自殺を繰り返した俺は異世界転生をした〜最強の俺は異世界で無双する〜
第7話「魔王降臨」
俺は本当に最強なのだろうか。
ここに来て実感する。
たかが一人相手をするだけで半端ない疲れがずっしりと体へやってくる。
「ぜぇ......ぜぇ......次は......誰だ......」
普通に考えると5歳の子供がガチの勝ち抜けバトルで何回も勝っているわけだ。それはおかしい。
俺以外は。
「じゃあ次は俺が相手だ。さんざんぶっ倒してきたのは俺の部下だからな、あいつらとの格の違いを見せてやらねえとな」
「ふん......どうせ......お前も、雑魚だろ?」
「けっ、いきがるのも大概にしろよ?」
「いきがってるのはどっちだ?」
「お前の方に......決まってるだろ!」
飛んでくる。目を強化しないと追いつかないほどの速さだ。
そして、俺は呼吸を整えて向かい打つ。
◇◆◇
時刻は数時間前。
俺は手足を縛られた状態で覚醒した。
「ったく......姫さんはこんなガキのどこがいいのか」
「姫さん曰くかなりの強者なんだとよ」
「こんなチビで真っ白なガキが? 人間も衰えたもんだ」
目の前には大柄な男が2人。2メートルはある。
どうやら俺の意識が回復したことは気づいていないらしい。
ん? あれは......羽?
背中に黒い羽みたいなのをつけている。悪魔......か。
悪魔とは人間の姿をした魔物という説明が一番しっくりくる。羽をなくせば外見は人間そのものであるが魔物が発している瘴気を悪魔も発しているようだ。
そろそろ動くとするか。
「なあ、そこの2人。これ、ほどいてくれない?」
「起きたか。足だけはほどいてやるから自分で歩けよ」
頼まなくても多分引きちぎれると思うのだが別に今する必要が無い。
その後、俺は手を縛られたまま連行された。
ここはおそらく洞窟だ。現段階では敵がいくらいるかは不明だ。
むやみにスキルを使ってバレたら逃げるのが辛くなるだけだ。
そして、目の前に大きな扉があるところで止まった。
「例のガキを連れてきた」
悪魔の1人が扉越しに伝えるとギィーと音を鳴らしながら扉が開いた。
「ではどうぞこちらへ」
扉を開けた途端、現れたのはこれまた大柄のいかにも律儀そうな悪魔。もしかして悪魔ってみんな大きい?
俺と悪魔3人は薄汚い洞窟の道を歩き、とうとう行き止まりかと思いきやまた扉であった。
「姫様、少年を連れてまいりました」
と悪魔が言うとこれまたびっくり。なんとその声は
「じゃ、入ってー!」
子供、としか言いようがない。姫様や姫さんと呼ばれていたので女である事は分かったのだが、子供とは......い、いや違うんだ。女は子供から大人まで声が高い。つまり大人だけど声が子供なだけ......。
子供でした。
「ふふ、今子供じゃん、とか思ったでしょ。でもねアタシね......」
魔王の娘、とでも言うのか。驚きだ。凄すぎて反応をどうしようか迷う。
「魔王なんだよ!」
「おーすご......は!?」
「アタシね、まだまだ子供だから魔王っぽくないんだ。だからみんなから「姫さん」とか「姫様」って女の子扱いしてくれるの」
ひ、姫さん。あんた王だったの!?
「で、なんで君......えっと......」
こんな時に名前を聞いてこようとするその精神、マジパネェ......。
「......リューイ。リューイ・ファグゼル」
しかもなんか俺無意識に答えちゃったし!
「じゃあリューイ! リューイは見た感じすっごく強そう! だからね私のお婿さん候補になってほしいの!」
お婿さん、それは夫となった男性を現すものだ。
その単語を言われたのはこの人生初だよ。
「でもね。みんな反対するの。人間と結ばれるなんて、とか。でもリューイが強かったらみんなも認めてくれるかな、と思って用意したのが今回のバトルロイヤル」
バトルロイヤル、これまた日常生活で聞かない単語が出てきたなあ。
「つまり俺らとお前が戦うってこった。へっ、逃げるなら今のうちだぜ」
今までの話を整理すると、魔王(幼い女の子)が俺の強さに惚れたけど仲間の悪魔は認めない(嫉妬している)ので認めさせる(諦めさせる)には俺が悪魔達より強い事を証明しないといけない。
俺はそれやる意味あるの?
できれば人間と結婚したいしまだ時期が早すぎる。
「......お言葉に甘えて俺は帰らせてもらうよ」
「そっか......うっ、うっ......うわぁーーーん!」
まさかの号泣。で、でも俺はこんな所で挫けては......
「お前何姫さんの誘いを断ってんだよ!」「そうだそうだ、そこはやってやるの一択だろ!」
えー。あんたら帰れって言ったじゃん。
「分かったよ。でも条件が1つ。俺が勝った時、なるのは婿じゃなくてお前の友達だ。それでいいか?」
「本当!? うんうんそれでいい!」
すぐに表情が変わるな。一気に満開の笑顔。清々しいな。
こうして俺の戦いの幕は切って落とされた。
お気に入り50突破!
感謝でいっぱいです!
これからもよろしくお願いします!
ここに来て実感する。
たかが一人相手をするだけで半端ない疲れがずっしりと体へやってくる。
「ぜぇ......ぜぇ......次は......誰だ......」
普通に考えると5歳の子供がガチの勝ち抜けバトルで何回も勝っているわけだ。それはおかしい。
俺以外は。
「じゃあ次は俺が相手だ。さんざんぶっ倒してきたのは俺の部下だからな、あいつらとの格の違いを見せてやらねえとな」
「ふん......どうせ......お前も、雑魚だろ?」
「けっ、いきがるのも大概にしろよ?」
「いきがってるのはどっちだ?」
「お前の方に......決まってるだろ!」
飛んでくる。目を強化しないと追いつかないほどの速さだ。
そして、俺は呼吸を整えて向かい打つ。
◇◆◇
時刻は数時間前。
俺は手足を縛られた状態で覚醒した。
「ったく......姫さんはこんなガキのどこがいいのか」
「姫さん曰くかなりの強者なんだとよ」
「こんなチビで真っ白なガキが? 人間も衰えたもんだ」
目の前には大柄な男が2人。2メートルはある。
どうやら俺の意識が回復したことは気づいていないらしい。
ん? あれは......羽?
背中に黒い羽みたいなのをつけている。悪魔......か。
悪魔とは人間の姿をした魔物という説明が一番しっくりくる。羽をなくせば外見は人間そのものであるが魔物が発している瘴気を悪魔も発しているようだ。
そろそろ動くとするか。
「なあ、そこの2人。これ、ほどいてくれない?」
「起きたか。足だけはほどいてやるから自分で歩けよ」
頼まなくても多分引きちぎれると思うのだが別に今する必要が無い。
その後、俺は手を縛られたまま連行された。
ここはおそらく洞窟だ。現段階では敵がいくらいるかは不明だ。
むやみにスキルを使ってバレたら逃げるのが辛くなるだけだ。
そして、目の前に大きな扉があるところで止まった。
「例のガキを連れてきた」
悪魔の1人が扉越しに伝えるとギィーと音を鳴らしながら扉が開いた。
「ではどうぞこちらへ」
扉を開けた途端、現れたのはこれまた大柄のいかにも律儀そうな悪魔。もしかして悪魔ってみんな大きい?
俺と悪魔3人は薄汚い洞窟の道を歩き、とうとう行き止まりかと思いきやまた扉であった。
「姫様、少年を連れてまいりました」
と悪魔が言うとこれまたびっくり。なんとその声は
「じゃ、入ってー!」
子供、としか言いようがない。姫様や姫さんと呼ばれていたので女である事は分かったのだが、子供とは......い、いや違うんだ。女は子供から大人まで声が高い。つまり大人だけど声が子供なだけ......。
子供でした。
「ふふ、今子供じゃん、とか思ったでしょ。でもねアタシね......」
魔王の娘、とでも言うのか。驚きだ。凄すぎて反応をどうしようか迷う。
「魔王なんだよ!」
「おーすご......は!?」
「アタシね、まだまだ子供だから魔王っぽくないんだ。だからみんなから「姫さん」とか「姫様」って女の子扱いしてくれるの」
ひ、姫さん。あんた王だったの!?
「で、なんで君......えっと......」
こんな時に名前を聞いてこようとするその精神、マジパネェ......。
「......リューイ。リューイ・ファグゼル」
しかもなんか俺無意識に答えちゃったし!
「じゃあリューイ! リューイは見た感じすっごく強そう! だからね私のお婿さん候補になってほしいの!」
お婿さん、それは夫となった男性を現すものだ。
その単語を言われたのはこの人生初だよ。
「でもね。みんな反対するの。人間と結ばれるなんて、とか。でもリューイが強かったらみんなも認めてくれるかな、と思って用意したのが今回のバトルロイヤル」
バトルロイヤル、これまた日常生活で聞かない単語が出てきたなあ。
「つまり俺らとお前が戦うってこった。へっ、逃げるなら今のうちだぜ」
今までの話を整理すると、魔王(幼い女の子)が俺の強さに惚れたけど仲間の悪魔は認めない(嫉妬している)ので認めさせる(諦めさせる)には俺が悪魔達より強い事を証明しないといけない。
俺はそれやる意味あるの?
できれば人間と結婚したいしまだ時期が早すぎる。
「......お言葉に甘えて俺は帰らせてもらうよ」
「そっか......うっ、うっ......うわぁーーーん!」
まさかの号泣。で、でも俺はこんな所で挫けては......
「お前何姫さんの誘いを断ってんだよ!」「そうだそうだ、そこはやってやるの一択だろ!」
えー。あんたら帰れって言ったじゃん。
「分かったよ。でも条件が1つ。俺が勝った時、なるのは婿じゃなくてお前の友達だ。それでいいか?」
「本当!? うんうんそれでいい!」
すぐに表情が変わるな。一気に満開の笑顔。清々しいな。
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べりあすた
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