平凡男子の受難
act 2.
「あれ?君、だぁれ?」
急に声を掛けられて驚いていると肩にぽんっと手を乗せられた。
「君ここがどこか分かってる?ここは、」
まだ何か言いかけていた  多分先輩であろう男の声を遮り発言する。
「俺今日入学した一年です。A組はどこですかっ?」
一気に言い切った俺の様子を見て、先輩は一拍開けて吹き出した。
「ぷっ、あははっ。一年生か~、迷子くんだったんだね・・・ふふっ、」
何がそんなにツボだったのかうふふあははとよく笑う先輩。女子みたいに柔らかい雰囲気に和みかけていたが、ハッと教室に向かわなければいけないことを思い出す。
「先輩っ、俺教室に向かわなければいけなくてですねっ」
「ふふっ、あぁ、そうだったね。じゃあ僕が案内してあげるよ」
でも、と言うと先輩は「笑っちゃったお礼に、ね?」とにっこり微笑んだ。何だか毒気の抜かれる笑みで俺は教室にやっと辿り着けることも相成って安心したのだった。
(君、名前なんて言うの?)
(佐竹結吏です)
(へぇ、ユウくん。結に吏て書いてユウリなんだね~。)
(はい!)
(僕は、柊真だよ)
(とうま先輩ですね)
(ん?(平仮名発音かなぁ)ふふっ、)
(とうま先輩よく笑いますよね)
(そう?ふふっ)
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