天魔界戦
第5話 試験開始
通達から1ヶ月。遂に試験が始まる。
参加者が訓練場の広場に、傍観者達は客席に集まりグランの言葉を待っていた。
「それでは、昇格試験の選抜戦を開始する!
まずは秘書から追加のルール説明を聞いてくれ。」
「はい。追加のルールとはフィールドについてです。直径が30kmなのは変わりませんが、フィールド全てが平坦な訳ではありません。
中心にある直径3kmの闘技場を軸に方角ごとに四つのステージに別れています。
まずは北面に吹雪で視界の悪い雪山。
東面に蟻地獄で足場の悪い砂漠。
南面に細い橋しか足場のない海。
西面に高い木々が生い茂る森林
で構成されています。
試験が始まると、チームごとにランダムで転送されます。
ステージの境目は近づくまで分からず、他のステージにいる他のチームは見えなくなっています。
更にフィールドは時間とともに縮んでいき、4時間で中心の闘技場を残して消滅します。その後1時間。つまり合計5時間で試験終了となります。
それと、武器に関しては試合中様々な物を収納魔法に入れてまりますので好きなだけ使って下さい。」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・。」」」
「え?説明終わった?」
「アルマ君!ちゃんと聞いてください!」
「何か聞きたいことがあるやつはいるか?」
「武器はいくらでも使っていいんだな?」
「あぁ、現実でも収納魔法でいくらでも使えるからな。指定された物なら何百本でも使ってくれ。」
「なるほど。分かった。」
「もう居ないか?
それじゃあ行くぞ!選抜試験開始!!」
訓練場にいた参加者全員が一斉に魔法陣に吸い込まれる。
「『水面投影』」
グランの秘書が発動した魔法で訓練場に試験場の映像が映し出される。
「さて、あいつらはどこまでやれるかな?」
レイジチームは森林ステージに着地する。
「森か・・・ついてるね。このまま戦闘を避けて闘技場まで進んでいこう。」
「闘技場?余計人が集まるんじゃないか?」
「いや、みんなが集まるって理解してる場所なだけに逆に人が集まらないと思うよ。
まあ、確信はないけど人が集まってそうなら引き返そう。」
「ふむ。そうだな、どの道そのステージじゃ囲まれると不味い。消滅する境界を背に戦闘になったら敗北は免れないだろうな。」
「お。カイトのくせに敵を危険視してるんだな。」
「一言余計だ。敵が弱いに越したことは無いということだ。」
「とにかく、移動した方がいいって事ですよね?」
「そうだな。さて、行きますか。」
参加者が訓練場の広場に、傍観者達は客席に集まりグランの言葉を待っていた。
「それでは、昇格試験の選抜戦を開始する!
まずは秘書から追加のルール説明を聞いてくれ。」
「はい。追加のルールとはフィールドについてです。直径が30kmなのは変わりませんが、フィールド全てが平坦な訳ではありません。
中心にある直径3kmの闘技場を軸に方角ごとに四つのステージに別れています。
まずは北面に吹雪で視界の悪い雪山。
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それと、武器に関しては試合中様々な物を収納魔法に入れてまりますので好きなだけ使って下さい。」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・。」」」
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「アルマ君!ちゃんと聞いてください!」
「何か聞きたいことがあるやつはいるか?」
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「あぁ、現実でも収納魔法でいくらでも使えるからな。指定された物なら何百本でも使ってくれ。」
「なるほど。分かった。」
「もう居ないか?
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「さて、あいつらはどこまでやれるかな?」
レイジチームは森林ステージに着地する。
「森か・・・ついてるね。このまま戦闘を避けて闘技場まで進んでいこう。」
「闘技場?余計人が集まるんじゃないか?」
「いや、みんなが集まるって理解してる場所なだけに逆に人が集まらないと思うよ。
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「ふむ。そうだな、どの道そのステージじゃ囲まれると不味い。消滅する境界を背に戦闘になったら敗北は免れないだろうな。」
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