こんな俺でも愛してくれますか

UAI

28話 3人のデート メア編

「さて、時間だし行くか。」
「おまたせ、どうよ。」
「メアって感じ。」
「考えたんだよ。」
「可愛いよ、本当に。」
「そっかー、可愛いか。」

メアは、ニコニコとして家を出た。メアを追ってギンも家を出た。

「どこ行く?」
「どこだろ。」
「決めてないのか。」
「決めてるよ、ある程度は。」

家から出て、駅へと向かう。

「やっぱり、混んでるな。」
「土曜だもん。ねぇ、ここに行きたい。」
「沖縄かよ、行けなくはないが。水着とかは?」
「現地調達。」
「仰せのままに、転移テレポート。」

駅の風景から柄と変わり、沖縄の都会の風景に変わった。

「あちぃー。」
「まだ、5月だよね。」
「かれこれ、1ヶ月しか経ってないがな。」
「水着買い行くぞ。」
「そうだね、行こう。」

目の前にあったショッピングモールへ足を運び、水着を選んだ。

「これで、いいや。」
「僕も決まったよ。」
「早いな、てっきり悩みに悩みまくって俺に聞いてくるかと。」
「海行きたいし。」
「それもそうだな。」

パッと会計を済ませ、店を後にする。店からは海が近く、利用客も多くいた。

「前で待ってるから。」
「了解。」

各更衣室に分かれて、水着に着替える。

「俺が早いよな。」
「待った?」
「うわっ、びっくりした。早くないか?」
「早めに見せたかったし。」

メアの水着は、黒色のパレオだった。大人の感じが出ていてギンは言葉が出なかった。

「ギンくん見過ぎ、見惚れてた?」
「見惚れてました、キレイすぎて。」
「よかった、泳ごう。」
「よっしゃ。」

更衣室から、海に向かって全力ダッシュで入っていく。

「気持ちー、海サイコー。」
「これが、海か。」

バシャバシャと海に入っていく。メアは見とれながら、ギンはスタスタと。膝のあたりまで行き、掛け合いをした。

「はぁー、疲れた。」
「僕も。」

そう言って、浅瀬まで戻り座った。

「ねぇ、ギンくん。疑問なんだけど。」
「ん?」

唐突に、メアが疑問を言ってきた。

「その力持ってるとさ、なんか思ったりしないの?」
「昔はよく思ったよ。普通じゃないし人を傷つけもした、死のうともした。でも...」
「でも?」
「初めて、お礼言われた。ありがとうって。」
「あの時ね、あの時のギンの感情キラキラしてた。」
「だからさ、この力も使い方次第って思った、かな。」
「ふぅーん、ギンくん。」
「今度は、なに?」
「お腹すいた。」
「朝飯食ってないしな。」

むくりと立ち上がり、海小屋を目指す。

「僕、ちょっとトイレ行ってくる。」
「俺も行こう、終わったら、待ってるわ。」

ギンはすぐに終わり、メアを待っていると...。

「ねぇ、お兄さん。」

と、声をかけられた。そう、逆ナンである。

「やばい、イケメンなんですけど。」
「めっちゃタイプ。」
「暇なら、どう?」

3人のちょいギャルの女性から、お誘いの声をかけられた。

「今、彼女待ってるんで、すみませんが。」
「えー、いいじゃん別にいいことしようよ。」
「3人なんだよ、女子。」
「そうだぞ、お兄さん。」
「スッキリした。」

グッドタイミングでメアが戻ってきた。

「おまたせ、ギン...。」

ギンは、近づいてきたメアをぐいっとだけ寄せ、こう言った。

「俺の彼女なんで、他をあたってください。」

ちょいギャルの人たちを置いて、海小屋の方にご飯を食べに行く。

「いい匂い、どれ食べよう。」
「好きなだけ食っていいぞ。」
「あぁ、初めてだろ?こんなとこくるの。」

それから、イカ焼きに焼きそば、鉄板のものを買い、席に座った。

「ギンくん食べないの?」
「この後、ミアとだから、その時に食べようとは思ってる。ま、腹減ってるし食べよ。」

ギンは少ない量を食べたが、メアはこれでもかって量を食べた。

「そろそろだな。」
「早い、ね。」
「どうした?メア。」
「いや、ちょっ...と、眠い。」
「帰るか?」
「う、ん。」
「荷物持ってこい、更衣室前に集合。」
「わかった。」

水着姿のまま、荷物を持って集まった。

転移テレポート

海の風景から、家の風景に変わった。

「ただいま。」
「早かったね、時間あるよ?」
「メアが眠いって。」

メリーとミアが出迎えてくれた。

「ギン様、海に行かれたのですか?。」
「メアが行きたいってゆうから。」
「4人で海に行きたいな。」
「いいですね、それ。」
「了解。2人いるなら風呂入ってこい、いっそのこと。」
「あー、そうしよう。」
「私も、入ります。夜はギン様とイチャイチャしたいですし。」
「服は用意しとくから。」

メリーとミアは、メアを連れて風呂場へ。
3人は、20分ぐらいで上がってきた。

「服、ありがとうございます。」
「ギンくん、下着見た?」
「何を今更。」
「ですよね。」

メアは、あと少しで寝そうなの雰囲気を出して、後ろからきた。

「僕、寝る。」
「なら、ソファーで寝る?」
「うん。」

パタリと横になり、ぐっすりと眠った。

「あと、15分くらいあんのに。しょーがない、ミア。」
「その、お家デートだけどいい?」
「構わないけど。」
「じゃあ、料理教えて。」
「もちろん。」
「私も。」
「ダメ、『デート』なんだから。」

ミアは、デートを強調して喋った。
これにてメアとのデートは終わり、ミアとのお家デートが始まった。

「おつかれ、おやすみ。メア。」

と、ミアとのお家デートをする前に小声でメアにギンは言った。




次は、ミア編です。













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