君との時間

別れ

寿命の見え方は数字が頭の上に浮いている。


見えることは別に悲しい事ではない
人はいつ自分が死ぬか、は分からない恐怖
を考えると自分の寿命すら見えてしまうこの体は不便ではなかった。


今日は父の葬儀の日だった。 
心の準備はしてはいたが悲しいのは私も母と同じだ
寿命は見ることはできるけど変えることはできない。 当然のことだけど
できるなら父を救ってたに決まっている。

私はため息をはきながら涙を拭った。

寿命は見えても、死因は分からない もちろん自分の死因も。

私の死への恐怖はそれだけだ。


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