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平凡男子の受難

安里あさ

act.35


あれから暫く紅茶を飲みゲームをして勝ち負けを争い、ビリは罰ゲームだなとか冗談を言いながら楽しんでいた俺らだったが、

そういえばと話しを切り出した美道先輩に全員そちらを向く。
(余談だが、あまりにくっつき過ぎた為か座る際に柊真先輩に抱きかかえられても何の違和感も感じなかった。慣れって怖いよなぁ...)

「間宮祭(マミヤサイ)についてたが、皆出し物は決まったのか?」
「間宮祭?」
「学年学科交流と1年生歓迎会を踏まえた催しものだな。各学科、学年がそれぞれ企画を考えて2日間に分けて行う行事だ。まあ、歓迎会だから1年は楽しむ側となる。」
「なるほど・・・。」
「基本はクラスで1つ出し物を考えてー、あ!学科は展示物が多いけどな!物販とかステージとかもあったりするし、盛り上がるよー!」
「何だか面白そうですね!」

美道先輩や沙那先輩の説明に俺がワクワクして声を上げると、毎年賑やかな行事なんだよ~と柊真先輩が教えてくれる。

「俺のクラスはお化け屋敷だと。」
「お化け屋敷ですか?!」
「毎年恒例のやつだね!ぼくの所は綿あめ作りとか金魚すくいとか上がってたけどー、確か射的に決まってたかなー!」
「縁日じゃないですか・・・」

「オレのとこはアニマルカフェだよ。小動物と触れ合いながら紅茶を楽しめるなんて最高だよねェ」
「それは癒し系でいいですね!」
「因みに俺のクラスは着付け体験だ。和服を着て写真を撮るブースとなる予定だ。」
「へぇ!素敵じゃないですか!柊真先輩は何するんですか?」
「僕の所はねぇ、逆コスプレサロンだよ~」
「逆、こすぷれさろん??」
「うん」

何だそれ・・・?

「出た出たー!トーマのクラスはいっつも謎の出し物するよなー!」
「でも、何故かいつもヒットするんだよねェ」
「今年も盛大に賑やかになるのだろうな」
「うるせぇだけだけどな」

・・・なんだかよく分からなかったが、先輩達は楽しそうだから面白い催し事になるのだろう。
文化祭のようなノリだが、学科やサークル毎の企画もあるようだから問題ないのかな?

「ん・・・?でもそれって特進だけですか?」
「おっ!分かってきたなユーリ!でもこれは特進と一般の生徒交流も兼ねてるんだよ」
「別に学校側は生徒を差別化したいワケではないからねェ~」
「ただ、トラブル防止の為に普段は分けているだけで純粋な友情や精神などは育てていってほしいのだろう。」
「だから結くんも遊びにおいでね?」

そう言って柊真先輩に頭を撫でられる。
俺は頷いてから尋ねた。

「その間宮祭はいつ行われるんですか?」
「10日後だな」
「え、10日?!」

企画立ててから10日で完成させるのか?!授業もあるのに?!
そんな思いが伝わったのか、ゆったりした声で大丈夫だよ~と返される。

「僕らは授業を受ける権利があるからねぇ」
「10日間、業者が出入りして完成させてくれるんだ」
「はい?」
「オレらは企画立案して、作るのは業者。仕上げとなる飾り付けとか配置とかはその後自分達で行うけどねェ~」
「そんなん2日もあれば十分だろ」
「そ、うですか・・・」

それは何ともブルジョワですこと。
俺は遠い目をしながら感覚の違いに頭を抱えたくなった。





――――――

亀さん更新ですすみません・・・
いいね沢山嬉しいですっ
フォローもありがとうございます!

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コメント

  • さき

    更新まってます!

    4
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