僕はあの頃に帰り咲く

月輝

第11話國重からの誘い

 いつもの駅に行く帰り道、3人で歩いていると…
突然國重が話を切り出した…多分、仲の良い僕らを見て付け入る隙がなさすぎて話を切り出すのが突然になったのだろう。
「えっあの〜2人とも…」
「どうしたの國重くん?」
「えっと実は、俺イチオシのうどん屋があるんだけどまた今度の日曜出来たら…一緒に行かん?」
「いいよ」
 この時、結衣は意外にも國重の誘いをOKした。
まぁでもそれは多分、僕が國重は自称食通だと言っていたからだと思う。
「山田はどうするんだ!?」
「もちろん行くよ」
「決まりだな」
 そして約束の日曜が来た、この日僕ら3人は初めて片原町まで行く事になった。國重イチオシのうどん屋は片原町にあるらしいので…
 片原町に行く途中、結衣とは途中の駅で落ち合った。ちなみに國重は僕の乗る駅より少し二駅程前から乗っているので電車(琴電)に乗った瞬間に落ち合った!!
 片原町に着くと見慣れない雰囲気の商店街が店を連ねていた、僕らが楽しみにしていたうどん屋はその商店街の脇道にあった!
うどん屋に着くと
「美味しいねここのうどん」
「そうだろっそうだろ~」
「ここは手打ちだからな~」
 この時、國重は食レポがヘタななりに、懸命にここのうどんの良さを伝えようとしていた。
 僕は國重に対する羨ましさと國重を凄いと思う気持ちの半々で黙ってしまった。
「どうした山田!?」
「美味しく無かったか?」
「いやぁ~國重は凄いなぁ~と思って」
「何が!?」
「 だって食レポはヘタクソだけど、本当っ美味い店知ってんじゃん」
「お前なぁヘタクソが余計だよ」
「ふふふ」
この時、僕と國重は一瞬動きが止まった。
「二人って本当(ほんと)に仲良いよねえ~」
「まぁね、親友だから」
 そして僕は結衣と國重と一緒に帰る事になった。
 電車(琴電)に乗ると結衣が話しかけて来た。
「そういえば、國重くんと健ちゃんが親友になったキッカケって何だったの?」
「えっとね小学生の時、同じ将棋クラブに居たからそこから仲良くなった感じかなぁ〜」
「ふ〜んそうなんだ!!」
 この後、少し沈黙が続き電車の走るガタンガタンという電車(琴電)の音だけが響く。僕と國重は結衣が電車(琴電)を降りる時
「じゃあね」
 と声をかける結衣も
「じゃあね」
 と言った。

「僕はあの頃に帰り咲く」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く