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平凡男子の受難

安里あさ

act.7

結論から言おう。
トイレから出てきたら、知らない先輩方に囲まれてガン飛ばされた。


ここ、自室だったよな??なんで人が増えてんの??そして知らないお二方の纏う空気が冷たすぎる。

「お前、何様のつもりだ?」
「先輩への口の聞き方がなっていないだろう」
「・・・!」

驚いて言葉が出ないでいると、

「ふふっ、も~やめなよ。結くん怖がってるって」

ねぇ?と、先輩方の後ろからひょこっと顔を出して微笑みをくれたとうま先輩の好感度が、先程までのことを帳消しにするくらいには上がった。
・・・多分。

「あ、あの俺、」

すみませんでした、と理由は分からないがとりあえず謝ろうかと口を開いた時、

「あれは仕方なかったんだよねぇ~?漏れちゃいそうだからどけて欲しくて、つい出ちゃった言葉だもんねぇ?っふふふ」

間に合った?だと・・・?このくそオンドラァ!バラすんじゃねー!と心の中に留めた俺は偉い。

じゃあ何か、
俺と先輩の会話聞かれてたってことか!?


「ふふっ、まさかあのタイミングで訪ねてくるなんて思わなかったよ?ほんとびっくり」
「こっちも驚いたさ。扉開けようと思ったら大声でどけとかクソとか・・・」
「後輩の口から出た言葉だとはな」

ギロッと睨むように凄まれ固まってしまう。
いや、これ俺が悪いのか…?

「オレが根性叩き直してやる。来い」
「え"」

高身長の黒髪先輩にガッと腕を掴まれて連れていかれそうになる。
拒否権無しか!

「えぇ~連れてっちゃうの?せっかくだからお話しでもしようと思ってたのに」
「そうなると、俺も来た意味無くなるな」

残り2人の先輩は優雅にソファーで脚を組みこちらを見ていた。
いや、とうま先輩もっとしっかり止めてくださいよ!なんて考えていたら3人の視線が俺に向いた。俺が意見出すのか?!

「えっと、俺まだ入ったばかりでして知らないことも多いので・・・。お話し聞かせてもらえると有難い、と言いますか・・・」
「(ジロッ)」
「っ、色々教えてください!よろしくお願い致します!」

黒髪先輩の視線が突き刺さるので、ビクビクしながら言い切り頭を下げた。

「ふふっ、誠がそんなに見るから結くんガチガチじゃない」
「先程は悪かった。気楽に行こう、な?」
「・・・」
「っ、はい・・・」

とうま先輩は楽しげに、赤毛の先輩は優しく笑った。


(ふふっ、とりあえず2人も座りなよ?お茶入れてあげるからさ!)
(あ、ありがとうございます!)
(そこは後輩、俺が入れますとかあるだろーが)
((ビクッ)すすすみません!俺がしますっ!)
(えぇ?いいよぉ、僕お茶入れるの好きだし)
(で、でも・・・!)
(・・・とりあえず後輩クンはトイレ行ったのなら手を洗ってきたらどうだ?)
((ハッ!)そ、そうですね!すみません行ってきます!(ダッ))
(ふふっ、かわいいなぁ~)
(うるせぇだけだろ)
(まあ、そう言ってやるな…(苦笑))

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