘も見た事がない。
でも、幼き少女にやらせるのは俺のプライドが......。
しかし、魔王さんはやる気満々だ。......ヤバくなったら助けるか。
グルォォォォ!
ミノタウロスが咆哮する。耳が痛いわ。
「おー! やる気満々だね君も。よし、いくよっ!」
ミノタウロスとは牛の角と巨大な体を持つ二足歩行の魔物だ。手にしたものはなんでも武器に変えられる程の腕力が厄介。だそうだ。
大丈夫か? セシア。
「お前らもセシアのこと心配じゃないのか?」
俺は安堵の目をしていた悪魔達に向けて言う。
「あんたは知らないと思うが姫......元俺らの姫さんはかなり強い。魔王だから当然かもしれないがな」
うわー。小さな女の子に負けるおそらく成人(?)を越している男達。悲しくならないのか?
しかし、今の話を聞く限りでは相当の強さだろう。俺と同じ次元に立っているのか気になるところでもある。
そして、セシアの今の状況だが、
「うおー、危ない危ない」「あとちょっと!」「いい線いってるよ」「もっと強気に!」
等とミノタウロスに対して助言をしている。
傍から見ればミノタウロスの猛攻をセシアが避けているだけである。
だが、これはセシアが何枚、いや何十枚上手だ。
このまま20分程続いた。
ミノタウロスはゼーゼーハーハーと荒い息をする。
「そろそろいいかな?」
セシアそう呟き、戦闘態勢に入る。
その小さな体からはとてつもない気迫を感じられる。
「『我が魔力よ・火を司り・殲滅せよ』」
セシアが詠唱する。
詠唱とは自分の魔法の威力を上げるために使用する。故に俺は使わないのだが、セシアも強いのなら......。
ミノタウロスはセシアの火炎放射のような魔法で倒され、そしてそのままこの一帯を火で埋め尽くす。
......やりすぎだ!
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