新しい世界で生きるには

パロす

私と仲間の力

   私の名前は実験体番号00398というらしいのです!
らしいと言うのも、周りが「実験体番号ゼロゼロサンキュウハチ」と呼ぶからです!
今私は大きな部屋にいるのです!  そして私は、いえ私達はこの大きな部屋でいつも過ごしているのです!

   ここには私を含めて10人ぐらいの子たちが居るのです!   みんな身長は130センチぐらいでしょうか?
私と同じくらいなのです!

   私は「研究者」と言う人たちに算数というものを教えてもらって、ある程度なら目で見ただけで距離など分かるのです!

   気になっていると思うので、何故教えてもらった人たちの名前を知っているか説明します!  

   この前、この大きな部屋の扉の近くに座っていると男の人の声が聞こえてきたのです!
  
「もちろん!  我々研究者の誇りにかけてこの任務は遂行させてみせましょう!  我々の夢はもう目の前です!先代からのこの夢!  この代で叶えてみせましょう!」

というものだったのです。よく分からなかったのですが、「我々研究者の」という所でここにいる大人の人たちはみんな研究者という事だけは分かったのです!

   私は賢いのです!

   ちなみに言い忘れてましたが、この大きな部屋にいる私を含めて10人はみんな「特別な力」を持っているのです!

   ですが、みんなその「特別な力」の事を他の子には言っちゃダメと研究者に口止めされているのです!  みんなで「特別な力」を合わせて脱出させない為でしょうか?  分からないのです。

   そして、みんなに口止めした後その研究者はこっちに来て私だけに耳打ちしてこう言ってきたのです!

「力を使うな。使えば処分する」

   そう言われたのです。怖かったのです!

   ですが、私は自分の「特別な力」を使って仲のいい友達2人の力を見ようと思うのです!  ちなみにその友達との付き合いは4年になるのです!  長いのです!
あ、話が脱線したのです!

   先程口止めされたと言ったのですが、力を使ったかどうかなんて分かるわけがないのです!
部屋には見張りなんて居ませんし、居るのは外の廊下だけなのです!

   私は悪い子です。ですが、好奇心には勝てないのです……!!!

   けど、「特別な力」を確認するよりも先に2人友達を紹介するのです!

   この大部屋で「時間」が来るまで一緒に話している友達なのです!
まず一人目は青髪翠眼の男の子「実験体00810」というのです!  右腕に黒い鍵穴のついた腕輪をしているのです。喋り方の癖がすごいのです!

   二人目は黒髪で、琥珀色の眼の男の子「実験体00041」という名前?なのです!
指輪を3つしているのです!  嵌めているのは左の人差し指と、右手の中指と薬指なのです!

   何故か底が見えないと思ってしまうほど真っ黒な指輪と、光を反射している鏡の嵌まっている指輪、見るものを魅了するような石を嵌めてあるのです!  
指輪がそれぞれ美しいのです!

1つ欲しいと思ってしまうのです。。。

   そして「特別な力」なのですが、まず私の「特別な力」を紹介します!  私の「特別な力」は
「瞬間移動」「天才」「重力操作」「鑑定」です!
全て使えるのですが、マナが自分にはあまりないので殆ど使うことができないのです。

   あ、マナについて紹介していませんでしたね!  マナというのは空気中にあるもので、人の体にも備えついてあるものです!
このマナは人によって保持量が異なるのです!
そして、私の「特別な力」のうち「天才」と「鑑定」以外はマナを使うことで力を発揮することができるのです!

   ちなみに、「鑑定」はその人を見つめるとぼんやりと上に文字が浮かぶのです!
そして、その文字を更に見つめると詳細が見えるのです!!
他にも「生命力」「精神力」「攻撃力」「マナ」「敏捷」「知力」などがあるのです!
え?  何故「鑑定」が使えるのか聞きたいのです?

   それはですね、私達、大部屋の子は研究者たちからある程度の能力の使い方を教えてもらえるのです!
研究者たちは何故私達の能力を知っているのでしょうか?  私と同じような能力を持ってるのかもしれないですね……まぁ、それは後に考えるのです!
これが私自身の鑑定結果なのです!

名前:実験体00398【仮】

年齢:9

生命力:中
マナ:小
攻撃力:小
精神力:中
敏捷:大
知力:特大

スキル
瞬間移動
重力操作

パッシブスキル
天才
鑑定【エリート】


装備




瞬間移動
特定の場所まで瞬時に移動が可能になる。
距離とマナの消費量は比例する。
自分が触れた人を同時に移動させることも可能。
密閉された空間だと発動しても頭をぶつける。
開けた場所でなければ使えない。


重力操作
この世界に働く重力を操作することができる
操作する度にマナを消費する


天才
知力が跳ね上がる 
自分の知らない知識が追加されるわけでは無いので年相応の天才という意味


鑑定【エリート】
あらゆるものを鑑定することが可能
一度鑑定した者ならば名前を思い浮かべるだけで思い浮かべた者のステータスをもう一度確認できる
だが、鑑定を阻害する者も存在する
阻害された場合なにが阻害されたか表示する


ということなのです!  いつも見てるので特に何もありませんね!
話を戻しますね!

   研究者たちはマナを使うことで発揮できる力の事を「スキル」と呼び、マナを使わずいつも発揮している力を「パッシブスキル」と呼んでいました!
これから、私もそう呼ぶのです!

   それでは友達の力を視るのです!
先に「実験体00810」の「スキル」「パッシブスキル」を視るのです!


名前:実験体00810【仮】

年齢:9

生命力:中
マナ:∞
攻撃力:中
精神力:中
敏捷:大
知力:中

スキル
譲渡
逆転


パッシブスキル
マナ貯蔵庫【∞】
適応
共有


装備
マナ操作阻害の腕輪【B】
マナの操作を阻害する腕輪
専用の鍵か、スキルによって解除可能


譲渡
あらゆるものを譲渡する。形在るもの、無いものまで全てを譲渡する。その代わり、マナを激しく消費する。【スキル併用可】

逆転
あらゆるものを逆転させる。形在るもの。無いものまで全て逆転させる。その代わり、マナを激しく消費する。【スキル併用可】


マナ貯蔵庫【∞】
自分のマナ保持量が無限になる


適応
あらゆることに対して適応することが可能。


共有
自分が認めた者ならば感覚、生命力、マナ自分が指定した物を共有することが可能


えぇ!?!?
マナが無限!?  嘘!?!?  ずるい!!!  嫉妬してしまいます!!!
それに「スキル」「パッシブスキル」が多いのです!!!  ずるいのですー!!!
フーッ!  フーッ!  落ち着くのです私!  視てることがバレたらいけないのです!!

   そう考えると知らずに「実験体00041」と話してた「実験体00810」はこっちを向きニッコリと笑ってきてこう言ったのです

「どうしたのだ?ずっと我を見ていたであろう?我に用でもあるのか?」

   一瞬言葉が詰まりそうになるのを堪えて、なにも悟られないように私も笑みを返してこう言ったのです

「特になにも無いのです!」

   そしたら「実験体00810」は満足したようで「実験体00041」と話の続きをしてるようです。
あれ、そういえば「実験体00810」の腕輪も視れたのです!  なるほど、これを付けるということは「マナ貯蔵庫【∞】」を使って何かを恐れたってことなのです……?  

   だとしたら、やっぱり研究者は私と同じ「鑑定」を持ってるのでしょうか?  怖いのです。
まぁ、あとで考えるのです!  今度は「実験体00041」なのです!


名前:実験体00041【仮】

年齢:9

生命力:大
マナ:小
攻撃力:小
精神力:小
敏捷:中
知力:大


スキル
「未来視」「バリアー」「付与」


パッシブスキル
「明鏡止水」


装備
指輪【  】
特になし
 
指輪【  】
特になし

指輪【  】
特になし

未来視
自分が仮定した場合の未来を視る事が可能
更に、30分後の未来など時間指定も可能
時間指定の場合過ぎる時間はマナ消費量と比例する

バリアー
あらゆる攻撃、自然現象から身を守る。

【スキル併用可】

付与
あらゆるものにスキルを付与可能
【スキル併用可】

明鏡止水
精神状態が落ち着いた状態を維持



【その他のスキル、装備は鑑定が阻害されました】


「えっ?」

   私は思わず声に出してしまったのです。
鑑定を阻害された……???
でも、確かに鑑定を阻害する者も居ると書いてあったのです。。。

「こっちをずっと見てどうしたんだい?僕の顔に何かついてるかい?」

   考え事をしていたから「実験体00041」に心配されたのです。

「なにもないのです!  考え事をしていただけなのです!」

「?  そうかい、ならいいけどね」

   そう言って「実験体00041」はフッと笑った
その瞬間に私は目を逸らしました!
これ以上何かしたかをバレないように!
その時私は急に頭がクラっときたのです。

   あれ?  私「実験体00041」のスキルを思い出せないのです……???  びっくりして忘れちゃったみたいです!
でも、鑑定の力で思い出すことができるので便利なのです!
そう考えていると急に寒気がしたのです!  ブルっとしたのです!  まるで誰かにみられてる気がして……その方向を向いたら「実験体00041」がこっちをみていたのです!

「何かようなのです?」

「特にないよ、僕もみられたから君をみただけさ」

「え、それってどうい……」

   そう言い切る前にまた頭が急にクラっときたのです。
たまに「実験体00041」と話していると頭ががクラっとくるのです。なんででしょうか?

「あれ?  私何を話してたのです?」

「さぁ?  そんな話よりも今日の消灯時間二人に話があるから寝ないでね」

「ん?  我らに用があるのか?」

「まぁ、それはその時までのお楽しみってことで」

   そう言って「実験体00041」は笑ったのです。

「流石にやりすぎたかな?」

   そんな声がした事には誰も気づかないで…

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