僕はあの頃に帰り咲く

月輝

第12話健人に惹かれていく結衣

 片原町に、3人で行ってから…ある程度経った頃の放課後のいつもの帰り道、私は健ちゃんにある相談を持ちかけられていた。この時は、まだ知る由も無かった。
 私が健ちゃんに対してこんな想いを抱く様になるとは…
「実はさぁ結衣…」
 健ちゃんはそこからいつもの調子では喋らず少し黙った。
「どうしたの?健ちゃん」
「國重っているじゃん!?僕の親友の」
「國重くんがどうかしたの?」
「いやっほら結衣は、知らないかもしれないけど僕いっつも國重に助けて貰ったり、支えて貰ってばっかだから…」
 この時、私は、健ちゃんの幼なじみと言う事もありこの後健ちゃんが言いたい事が分かってしまった。
「健ちゃん、…私思うんだけどすっごく当たり前の事だと思うけど國重くんが困っていたら、寄り添ってあげるのがいいと思うよそうすれば國重くんの力になる事も出来ると思うよ!!」
「でもっ國重、そういう所僕には見せてくれないから…」
「多分ね、それは健ちゃん國重くんは健ちゃんにそういう困っていたりする所見せたくないんだと思う…見せたら健ちゃんを困らすんじゃ無いかと思ってるんじゃ無いかなぁ!?」
すると健ちゃんは少し黙ってしまった。
「でも、結衣ありがとう相談に乗ってくれて少し楽になったよ」
「ファイト健ちゃん、頑張れ」
 私は気付くと無意識の内にそう言ってい
た。
 この日、健ちゃんと電車(琴電)の車内で別れた後私は1人家に、帰り健ちゃんの事を考えた。
 健ちゃんは相変わらず優しいなぁ〜と國重くんの力になりたい何てと思い色々考えているといつしか、健ちゃんの事ばかり頭をよぎる様になっていた。…もしかして健ちゃんの事私好きなのかな?無い無い私達はただの幼なじみ多分それ以上はと少し考えた所で、だんだん健ちゃんが私の事をどう想っているのか気になってきた。

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