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平凡男子の受難

安里あさ

act 1

花も綻ぶ四月初め、俺(佐竹結吏さたけゆうり)は間宮大学一年生となった。

これまで小中高一貫教育を行ってきた間宮学園は20年程前に近隣の大学を吸収合併、新たに間宮大学を設立した。その為エスカレーター式で大学まで上がる奴が多い中、必死の受験勉強により晴れて入学する事ができた。

・・・のだが、俺は今完ぺきに浮いている。殆どが初等部やら中等部からの仲らしく、1人ぼっちは俺だけ。
この学園に途中入学してくるのは、海外からのセレブ転入生や才能溢れる子ども位らしい。
一般家庭で育ち、奨学金制度狙いだった俺はA組1番の成績だった。そんな俺に近づく者はいない。

(遠巻きにコソコソと・・。珍獣か何かみたいだな・・・)


そんな中入学式が始まり、説明会は各クラスへ移動した後行うと連絡があり一時解散。
とにかく学園は面積も馬鹿にならない広さ。クラスへの移動だけで迷子になった。
決して方向音痴なわけではない。

(A組・・・、A組どこだよ・・・)

かれこれ5分10分歩いているが何故か人がどんどんまばらになり、今は人っ子一人いない。

(こんな事なら好奇の視線に負けずに、初めから聞いときゃよかったか・・・)

思わずため息が出そうになった時、

「あれ?君、だぁれ?」



この時の出会いが俺の大学生活を左右することになろうとは、露ほども思わなかった。

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