天魔界戦
第四章 最終話 終幕
「くっ!」
シャールは怒りを露にナイフをその手に掴み、後ろを向いたレミアールとルーズを狙う。
「待て。」
その手を強く握りしめ、阻止したのはロキだった。
その声を聞いてレミアールは立ち止まり、ルーズは振り返る。
「目覚めてたか・・・まあ、説明する手間が省けて助かる。」
「ロキ!あの二人を殺しましょう!言う事を聞く必要なんてありません!」
「俺はどっちでも良かったんだが・・・
一つ言っておく。俺は誰かに使われるのが嫌いでな、いつか・・・貴様らに牙を剥く。それを忘れるな。」
「やれるもんならやってみな。」
そして、レミアールとルーズは立ち去った。
「でも、本当に大丈夫なのかよ。協力させておいて裏切るつもりなんじゃねーか?」
「心配すんな。悪いようにはしねぇよ。」
そう言って家の中に入ってきたのはグランだった。
「グラン!悪いようにはって?」
「今後、そいつらの身柄はグランギルドで預かる。
と言っても檻の中に入れるわけじゃねぇ。ギルドの一員として働いてもらうだけだ。」
「ほんとか!?」
「グランと言ったな。嘘は言うなよ?お前の仲間がシャルに手を出したら容赦なく消させてもらう。」
「そんな警戒すんな。お前にとって最高の仕事だと思うぜ?死ぬ前にってのも言い方が悪ぃが楽しく生きてやろうぜ?」
「・・・・・・なるほどな。少なくとも嘘はついてなさそうだな。お前達・・・いくぞ。」
ロキは立ち上がり、歩き出す。
しかし、足を踏み外し倒れかける。
「おい!」
そこをゼツが支える。
「バカが。かっこつけんな、さっきまで死にかけだったくせによ。」
こうしてロキ、シャール、ゼツ、ムラサキはグランギルドに加わる事となる。
天使と悪魔と人間の戦い、『天魔界戦』
それがもたらしたのは多くの死人と世間の変化。
一般人を多くの人間の前で手にかけたことで『ロキ』と言う人物の評価はかなり落ちる事になる。
ついたあだ名は『黒の虐殺者』
反対に常に前線で戦い、最後の一人になるまで仲間を守る事に全力を尽くした『アルマ』
ついたあだ名は『白の守護者』
二人は犯罪者と英雄として対比の関係に位置した事でギルドという組織に対するイメージが変わる。
市民を何の躊躇も無しに殺す犯罪者と市民を救うべく戦うギルドの英雄で同じ人殺しでも、違いがあると言うことを認識された。
こうして、『天魔界戦』は人間の勝利で幕を閉じる。
シャールは怒りを露にナイフをその手に掴み、後ろを向いたレミアールとルーズを狙う。
「待て。」
その手を強く握りしめ、阻止したのはロキだった。
その声を聞いてレミアールは立ち止まり、ルーズは振り返る。
「目覚めてたか・・・まあ、説明する手間が省けて助かる。」
「ロキ!あの二人を殺しましょう!言う事を聞く必要なんてありません!」
「俺はどっちでも良かったんだが・・・
一つ言っておく。俺は誰かに使われるのが嫌いでな、いつか・・・貴様らに牙を剥く。それを忘れるな。」
「やれるもんならやってみな。」
そして、レミアールとルーズは立ち去った。
「でも、本当に大丈夫なのかよ。協力させておいて裏切るつもりなんじゃねーか?」
「心配すんな。悪いようにはしねぇよ。」
そう言って家の中に入ってきたのはグランだった。
「グラン!悪いようにはって?」
「今後、そいつらの身柄はグランギルドで預かる。
と言っても檻の中に入れるわけじゃねぇ。ギルドの一員として働いてもらうだけだ。」
「ほんとか!?」
「グランと言ったな。嘘は言うなよ?お前の仲間がシャルに手を出したら容赦なく消させてもらう。」
「そんな警戒すんな。お前にとって最高の仕事だと思うぜ?死ぬ前にってのも言い方が悪ぃが楽しく生きてやろうぜ?」
「・・・・・・なるほどな。少なくとも嘘はついてなさそうだな。お前達・・・いくぞ。」
ロキは立ち上がり、歩き出す。
しかし、足を踏み外し倒れかける。
「おい!」
そこをゼツが支える。
「バカが。かっこつけんな、さっきまで死にかけだったくせによ。」
こうしてロキ、シャール、ゼツ、ムラサキはグランギルドに加わる事となる。
天使と悪魔と人間の戦い、『天魔界戦』
それがもたらしたのは多くの死人と世間の変化。
一般人を多くの人間の前で手にかけたことで『ロキ』と言う人物の評価はかなり落ちる事になる。
ついたあだ名は『黒の虐殺者』
反対に常に前線で戦い、最後の一人になるまで仲間を守る事に全力を尽くした『アルマ』
ついたあだ名は『白の守護者』
二人は犯罪者と英雄として対比の関係に位置した事でギルドという組織に対するイメージが変わる。
市民を何の躊躇も無しに殺す犯罪者と市民を救うべく戦うギルドの英雄で同じ人殺しでも、違いがあると言うことを認識された。
こうして、『天魔界戦』は人間の勝利で幕を閉じる。
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