平凡男子の受難
act 3.
シーン・・・・・・
とうま先輩のおかげで無事教室まで辿り着いた俺だったが、教室に入ろうと扉を開けたらざわついていた室内がシンと静まった。
何だ、この空気・・・。
ギリギリ説明会には間に合っているはずだ。
「ふふっ」
俺が困って立ち尽くしていると先輩が
もはやお馴染みの控えめの笑い声を発した。
瞬間、
「「きゃー!!!」」
教室や廊下にいた女子(中には男子まで)が黄色い悲鳴をあげた。え、何だこの空気・・・!?
「ははっ、皆元気がいいねぇ~。じゃあ、またね?」
俺が目を白黒させているうちに、とうま先輩は何事も無かったかのように微笑みを浮かべたまま、ヒラヒラ手を降って階段の方へ消えていってしまった。
―――――――
「それでは、プリントを配るぞー。前のヤツ、後ろに回していってくれ」
担任の笹木の挨拶やら入学祝いの言葉も聞かずに先ほどの出来事を考えていた俺だったが、
辿り着いた結論は1つ。
「(とうま先輩は人気者。特に女子からモテる)」
ってことだと思っている。
何故なら、黄色い悲鳴も然り、教室に着くまでに廊下ですれ違う奴らがこちらを見ては耳打ちしていた。
「(あの反応は、俺のこと珍獣扱いしてだと思ったけれど)」
勘違いも甚だしい。
みんな、とうま先輩を見ていたわけだ。
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