平凡男子の受難
act.40
午後、
俺は授業が終わり
一人、寮の部屋に居た。
「はぁ、何かモヤモヤするなぁ~・・・」
あれから胸の辺りがモヤッとしているので気分が晴れない。
あれかな、ハンバーグに胸焼けしたかな?
「水でも飲もう・・・」
台所でコップに注いだお水を飲み干し、何となく部屋を見渡せば柊真先輩の部屋の扉が目に付く。
気になるとなかなか視線が外せない。
じぃーっと、穴があくほど見つめていれば、
――ピンポーン―
ビクッ!!
疚しいことなんてしていないが、つい肩が跳ねてしまった。
タイミングを図ったように鳴ったチャイムにインターホンを見る。
そこに映っていたのは、
「こんにちは、鈴です。柊真?開けて?」
トントン、と軽くノックをする音にハッと我に返り
慌てて玄関を開けに走った。
「こ、こんにちはー・・・」
何故か緊張しつつもなんとか挨拶をする。
「あれっ?こんにちは。えーっと・・・ここは柊真のお部屋だと思っていたけれど、間違えちゃったのかしら?」
キョトンとした綺麗な顔で返されて慌てて訂正をする。
美人は驚いても美人なんだな・・・。
「いえ、ここで合っていますよ!俺はその、今は同室にさせて頂いててっ」
「相部屋なんて楽しそうね!ふふっ。そう、貴方が・・・」
コロコロと笑う鈴さんはとてもキレイで目が離せない。つい顔を見つめているとニコリと見つめ返されて急いで視線を下にそらす。
女子に不慣れなんだ、許して欲しい・・・。
と、そこで気づいたが鈴さんは茶色の紙袋を手に持っていた。
「あの、何か柊真先輩にご用でしたか?まだ先輩帰られてなくて・・・」
「あっいえ、大丈夫よ~大した事じゃないから。また明日、本人に渡すわ。」
そう言って1度俺の顔からつま先までスゥっと視線を滑らせた鈴さんはそれじゃあまたね、とヒラヒラ手を振って立ち去って行った。
俺は一時呆けて、鈴さんが帰って行った方を見ていた。
(いい匂い・・・綺麗な人だったなぁ・・・)
俺は授業が終わり
一人、寮の部屋に居た。
「はぁ、何かモヤモヤするなぁ~・・・」
あれから胸の辺りがモヤッとしているので気分が晴れない。
あれかな、ハンバーグに胸焼けしたかな?
「水でも飲もう・・・」
台所でコップに注いだお水を飲み干し、何となく部屋を見渡せば柊真先輩の部屋の扉が目に付く。
気になるとなかなか視線が外せない。
じぃーっと、穴があくほど見つめていれば、
――ピンポーン―
ビクッ!!
疚しいことなんてしていないが、つい肩が跳ねてしまった。
タイミングを図ったように鳴ったチャイムにインターホンを見る。
そこに映っていたのは、
「こんにちは、鈴です。柊真?開けて?」
トントン、と軽くノックをする音にハッと我に返り
慌てて玄関を開けに走った。
「こ、こんにちはー・・・」
何故か緊張しつつもなんとか挨拶をする。
「あれっ?こんにちは。えーっと・・・ここは柊真のお部屋だと思っていたけれど、間違えちゃったのかしら?」
キョトンとした綺麗な顔で返されて慌てて訂正をする。
美人は驚いても美人なんだな・・・。
「いえ、ここで合っていますよ!俺はその、今は同室にさせて頂いててっ」
「相部屋なんて楽しそうね!ふふっ。そう、貴方が・・・」
コロコロと笑う鈴さんはとてもキレイで目が離せない。つい顔を見つめているとニコリと見つめ返されて急いで視線を下にそらす。
女子に不慣れなんだ、許して欲しい・・・。
と、そこで気づいたが鈴さんは茶色の紙袋を手に持っていた。
「あの、何か柊真先輩にご用でしたか?まだ先輩帰られてなくて・・・」
「あっいえ、大丈夫よ~大した事じゃないから。また明日、本人に渡すわ。」
そう言って1度俺の顔からつま先までスゥっと視線を滑らせた鈴さんはそれじゃあまたね、とヒラヒラ手を振って立ち去って行った。
俺は一時呆けて、鈴さんが帰って行った方を見ていた。
(いい匂い・・・綺麗な人だったなぁ・・・)
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