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最強の侍は弟子をダンジョンで鍛えるそうです

ねむ

第1話

薄く霧がかかり、建物の間を縫うように吹く風。太陽が昇り始め、都市にはまだ人気が無いなか都市の通りを走り抜ける影が2つあった。
「遅いぞフユ。」
「クロノス様が速いんですぅ!」
「あぁ聞こえない。」
そう言い走るスピードを上げる。スピードを上げたことに気づいたフユも走るスピードを上げるがついてこれず、後ろの方で声にならない叫びを上げるのだった。



「ふぅ、今日もよく走ったな。」
裏の庭にある水道で顔を洗う。近くに置いてあるタオルで顔を拭き、家に入ろうとするところでフユが帰ってきた。
「クロノス様ぁ冷たい水が欲しいですぅぅ。」
そういい玄関に倒れ込むフユにため息をつきながら俺は水を取りにいった。

「ふぅ。生き返りました!」
水を飲みある程度息が整ったフユが元気さをアピールしてくる。
フユは俺が最強と呼ばれる前から一緒にいた弟子だ。俺が最強と呼ばれてから様々な者たちが俺に刀を教わりに来たが俺は全部それを断っている。
それは刀の重さというものをわかってないからだ。簡単に人を殺せる刀。
剣も人を殺すことは出来るが、刀は扱いが違う。
それに刀は魔力を内包しやすく、変に力めば家など消し飛ぶような力を出すことも出来る。
だからこそ俺は他人には刀を教えず、唯一信頼できるフユだけに教えるようにしている。
フユは狐の獣人で容姿も整っていて、女性としての魅力もある。だがまだまだ精神は子供で1匹の狐を飼っているような気分にもなる。だがその身をもって、命の重さなどを味わう過去を持っており、刀の重さもよくわかってくれている。
「何考えてるんですかクロノス様?」
「今日の鍛錬を厳しくしようか考えていただけだよ。」
それを聞いて落ち込みながらとぼとぼと自分の部屋に戻っていくフユに苦笑いしながら今日はダンジョンでどう鍛え、どのような侍にしていくのか考えていた。



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