新しい世界で生きるには

パロす

ひみつ

クラスタはそう言いながらカンテラのような形をしたライトの上を指さしながら言った。
おやすみ…か。
言語や作法が同じだったり違ったり、ほんとに訳がわからないな。
そんなことを思いながら、おやすみとクラスタに言って扉を出るのを確認してからライトを消し、目を閉じた。

「ありがとう」

そう小さく呟きながらヤトは眠りについた。







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ヤトは身体を揺さぶられ目を覚ました。ここは何処だろうか。
急に意識が覚醒し、辺りを見回す。
いつも見慣れた場所、みんなが布団をしたに敷いて、寝ている。
そう、研究所だ。
ヤトは自分の身体を揺さぶる元を探って肩の方に目をやる。
するとそこに居るのはレイシーだった。

「やぁ、目が覚めたかい?」

「ん、レイシーか。おはよう?」

周りのみんなは寝ていて朝かどうかすら分からない。窓もないのだから。

「よし、ヤトは俺が見えるようだね。
それじゃあ話をするよ?」

「え?何を言ってるんだ?」

見える?レイシーはそこに居て、レイシーはレイシーなのに。
訳がわからない。

「実験体00589の事を覚えてるかい?君とサクヤで昔遊んでいただろう?」

そうレイシーは唐突に言い始めてレイシーは少し微笑みながら、そう質問してきた。

「実験体00589?誰だそれは?遊んだ?そんな記憶ないぞ」

レイシーはどうしたのだろうか。今日のレイシーは少し様子が変だ。身に覚えのないことを話したり。少し心配になる。

「へぇ、これは凄いね。キーワードを出しても引っ掛からないなんて。これがあのスキルの力か」

「レイシー、本当に君はどうしたんだ?今日は様子がおかしいぞ」

「今日(・・・)は………ね。逆に言うけど昨日の俺を覚えてるのかい?」

何を当たり前のことを言ってるんだ?そんなことを言いながら思い出そうとする。
あれ…?

「な、なんで?思い出せない…??」

「そうだろうね。まぁいいさ。それじゃあ今から本題に入ろうか。」

「ちょっと待ってくれよ!」

訳がわからない。何でこんなにも俺を無視して話をするだ…。本当にレイシーはおかしくなってしまったのか?

「君はこのあとクラスタに【逆転】と【譲渡】の力を全て教えるんだ。これはそう…託宣のようなものだね。まぁ、神様じゃないんだけど」

冗談のように笑いながら話をする

ん?クラスタ…?そうか、そうだった。
俺はレイシーと離れてサクヤと他の世界に行ったんだ。
それならレイシーはどうしてここに居るんだ?
でもさっき「託宣のようなもの」と言っていた。
ならここは夢…なのか?

「あぁそれと今、君にかけている精神の成長促進は解いておくよ。これ以上賢くなられても困るからね。
あ、精神操作は弱くしておいたよ、未来視で視たら壊れちゃうんだもの。笑っちゃうよね。
その代わり自分にかかる状態異常を誰にも見えなくしたけどね。
それに茶番は二回か三回ほどやってもらおうかな!楽しませてくれよ?」

「れ、レイシー何を言って…」

「おっと、記憶を封印するからって話し過ぎたかな?
まぁ、クラスタに教える事の記憶はそれとなく暈(ぼか)しておくから問題ないか」

「ちょっと待ってくれ!」

「じぁーねー」

「話をきいて……」

何か大事なことを話してるレイシーに問いかけようとするが、視界が真っ暗になりそれは阻まれる。この後この話を思い出すのは何時になるのだろうか。それは誰にも分からなかった。





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ヤトは目が覚めた。体を起こして、眠気眼を擦りながら前を向く、そこにはゼロ距離におっさんの顔があった。

「うわぁ!?」

「な、なんだ!?!?」

どうした!?と心配しながらクラスタは話しかけてくる。それが可笑しくて笑ってしまう。

「何笑ってるんだ?」

心底不思議そうな顔をするのが更に可笑しくてまた笑う。クラスタはおもしろいな…そう思いながら笑っていた。

寝てる間に夢でも見てたのかな。凄く懐かしいような、胸が暖かい。。誰かが589って言ってた気がする。
サクヤ風に変えるとコハク…かな?凄く懐かしく、胸が熱くなるように感じる。
そんなことを思いながら

「クラスタはおもしろいなって思ってね」

クラスタを茶化していた





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「おう、朝飯が出来たぞ。と、言っても昨日の残りだがな」

そう言ってクラスタが持ってきたのは昨日と同じものだった。

「いただきます」

ヤトは昨日と同じように手を合わせて食べ始める。そういえばこのスープのお肉は何の肉だろうか?
スプーンで肉を掬いながら咀嚼し、そう考える。

「ねぇ、クラスタ」

「ん?どうした?」

「この肉って何の肉?」

ヤトはスープから新しく肉を掬いあげて、質問を投げかけた。

「あ?あぁ、それはお前が馴染みの魔物、シャッテングリズリーのもも肉だよ」

クラスタは、ヤトにとっての爆弾発言をしながらサムズアップをしていた。

「え、う、嘘だよね?あーもう!クラスタくんは冗談が上手いなー!あはは」

ヤトは若干現実逃避をして、カラカラと乾いた笑い声をあげていた。

「いや、それが本当なんだ。」

しかしそんな抵抗もクラスタの真面目めいた発言で現実に引き戻される。

「そ、そんな…」

ヤトは絶望のどん底に落ちた気分になり手からスプーンが落ち、おぼんの上からカランカランと甲高い音が聞こえた

「いや、嘘だけどな。てかなんでそんなに落ち込んでんだ?」

「だって、自分が追い詰めてた敵がこんな風になって出てくるなんて嫌じゃないか」

「あれ?お前そんなキャラなの?てっきりただ生意気なクソガキだと思ってたぞ。まさかそんなこだわりを持って生きてたとはな!ガハハ!!!」

「随分な言われようだな…」

若干傷つくような気もするが、悪くない。そんな風に思えるほど仲良くなれたのかな。
そろそろスキルを少しだけなら教えてもいいかな。五つ持ってるし。

「そうだ、クラスタ」

「どうした?」

「俺がご飯食べ終わったらスキル三つ教えるから使い方教えてk……」

「おお!?!?マジでか!?いいぞ!!さぁ!食え!早く教えるんだァァァ!!!!」

「えぇ……ステータスの魔法は?」

「そんなの後でいいだろ!?そんなことよりスキルだ!」

クラスタのテンションの上がりように付いていけないな。そんなことを思いながらしっかりと味わいご飯を食べ終わった。

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