僕はあの頃に帰り咲く

月輝

第14話勉強会始動‼︎

 その日の帰り道、僕達は高橋さんと駅のホームで偶然一緒になった。
「あっ結衣」
「あっ健ちゃん、國重くん」
「っよ」
「っよ」
 この時、國重は何気に國重流の挨拶をしていた。
 そうこうしているうちにいつも乗る電車(琴電)が来ていた。電車(琴電)の中に入ると結衣が話しかけて来た ︎
「そういえばさぁ…健ちゃん、今日
の休み時間、國重くんとなに話してたの?」
「ああ~アレもうそろそろ期末テストだから勉強しなくちゃなぁ~って話!」
「あっそうなんだ私てっきり男同士の大事な話的なやつかと思ってた!!」
「あっそういうのじゃないよ」
「そうなんだ…あっそうだ!テスト勉強するんだったら放課後、私と図書室でまた今度一緒に勉強しない?…良かったら國重くんも!!もしかしたら、美優も来るかもしれないけど」
 この時、國重 は寝ていた。
「えっいいの!?」
 この時、僕は結衣が学年トップの秀才だった事を思い出したせいか…つい、いつもより大きな声を出してしまった。…正直大好きな結衣に勉強を教えて貰える事の喜びが勝っていたのだが…
「いいよぜんぜん大丈夫!!…ってか健ちゃんどしたの柄にも無い声出して…」
「いやっちょっとね〜」
「ふ〜んなーんか怪しいなぁ〜!!」
「まっいいけど」
「でも大丈夫?美優も来るかもしれないけど…」
 この時、僕は大好きな結衣に勉強を教えて貰える事に目が眩んでしまっていた。「大丈夫だよだって僕たち友達じゃないか!」
「そうだよね…國重くんにも来るかどうか聞いといて、勉強する日はまた明日学校で決めよう」
「じゃあね」
 そう言って結衣は最寄り駅で降りて行った。
 その後、僕は
「國重と久しぶりに話したい」
 と言い、國重を僕の最寄り駅で起こした。
 それからは2人で歩いて國重と家の近くの分かれ道まで話ながら帰った。
「なぁ國重…なんでお前あんなに寝てたんだ爆睡だったぞ!!」
「ああ~ほら、お前も知ってるだろ俺が牛丼屋でバイトしてるの!それと期末のテスト勉強が重なって疲れてるって訳」
「なんか…お前も、大変だなぁ~」
「そうだろ」
「……そういえば、高橋さんが今度期末の勉強会するけど國重も来ないかどうか聞いといてって言ってたぞ」
「その勉強会のメンバーってお前と高橋さんだけ?」
「えっと森さんがくるらしいわ!」
「そうなんだ…また行けたら行くわ!バイトもあるし」
「そっか…じゃあまた日程決まったら教えるわ!」
「わかった…ありがとう」
「じゃあな山田」
「ああじゃあな國重」
 そう言って國重とは分かれ道で別れた!

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