平凡男子の受難
act.17
シンとした空気は沙那先輩を筆頭に明るい声にかき消された。
「あーあ、キレちゃったよ。」
「もう誰のせいー?ユウリが同室なんてヤダヤダって言うからいけないんだよー!ねえ?」
「(ちょ、言ってねぇよっ!)」
「まあ、半分近く結吏のせいだろう。」
「一発二発ヤらせてやれよ。大人しくなるだろ」
「(はぁっ?!ふざけんなよコイツらっ!)」
そんな先輩達の会話は、助け舟とは言い難いものだったが。
「結吏。」
「うわっ!はいぃっ!」
「クッ、んなに震えてんな。」
グイッ――
「っっ!!ぁ、やッ」
「・・・なんだ、文句あんのか?あ?」
「っ!!!(フルフル)」
急に男の足の上に向かい合わせるように座らされたら、そりゃ文句出かけるに決まってる。
この体勢、距離が近すぎるし合わせたくもない目がばっちり合うんだけど?!なんで普段あんなに温厚そうな顔がここまで極悪な顔になれるんだよ!?
もう、無理!!と後ろを振り返れば、
「「(ファイト!)」」
じゃねぇ!!!
「っって、ぅわぁあっ!?」
カチャカチャと音がしたと思ったらベルトを取られてチャックを下ろされる。
はぁっ?!?!
「ちょちょ、待って!柊真先輩待ってっ、」
「手ェ邪魔だ」
「いや待ってくださいって!っ」
「邪魔だっつってんだろ。縛るぞ」
「え、ぇええっ!?」
俺のベルトを使って後ろ手に縛ろうとしてくる柊真先輩の目がマジだ。
このままではいけないと俺は柊真先輩の膝上で暴れる。
「いや、ホントダメですってば!や、」
ギチッ―
本気で縛りやがったーっ!!
どう結んだのか全く腕が動かせない。
「せ、先輩!腕、痛いですっ、取ってください!」
「・・・はぁ、上も脱がせるか」
「えええっ?!ちょ、」
ぷち、
ボタンで止められているだけのシャツは簡単に肌蹴られて上半身が露になる。
何だこれ。
悪い夢か…??
もう俺の顔は真っ青なことだろう。
脱がされたせいか体の震えが止まらないし、縛られた腕はギチギチで早くも感覚が鈍くなってきた・・・
このまま昨日みたいに、いや昨日より酷いことをされるんだろうか?
人の見ている所で。明るいうちから、無理やり・・・・?
「せいぜいイイ声で啼けよ」
「・・・っ」
「結吏?おい、返事は?」
ぐっと乱暴に頭を掴まれて上を向かされたけど、
「ふぇ、・・・くっ、ぅっ、・・・っ」
俺はこんな状況でまともに喋れるほど強くないし、こんな事されるのもするのも慣れていない。
だから・・・涙腺崩壊しても許してほしい。
 
「あー・・・。くそが、」
「っ!(ビクゥッ)」
「・・・オレが悪かったから泣くな。ほら」
「ふ、ぅ、」
ハンカチで優しく涙を拭かれる。・・・オレンジの匂いが香るけどこれさっき俺が吹いたジュースの香りだな・・・なんて現実逃避してたら、服を着せられて腕も解放された。
「もう泣くなって。許せ」
「ひっ、く、~っ、」
「まだ何もしてないだろーが」
「う、~っつ、ぅ」
「ほら、仲直りだ」
「ふ、ン・・・っ!?ふぅ、んぁ」
片手で腰を支えて、もう片腕で背中をトントンされながらゆっくりと交わされる口付けに段々落ち着いてきた。
ってゆうか、キス上手いよな…この人・・・。
なんてふわふわした思考を働かせていると、
「ん~、なる程ね!」
「ユウリ上手にコントロールしてるわけだ!」
「まあ、そんな芸当は結吏しか出来ないだろうがなぁ」
「はっ、ほかの奴相手なら拳一つで十分だしな。」
「!!!」
先輩達の存在忘れかけてたっ!
「ンぁ・・・っ、ちょ、っと!」
ググッと柊真先輩の頭を押して顔を離した。のはいいが、如何せん恥ずかしすぎて振り返ることが出来ない。仕方なく柊真先輩の胸に顔を埋める。
顔が熱い。頭から火が出そうだっ!
「ん?ふふっ、甘えんぼだな結吏は」
「!!っ違いますよ!」
「そうか。顔が真っ赤だぞ(ニヤ)」
「つっっ!!」
「ははっ、揶揄い甲斐のあるヤツだな」
「っアンタねぇッ!、」
くるり――
「はいはい、菓子でも食べてな」
「・・・えっ!」
文句の一つでもふっかけようと意気込んだ瞬間、体を反転されて膝の間に抱え込まれた。
ちょ、このタイミングで!?鬼か!!
目の前に座る先輩達と目を合わせるのが気まずくて、視線を落とす事しか出来ない。
「悪かったな、ジュース飲まないか?」
「ぼくらも悪ノリしちゃったし、ごめんねぇ!」
「お疲れさん、はいお菓子沢山あるよ~」
「これ食え」
「・・・あ、ありがとうございます、」
まあ今回は肌晒したくらいで済んだから、よかったかな・・・。(泣き虫な姿も見られたけど・・・)
一息ついてから何気なく後ろを見たら柊真先輩がフッ、と笑って目を合わせてきて、
・・・ん??
そーいや、キスしてるところ思いっきり見られてんじゃねぇかっ!
思い出したら腹の虫がおさまらず、高価なお菓子をばくばく食べてやった俺でした。
(結局振り回されてるし俺、遊ばれてる・・・?)
―――
ニヤニヤありがとうございます!間違えました、コメントありがとうございます!
「あーあ、キレちゃったよ。」
「もう誰のせいー?ユウリが同室なんてヤダヤダって言うからいけないんだよー!ねえ?」
「(ちょ、言ってねぇよっ!)」
「まあ、半分近く結吏のせいだろう。」
「一発二発ヤらせてやれよ。大人しくなるだろ」
「(はぁっ?!ふざけんなよコイツらっ!)」
そんな先輩達の会話は、助け舟とは言い難いものだったが。
「結吏。」
「うわっ!はいぃっ!」
「クッ、んなに震えてんな。」
グイッ――
「っっ!!ぁ、やッ」
「・・・なんだ、文句あんのか?あ?」
「っ!!!(フルフル)」
急に男の足の上に向かい合わせるように座らされたら、そりゃ文句出かけるに決まってる。
この体勢、距離が近すぎるし合わせたくもない目がばっちり合うんだけど?!なんで普段あんなに温厚そうな顔がここまで極悪な顔になれるんだよ!?
もう、無理!!と後ろを振り返れば、
「「(ファイト!)」」
じゃねぇ!!!
「っって、ぅわぁあっ!?」
カチャカチャと音がしたと思ったらベルトを取られてチャックを下ろされる。
はぁっ?!?!
「ちょちょ、待って!柊真先輩待ってっ、」
「手ェ邪魔だ」
「いや待ってくださいって!っ」
「邪魔だっつってんだろ。縛るぞ」
「え、ぇええっ!?」
俺のベルトを使って後ろ手に縛ろうとしてくる柊真先輩の目がマジだ。
このままではいけないと俺は柊真先輩の膝上で暴れる。
「いや、ホントダメですってば!や、」
ギチッ―
本気で縛りやがったーっ!!
どう結んだのか全く腕が動かせない。
「せ、先輩!腕、痛いですっ、取ってください!」
「・・・はぁ、上も脱がせるか」
「えええっ?!ちょ、」
ぷち、
ボタンで止められているだけのシャツは簡単に肌蹴られて上半身が露になる。
何だこれ。
悪い夢か…??
もう俺の顔は真っ青なことだろう。
脱がされたせいか体の震えが止まらないし、縛られた腕はギチギチで早くも感覚が鈍くなってきた・・・
このまま昨日みたいに、いや昨日より酷いことをされるんだろうか?
人の見ている所で。明るいうちから、無理やり・・・・?
「せいぜいイイ声で啼けよ」
「・・・っ」
「結吏?おい、返事は?」
ぐっと乱暴に頭を掴まれて上を向かされたけど、
「ふぇ、・・・くっ、ぅっ、・・・っ」
俺はこんな状況でまともに喋れるほど強くないし、こんな事されるのもするのも慣れていない。
だから・・・涙腺崩壊しても許してほしい。
 
「あー・・・。くそが、」
「っ!(ビクゥッ)」
「・・・オレが悪かったから泣くな。ほら」
「ふ、ぅ、」
ハンカチで優しく涙を拭かれる。・・・オレンジの匂いが香るけどこれさっき俺が吹いたジュースの香りだな・・・なんて現実逃避してたら、服を着せられて腕も解放された。
「もう泣くなって。許せ」
「ひっ、く、~っ、」
「まだ何もしてないだろーが」
「う、~っつ、ぅ」
「ほら、仲直りだ」
「ふ、ン・・・っ!?ふぅ、んぁ」
片手で腰を支えて、もう片腕で背中をトントンされながらゆっくりと交わされる口付けに段々落ち着いてきた。
ってゆうか、キス上手いよな…この人・・・。
なんてふわふわした思考を働かせていると、
「ん~、なる程ね!」
「ユウリ上手にコントロールしてるわけだ!」
「まあ、そんな芸当は結吏しか出来ないだろうがなぁ」
「はっ、ほかの奴相手なら拳一つで十分だしな。」
「!!!」
先輩達の存在忘れかけてたっ!
「ンぁ・・・っ、ちょ、っと!」
ググッと柊真先輩の頭を押して顔を離した。のはいいが、如何せん恥ずかしすぎて振り返ることが出来ない。仕方なく柊真先輩の胸に顔を埋める。
顔が熱い。頭から火が出そうだっ!
「ん?ふふっ、甘えんぼだな結吏は」
「!!っ違いますよ!」
「そうか。顔が真っ赤だぞ(ニヤ)」
「つっっ!!」
「ははっ、揶揄い甲斐のあるヤツだな」
「っアンタねぇッ!、」
くるり――
「はいはい、菓子でも食べてな」
「・・・えっ!」
文句の一つでもふっかけようと意気込んだ瞬間、体を反転されて膝の間に抱え込まれた。
ちょ、このタイミングで!?鬼か!!
目の前に座る先輩達と目を合わせるのが気まずくて、視線を落とす事しか出来ない。
「悪かったな、ジュース飲まないか?」
「ぼくらも悪ノリしちゃったし、ごめんねぇ!」
「お疲れさん、はいお菓子沢山あるよ~」
「これ食え」
「・・・あ、ありがとうございます、」
まあ今回は肌晒したくらいで済んだから、よかったかな・・・。(泣き虫な姿も見られたけど・・・)
一息ついてから何気なく後ろを見たら柊真先輩がフッ、と笑って目を合わせてきて、
・・・ん??
そーいや、キスしてるところ思いっきり見られてんじゃねぇかっ!
思い出したら腹の虫がおさまらず、高価なお菓子をばくばく食べてやった俺でした。
(結局振り回されてるし俺、遊ばれてる・・・?)
―――
ニヤニヤありがとうございます!間違えました、コメントありがとうございます!
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コメント
RAI
ニヤニヤ止まらん
これからも頑張ってください
田中ネロ
尊いです!
ご馳走様です!
腐男子になってよかった!
さき
めっちゃおもしろいです!
ご馳走様です!
砂糖漬け
ご馳走様でした!!(>ω<〃)~♡結吏くんちょっとかわいそうですけど、私は先輩を応援していますよ(ง •̀_•́)งさっさとやっちゃてください!!
ありさ
先輩の切替スイッチが知りたいです。
泣き虫も可愛い…♥