天魔界戦
第62話 与えられた好機
やっとの思いでロキにダメージを与えることが出来た。今度は偽物では無い。纏っていた魔力を破り、しっかりと顔を殴る感触があった。
アルマは殴る際、地面に水平に飛んでいた為、その地面に落ちる。
ロキは仰向けに倒れていた。その鼻と口からは血が垂れる。
直ぐに地面に手をつき、起き上がろうとするが、視界が歪み身体が回転して横に倒れる。
「何だ・・・?脳が揺れているのか?」
アルマも動き出す。『聖剣』を掴み走り出す。
「今しかねぇ!これが好機だ!!」
「『境界』!!」
ロキの前に地割れが起きる。床と壁、更に天井までがひび割れ、谷が生まれる。
その谷から岩が生える。天井にも届く大きな岩。
外から見れば、城の内側から半分に割れたように見あるだろう。
流石に城も耐えきれず、崩れ始める。
「『エクスカリバー』!!」
アルマは目の前の岩を弾く。しかし、その岩の裏にロキはいなかった。
上を向くと、ぐったりしたロキが不自然に浮いて離れていく。
「さっきの魔法は俺の視界を遮って城を壊すためだったのか。だが、逃がさねぇ!」
カイトとメルがシャールと戦う中で、城が突然半分に割れる。崩れて見えたのは、空中に浮くぐったりとしたロキと傷だらけのアルマ。
「アルマがあそこまで傷を負うとは・・・!まさか負けないだろうな!?」
「私は私の出来ることをします!!アルマ君を信じます!!」
「正直、あの方の前でここまで長く立っていたのは彼が初めてです。ですが、あの方は勝ちます。必ず!!」
「しつこいぞ!!」
ロキが手を振ると、風が吹き城の瓦礫が飛んでくる。上手く避けながら追いかける。
「お前こそ、諦めやがれ!!」
ロキはまだぐったりしている。魔力で身体を引っ張っているが、そこまでの速度は出ない。アルマはそこを突く。
「くらえ!『天の剣』!! 」
眩しいほど光が溢れ、大きな魔力砲が直線でロキへ放たれる。
「『レーヴァテイン』!!」
ロキが叫ぶと、『魔剣』に黒い煙のような物が纏わり付く。
「まさか!あの野郎!!」
アルマは『ディヴァイン・ストライク』で『魔剣』を殴っていたのを思い出す。
「『ヘル・ボルケーノ』!!」
そこに、全てを焼き尽くす闇の球体が現れる。『天の剣』でも貫くことは出来ない。
空に衝撃と爆音が響き、相殺してしまう。
ロキ自身も衝撃に晒され、地面に落ちるものの、『魔剣』を杖にして震える脚で立ち上がる。
アルマがその隙を逃すわけはない。
即座に接近、剣を振る。ロキは逸らすように躱す。
しかし、反撃はない。魔力は動かすものの、ロキの身体の補助をしていてアルマを攻撃する気配はしなかった。
ロキの左手に黄緑色の魔法陣が浮かぶ。
「『エクスカリバー』!」
アルマはその前に『聖剣』で魔法陣を破壊する。
振り切ったのを確認し、ロキも『魔剣』を振る。そこで、アルマは左脚で『魔剣』を握る左手を蹴りあげる。当然、『魔剣』は空に舞う。
「『剣技 一刀両断』!!」
「くっ・・・!」
ロキは魔力を伸ばして、『魔剣』を魔力で掴む。
そのままアルマへ振り下ろす。
アルマも背後から剣が降ってきているのを感じるが、今はただ目の前の敵に剣を当てるだけだ。
「うおおぉぉーー!!!」
次の瞬間、空に『人の腕』が浮いていた。
アルマは殴る際、地面に水平に飛んでいた為、その地面に落ちる。
ロキは仰向けに倒れていた。その鼻と口からは血が垂れる。
直ぐに地面に手をつき、起き上がろうとするが、視界が歪み身体が回転して横に倒れる。
「何だ・・・?脳が揺れているのか?」
アルマも動き出す。『聖剣』を掴み走り出す。
「今しかねぇ!これが好機だ!!」
「『境界』!!」
ロキの前に地割れが起きる。床と壁、更に天井までがひび割れ、谷が生まれる。
その谷から岩が生える。天井にも届く大きな岩。
外から見れば、城の内側から半分に割れたように見あるだろう。
流石に城も耐えきれず、崩れ始める。
「『エクスカリバー』!!」
アルマは目の前の岩を弾く。しかし、その岩の裏にロキはいなかった。
上を向くと、ぐったりしたロキが不自然に浮いて離れていく。
「さっきの魔法は俺の視界を遮って城を壊すためだったのか。だが、逃がさねぇ!」
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「アルマがあそこまで傷を負うとは・・・!まさか負けないだろうな!?」
「私は私の出来ることをします!!アルマ君を信じます!!」
「正直、あの方の前でここまで長く立っていたのは彼が初めてです。ですが、あの方は勝ちます。必ず!!」
「しつこいぞ!!」
ロキが手を振ると、風が吹き城の瓦礫が飛んでくる。上手く避けながら追いかける。
「お前こそ、諦めやがれ!!」
ロキはまだぐったりしている。魔力で身体を引っ張っているが、そこまでの速度は出ない。アルマはそこを突く。
「くらえ!『天の剣』!! 」
眩しいほど光が溢れ、大きな魔力砲が直線でロキへ放たれる。
「『レーヴァテイン』!!」
ロキが叫ぶと、『魔剣』に黒い煙のような物が纏わり付く。
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「『ヘル・ボルケーノ』!!」
そこに、全てを焼き尽くす闇の球体が現れる。『天の剣』でも貫くことは出来ない。
空に衝撃と爆音が響き、相殺してしまう。
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アルマがその隙を逃すわけはない。
即座に接近、剣を振る。ロキは逸らすように躱す。
しかし、反撃はない。魔力は動かすものの、ロキの身体の補助をしていてアルマを攻撃する気配はしなかった。
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振り切ったのを確認し、ロキも『魔剣』を振る。そこで、アルマは左脚で『魔剣』を握る左手を蹴りあげる。当然、『魔剣』は空に舞う。
「『剣技 一刀両断』!!」
「くっ・・・!」
ロキは魔力を伸ばして、『魔剣』を魔力で掴む。
そのままアルマへ振り下ろす。
アルマも背後から剣が降ってきているのを感じるが、今はただ目の前の敵に剣を当てるだけだ。
「うおおぉぉーー!!!」
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