天魔界戦
第7話 天白ギルド
「く、来るな!」
「人間を殲滅。」
怪我を負って逃げられない団員が天使に追い詰められていた。
天使が魔法を撃とうとしたその時、二人を影が覆う。
「む?」
天使は振り返りつつ。背後からの攻撃を腕で受け止める。
振り下ろされた武器は大槌で、木の幹のように太い槌部分と持ち主より長い柄が付いていた。
そして、持ち主は女性だ。長いツインテールがなびく。
「防御成功。反撃する。」
「バーカ。『壊れ』なさい。」
女性の言葉に反応し、大槌が光る。
天使が攻撃を防御した左腕からその身体にヒビが入る。
みるみるうちに広がり、直ぐ崩れていく。
「魔具を確認。退避。」
天使の身体から大槌が離れるが、身体に入ったヒビはまだ天使を襲う。
そして、天使は壊れた銅像のようにその場に崩れ落ちる。
「アタシの攻撃を受けたら一撃で終わりよ。」
「た、助かった!すまないが仲間の所まで連れてってくれ!」
「は?なんでアタシがそんな面倒なことしなくちゃいけないの?」
「動けないんだ!このままじゃ殺されちまう!」
「戦場で動けなくなったら死んだも同じでしょ。
だいたい・・・
死ぬ覚悟もなく戦場に立つんじゃないわよ。」
そう言って女性は次の標的へ向けて去っていった。
「クソっ!天白ギルドの奴らか、ふざけやがって!」
天白ギルドの団員は少人数でほとんどが単独行動だが、その戦果は凄まじかった。
普通の団員は複数人でやっと手下の天使を相手しているが、天白ギルドの団員は一人で数人の天使を相手に善戦していた。
「ったく。歯ごたえないわね。これならまだ『死神団』の方が手強かったわ。」
「あいつらが化け物過ぎたんだよ。天使共は天界を離れると弱くなるって言うからそのせいもあるかもな。」
「ならあっちとか加勢していい?なんか足でまといを守ってるみたいでイライラするんだけど。」
ツインテールの女性はラファエルとガブリエルを指し示した。
「いや、グランギルドの奴らが戦っているしあんまり苦戦って感じじゃないから他当たれ。敵はまだまだいるぞ。」
戦場で場違いな程自由な会話をしながら戦う天白ギルド。
彼等によって戦況は支えられているが、当然天使達も見ているだけでは無かった。
「人間を殲滅。」
怪我を負って逃げられない団員が天使に追い詰められていた。
天使が魔法を撃とうとしたその時、二人を影が覆う。
「む?」
天使は振り返りつつ。背後からの攻撃を腕で受け止める。
振り下ろされた武器は大槌で、木の幹のように太い槌部分と持ち主より長い柄が付いていた。
そして、持ち主は女性だ。長いツインテールがなびく。
「防御成功。反撃する。」
「バーカ。『壊れ』なさい。」
女性の言葉に反応し、大槌が光る。
天使が攻撃を防御した左腕からその身体にヒビが入る。
みるみるうちに広がり、直ぐ崩れていく。
「魔具を確認。退避。」
天使の身体から大槌が離れるが、身体に入ったヒビはまだ天使を襲う。
そして、天使は壊れた銅像のようにその場に崩れ落ちる。
「アタシの攻撃を受けたら一撃で終わりよ。」
「た、助かった!すまないが仲間の所まで連れてってくれ!」
「は?なんでアタシがそんな面倒なことしなくちゃいけないの?」
「動けないんだ!このままじゃ殺されちまう!」
「戦場で動けなくなったら死んだも同じでしょ。
だいたい・・・
死ぬ覚悟もなく戦場に立つんじゃないわよ。」
そう言って女性は次の標的へ向けて去っていった。
「クソっ!天白ギルドの奴らか、ふざけやがって!」
天白ギルドの団員は少人数でほとんどが単独行動だが、その戦果は凄まじかった。
普通の団員は複数人でやっと手下の天使を相手しているが、天白ギルドの団員は一人で数人の天使を相手に善戦していた。
「ったく。歯ごたえないわね。これならまだ『死神団』の方が手強かったわ。」
「あいつらが化け物過ぎたんだよ。天使共は天界を離れると弱くなるって言うからそのせいもあるかもな。」
「ならあっちとか加勢していい?なんか足でまといを守ってるみたいでイライラするんだけど。」
ツインテールの女性はラファエルとガブリエルを指し示した。
「いや、グランギルドの奴らが戦っているしあんまり苦戦って感じじゃないから他当たれ。敵はまだまだいるぞ。」
戦場で場違いな程自由な会話をしながら戦う天白ギルド。
彼等によって戦況は支えられているが、当然天使達も見ているだけでは無かった。
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