こんな俺でも愛してくれますか

UAI

16話 災厄 その1

メリーside

「メリー、ここは危ないから先に帰ってなさい。」
「はい、お父様。」
「レイも。」
「わかりました。」

レスタンは、ここに娘、妻がいると危ないと判断し、先に家えとかえらせた。

「「おかえりなさいませ、お母様、メリー様。」」

家に着き、扉が開いた。そこには、メイドたちが、出迎えていた。

「私、部屋にもどてるから。」
「えぇ、休んでらっしゃい。」

メリーは、レイに一言言ってから、自室へ戻った。

「ねぇ、メアさん。」

と、独り言とも聞こえる声で名前を呼んだ。しかし、返事が帰ってこない。

「そうだった。」

自分の中にいることを、忘れていた。

(メアさん、話があるんですけど。)
(何?話せる範囲なら。)
(メアさんが、神父さんに何かやったの?)
(まぁ、そうだね。鑑定でもされたら困るし。しょうがないよ。)
(そうだけど...)
(今後は、しないから。)
(そう、言うなら。)

メアは、自分がしたことに反省して、メリーは、素直に許した。

(そうだ、メリー、身体貸してくんない?)
(え、貸してるじゃん。今。)
(今は、メリーが主体。私が主体になるの。)
(何言ってるかわからない。)
(簡単言うと、主導権をメリーじゃなく、私にするだけのことだよ。)
(別に、いいけど。)
(ありがとう。)

メリーは、メアに身体の時主導権を譲った。

「ふぅー、久々の感覚。なかなか慣れないな。」
(もう、いいでしょう。)
「はいはい。」
(ありがと、またさせてね。)
(いつかね。)





ギンside

「来てしまった。イートン・レスタンさんの家、王族だっのかよ。てっきり、貴族ぐらいかと思ってた。...今更緊張してきた。」

イートン家は、名高い王族で、知らない者はいない。

「待たせたな、ギン。」
「いえ、....いいんですか?」
「何がだ?」
「だって、平民が王族の家で茶飲んだりして、くつろいでますし。」
「気にするな、神父を助けてもらったお礼だ。」
「は、はぁ。」

目の前に出された、紅茶を飲みながら、レスタンと、会話を弾ませた。

コンコンとノックが聞こえた。

「メリー様が、お見えになりました。」
「メリーか、入ってきなさい。」
「お父様、お話と...は。」

ギンとメリーは、無言のまま、固まった。

「ど、どうも、ギン・レックスと言います。」
「イートン・メリーです。」

互いの自己紹介を簡単に済ませ、メリーは、レスタンの隣に座った。

「あ、そうだ。ギン、今日ここに泊まっていきなさい。」
「別にいいですよ。そこまでしてもらわなくても。」
「話し相手が欲しいのだ。男一人だと寂しくてな。」
「言われてみれば、レスタンさんしかいませんでしたね。...わかりました。」
「ありがとう。」
「そろそろ、席を外してもいいですか?」
「すまないな、話し相手ができてよかった。」
「では、後ほど。」
「お父様、私もいいですか?」
「あぁ。」

ギンとメリーは、応接室から出て、今後どうするかを話しを始めた。
 
「ギンさん、でいいですか?」
「ギンでいいですよ。僕はメリー様といえばいいですか?」
「メリーで大丈夫です。」
「わかりました。...そういえば、聞こうと思ってました。」
「何をですか?」
「メリーさん、誰かと契約してますか?」
「契約ですか?...いえ。」
「そうですか、いきなりですいません。」
「大丈夫です。..すぐそこが私の部屋ですので、気軽に来てください。」
「じゃ、ここで。」

ギンとメリーは、部屋の前でわかれた。




レスタンside

「レスタン」

と何者かが、言った。

「何者だ。」

そこには、メリーとおんなじくらいの女の子がいた。黒髪で黒い目の子が。

「ぼくは、ナイトメア。メアって呼んで。」
「あぁ。それで、メア。何の用だ。」
「これ、誰だかわかる?」

メアは、一枚の写真をレスタンへと見せた。そこには、神父が襲われている写真だった。

「これは、.....メリーなのか?だが...」
「信じられないって思ってる?」
「もちろんだ。我が娘にそんなことあるわ...け...。」
「心あたりがある感じだね?....当ててやろうか。神父が倒れる前の日にメリーは、魔法が使えるようになっていた。」
「まて、魔力を吸い取ることなどできないのだぞ?」
「けど、魔女だったら話が違ってくる。」
「....それなら、メリーが魔女だとでも言うのか。」
「かもね、時間だし僕は、おさらばだよ。」
「おい、待て。」

レスタンは、止めようとしたが、その場にメアはいなかった。




ギンが、イートン家に泊まることが決定した、夜のこと。

「さっぱりしたー。さすが王族の風呂って感じだなー。」
「レイよ、話がある。」

とレスタンの声がきこえてきた。

「レスタンさんの声だ。」

ゆっくり、声のする方に近づいて行く。

「メリーは、もしかしたら魔女かもしれん。」
「え?....今なんて言ったの?」
「メリーは、魔女かもしれん。」
「そんな。あの子が。」

レイトンは、メアからもらった写真を見せた。

「これを見てくれ。今日メアって者にわたされた。この身体は、メリーと似ている。そして、昨日メリーは、いきなり魔法が使えた。そして今日神父は倒れていた。」
「あなた。」
「レイ。これは決まりだ。」
「そうね。しょうがないわよね。」
「明日、メリーを...」

ギンは、聞いてはいけないことを聞いてしまった。





もうちょいで、クライマックスにしたいと思っております。


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