平凡男子の受難
act.39
「柊真。遅れちゃうよ?」
鈴を転がすような声が聞こえて柊真先輩の顔が離れていく。
そこに居たのは沙那先輩と同じ位の身長で髪も目の色も漆黒、唇は色艶良く赤い
大和撫子そのもののような女性。
「ああ。悪かったな、鈴。」
そう答えた柊真先輩は、シャツを掴んだままだった俺の手を下ろさせ、頭をクシャりと撫でてから
鈴と呼んだ女性の元へ歩き出した。
「突然すまない、
待たせてしまったな。」
「いえ、でもそろそろ行きましょう?
皆待ちくたびれているかも」
クスクスと口元に手を当てて歩く鈴さん、
「そうか、それなら一緒に怒られてくれ。」
その横を笑いながら歩く先輩に
心がツキリと音を立てた気がした。
誰が見てもお似合いの2人。
冗談を言い合っているのか時折肩に、腕に軽く触れる仲良さげな背中が遠ざかっていく。
「結吏・・・?」
「っ、沙弥、」
「僕らも行こう?」
声をかけられて、先輩達とは逆の方向へ歩き出す。
その後、授業を受け寮へ帰宅しても
心のもやもやが晴れてくれることは無かった。
―――
皆様いつも読んで頂きありがとうございますっ。遅くなりましたが、久しぶりの更新です進まなかったですすみません…!
鈴を転がすような声が聞こえて柊真先輩の顔が離れていく。
そこに居たのは沙那先輩と同じ位の身長で髪も目の色も漆黒、唇は色艶良く赤い
大和撫子そのもののような女性。
「ああ。悪かったな、鈴。」
そう答えた柊真先輩は、シャツを掴んだままだった俺の手を下ろさせ、頭をクシャりと撫でてから
鈴と呼んだ女性の元へ歩き出した。
「突然すまない、
待たせてしまったな。」
「いえ、でもそろそろ行きましょう?
皆待ちくたびれているかも」
クスクスと口元に手を当てて歩く鈴さん、
「そうか、それなら一緒に怒られてくれ。」
その横を笑いながら歩く先輩に
心がツキリと音を立てた気がした。
誰が見てもお似合いの2人。
冗談を言い合っているのか時折肩に、腕に軽く触れる仲良さげな背中が遠ざかっていく。
「結吏・・・?」
「っ、沙弥、」
「僕らも行こう?」
声をかけられて、先輩達とは逆の方向へ歩き出す。
その後、授業を受け寮へ帰宅しても
心のもやもやが晴れてくれることは無かった。
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