天魔界戦
第12話 嫌いな奴
その一日はずっと指南を受けていた。
「俺達は、シャルの家で寝る。朝になったら来い。このカードがあれば場所が分かるのだろう?」
ロキはアルマのギルドカードを示し、立ち去って行った。
「今思えば、ギルドカードでアルマの場所が分からないのは『天界』とやらに行っているからだったんだな。」
「・・・・・・本当に無事なのかな・・・。」
「・・・ロキが『魔界』から帰ってきて、アルマにそれが出来ない訳は無いだろう。」
夜になり、ギルドの一同は眠りに付く。
そして、シャールの家に静かに近づく者がいた。
その者がドアに近づいた瞬間、ドアは開かれる。
近づくのを察知したロキだ。
「どうした?まだ気が早いぞ、カイト。」
そこにいたのはカイト本人だ。一人でここまで来たようだ。
「お前に、指南を付けてもらいたい。」
「・・・言ったはずだ。まずはゼツに勝ってから──────」
「俺が知りたいのは『魔法』を使った戦い方だ。」
「・・・ほう。まあ、戦力が上がるに越したことはない。だが、お前は俺が嫌いなのだろう?
どうして、そうまでして強くなりたい?」
カイトは少し俯き、静かに話し始める。
「・・・俺はこの街に来た時、腑抜けていた。
ありもしない実力に驕り、何も知らなかった。
そして、アルマと戦い・・・負けた。」
「フッ・・・あいつは強かっただろう?」
「あぁ、あんな巫山戯た性格の奴に俺は負けた。
・・・奴は知っていた。この理不尽な世界を。
生き抜く為に必要な力を、お前を殺す為に長い間努力をしたのだろう。
だが俺は何もしていない。まだ槍の扱いを教わったばかり俺に勝てるはずもなかった。
────────だから取り返す。負けを。
ギルドに入った理由はただ生きる為に金が欲しかっただけだ。強くなる必要は無い。
だが俺はお前やアルマが嫌いだ。必要が有ろうと無かろうと強くなり・・・・・・いつか、気に入らないお前達を越えてみせる。」
ロキは笑った。
「嫌いな相手に教えを乞うとはな。まあ、提案したのは俺だ。」
そう言うとロキは結界を張った。その中では建物が壊れず、音も聞こえない。
「メルにも言ったが俺は教えるのが苦手だ。死なないように・・・気をつけろ。」
「俺達は、シャルの家で寝る。朝になったら来い。このカードがあれば場所が分かるのだろう?」
ロキはアルマのギルドカードを示し、立ち去って行った。
「今思えば、ギルドカードでアルマの場所が分からないのは『天界』とやらに行っているからだったんだな。」
「・・・・・・本当に無事なのかな・・・。」
「・・・ロキが『魔界』から帰ってきて、アルマにそれが出来ない訳は無いだろう。」
夜になり、ギルドの一同は眠りに付く。
そして、シャールの家に静かに近づく者がいた。
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近づくのを察知したロキだ。
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