マルチな才能を発揮してますが、顔出しはNGで
顔出し中は好きにやらせていただく 27
「フフフフ、ハーッハハハハッ!!」
 郷田の耳障りの悪い笑い声で、これが現実だと理解する。
 目の前で歩美が俺を庇って撃たれたのは、紛れもない事実なのだと…
 嫌だ…
 嫌だ!!
 歩美と向き合うって決めたばかりなのに!!
 俺を赦してくれた歩美に、俺はまだ何も返せていない!!
 嫌だ…
 嫌だ!!
 歩美のいない世界なんて、
 返せ…
 返せ!!
「歩美を、返せ…!!」
☆
 何だ?
 入月勇志くんの機体から、突如禍々しいオーラが発せられる。
 あんなエフェクトがあるなんて知らない、開発者の私が知らないプログラムが組み込まれているというのか?
 いや、そんな筈はない! 全てのプログラムは私が最終チェックを行ったのだ!
 まあいい、あのオーラが何であろうと彼はもうお終いだ。
 目の前で大切な者を2つも失ったんだ、正に彼は今、耐えられない絶望に囚われてしまったことだろう。
「そろそろ終わりにしようか、入月勇志くん」「… トランスリミッター解除、コードトリプル8、モード… 『インフィニティードライブ』!!」
「何だ!? 一体何が起こっているッ!?」
 彼の機体から発せられた禍々しいオーラが一瞬で漆黒に染まる。
 それは、光を通すことない暗黒、心の闇。
 そのオーラが手に持つビームサイズへと流れ込み、その刀身を2倍、3倍に巨大化させていく。
 何という出力、いやそれ以上に大きさだ! 一振りで戦艦を真っ二つにすることも容易い程の大きさはある!
 一体何だというのだ!? このゲームにあんな能力は存在しない!
「何っスか、あれ? 勇志くんの機体が… 」「俺にも分からない。だが、『断罪する死神』という二つ名に相応しい姿になったじゃないか… 」
 私の全身が彼は危険だと警笛を鳴らす!やるなら今だ、今しかない!
「フンッ!!」
 彼の機体を中心とした位置の重力を何百倍も重くし叩き潰す。
 回避するは疎か、動く様子も全くなかった! 倒した… 私は入月勇志くんを倒し、復讐をやり遂げたのだ!!
「このフィードバックシステムの使い方がやっと分かったよ」「ッ…!!?」
 モニターに映し出された私の機体の陰の横に、もう1つ影がある。
「背後かッァア!?」
 右腕にビームサーベルを出現させながら振り向きざまに横一線に斬りつけた。
 しかし、そこに彼の機体はなく、私のビームサーベルは空を切り裂いただけだった。
「何処だァア!? 何処にいるッ!?」
 彼の機体にはミラージュコラルドシステムとスーパージャマーが搭載されていた。その2つを使ったのか?
 いや、違う!
 あれは姿を隠し、レーダーに映らなくするシステムであって、その場から消えることができるものではない!!
「何処を見てる?」
 その言葉と共に、背後から私の機体の左翼と左腕が大型のビームサイズに斬られ消滅する。
「ぐぅああァァァアッ!!」
 もう一度振り向きながら右腕のビームサーベルを振るうが、そこに既に彼の姿はない。
「ここにいるぞ? 郷田」
 視線を動かすと、直ぐ前方に地面にビームサイズを立て直立しているダンガムヘルゲイズの姿があった。
「一体何が起こっているッ!?」「ゼロシフト… 空間を圧縮し、その反動で亜光速移動するシステムだ」
「何だそれは!? そんな物、私はプログラムした覚えはないぞ!!」
「そうだろうな、なぜならこのシステムは俺がフィードバックシステムを使って作り出したものだからな」
「何、だって…!?」
 フィードバックシステムを使って作り出した…? 
 あれはプレイヤーの五感に直接信号を送り、リアリティを味あわせる為のシステムだ、そんな機能は無い!!
 だが、彼の言っていることが事実と仮定すると…
 フィードバックシステムはプレイヤーに直接干渉するシステムだ。システムからプレイヤーへの一方的な情報の伝達が行われている。
 しかし、もし仮にシステムからプレイヤーへの一方的な情報の伝達だけでなく、プレイヤーからシステムへの情報の伝達が可能、つまり相互伝達が可能であるのだとしたら、彼の認識や考えがシステムに伝達し、ゲームに介入することが可能に… 
 いや、そんなことは…
 「“ありえない”とでも言いたいのか? なら、試してみろよ?」「貴様ァァァアッ!!!」
 再生させた翼から大出力の粒子砲を彼の機体目掛け照射する。彼は回避動作もとらず、その場に立ち止まっていた。
 「直撃だぁ!」
 粒子砲が彼の機体を飲み込み地面に大きなクレーターを作り出す。直撃であれば跡形も残らない。
「終わりだ… 何ッ!?」
 勝利を確信した瞬間、背後から物凄い衝撃を受け、地面に激突した。
「ぐぅあ゛!!? 何だとッ!!?」「言ったろ? ゼロシフトだって」
 ゼロシフトだと!? ふざけるな!!所詮、物体が亜光速で移動しているだけ!
 ならば!
「エネルギーフィールド全開ッ!!」
 最高出力のエネルギーフィールドだ! ゼロシフトと言えど展開されているエネルギーフィールドの内側には移動できない!!
「哀れだな」
 彼はビームサイズを1度、斜め上から斬り下ろすと、易々と私のエネルギーフィールドを切り裂き消滅させてしまった。
「馬鹿な!? 化け物めぇええ!!」
 ビームサイズを振り下ろした隙をついて粒子砲を照射するが、既に彼の姿はない。
「終わりにしよう郷田」
 突如、物凄い回数の斬撃と衝撃に襲われ、またも地面に叩きつけらてしまう。
 メインカメラが破損したのか、モニターが暗転している。
 すぐに機体の損傷を示すモニターを確認すると、胴体にあるコクピット部分以外、全て大破、またはロストしたと表示されていた。
 「馬鹿なッ!!?? こんなこと、ありえない!!」「暗黒の世界に帰れッ! 郷田ァア!!」
「やめろぉぉおおおッ!!!」
 そして、コクピット部に光が充満し、私はゲームオーバーとなった。
 郷田の耳障りの悪い笑い声で、これが現実だと理解する。
 目の前で歩美が俺を庇って撃たれたのは、紛れもない事実なのだと…
 嫌だ…
 嫌だ!!
 歩美と向き合うって決めたばかりなのに!!
 俺を赦してくれた歩美に、俺はまだ何も返せていない!!
 嫌だ…
 嫌だ!!
 歩美のいない世界なんて、
 返せ…
 返せ!!
「歩美を、返せ…!!」
☆
 何だ?
 入月勇志くんの機体から、突如禍々しいオーラが発せられる。
 あんなエフェクトがあるなんて知らない、開発者の私が知らないプログラムが組み込まれているというのか?
 いや、そんな筈はない! 全てのプログラムは私が最終チェックを行ったのだ!
 まあいい、あのオーラが何であろうと彼はもうお終いだ。
 目の前で大切な者を2つも失ったんだ、正に彼は今、耐えられない絶望に囚われてしまったことだろう。
「そろそろ終わりにしようか、入月勇志くん」「… トランスリミッター解除、コードトリプル8、モード… 『インフィニティードライブ』!!」
「何だ!? 一体何が起こっているッ!?」
 彼の機体から発せられた禍々しいオーラが一瞬で漆黒に染まる。
 それは、光を通すことない暗黒、心の闇。
 そのオーラが手に持つビームサイズへと流れ込み、その刀身を2倍、3倍に巨大化させていく。
 何という出力、いやそれ以上に大きさだ! 一振りで戦艦を真っ二つにすることも容易い程の大きさはある!
 一体何だというのだ!? このゲームにあんな能力は存在しない!
「何っスか、あれ? 勇志くんの機体が… 」「俺にも分からない。だが、『断罪する死神』という二つ名に相応しい姿になったじゃないか… 」
 私の全身が彼は危険だと警笛を鳴らす!やるなら今だ、今しかない!
「フンッ!!」
 彼の機体を中心とした位置の重力を何百倍も重くし叩き潰す。
 回避するは疎か、動く様子も全くなかった! 倒した… 私は入月勇志くんを倒し、復讐をやり遂げたのだ!!
「このフィードバックシステムの使い方がやっと分かったよ」「ッ…!!?」
 モニターに映し出された私の機体の陰の横に、もう1つ影がある。
「背後かッァア!?」
 右腕にビームサーベルを出現させながら振り向きざまに横一線に斬りつけた。
 しかし、そこに彼の機体はなく、私のビームサーベルは空を切り裂いただけだった。
「何処だァア!? 何処にいるッ!?」
 彼の機体にはミラージュコラルドシステムとスーパージャマーが搭載されていた。その2つを使ったのか?
 いや、違う!
 あれは姿を隠し、レーダーに映らなくするシステムであって、その場から消えることができるものではない!!
「何処を見てる?」
 その言葉と共に、背後から私の機体の左翼と左腕が大型のビームサイズに斬られ消滅する。
「ぐぅああァァァアッ!!」
 もう一度振り向きながら右腕のビームサーベルを振るうが、そこに既に彼の姿はない。
「ここにいるぞ? 郷田」
 視線を動かすと、直ぐ前方に地面にビームサイズを立て直立しているダンガムヘルゲイズの姿があった。
「一体何が起こっているッ!?」「ゼロシフト… 空間を圧縮し、その反動で亜光速移動するシステムだ」
「何だそれは!? そんな物、私はプログラムした覚えはないぞ!!」
「そうだろうな、なぜならこのシステムは俺がフィードバックシステムを使って作り出したものだからな」
「何、だって…!?」
 フィードバックシステムを使って作り出した…? 
 あれはプレイヤーの五感に直接信号を送り、リアリティを味あわせる為のシステムだ、そんな機能は無い!!
 だが、彼の言っていることが事実と仮定すると…
 フィードバックシステムはプレイヤーに直接干渉するシステムだ。システムからプレイヤーへの一方的な情報の伝達が行われている。
 しかし、もし仮にシステムからプレイヤーへの一方的な情報の伝達だけでなく、プレイヤーからシステムへの情報の伝達が可能、つまり相互伝達が可能であるのだとしたら、彼の認識や考えがシステムに伝達し、ゲームに介入することが可能に… 
 いや、そんなことは…
 「“ありえない”とでも言いたいのか? なら、試してみろよ?」「貴様ァァァアッ!!!」
 再生させた翼から大出力の粒子砲を彼の機体目掛け照射する。彼は回避動作もとらず、その場に立ち止まっていた。
 「直撃だぁ!」
 粒子砲が彼の機体を飲み込み地面に大きなクレーターを作り出す。直撃であれば跡形も残らない。
「終わりだ… 何ッ!?」
 勝利を確信した瞬間、背後から物凄い衝撃を受け、地面に激突した。
「ぐぅあ゛!!? 何だとッ!!?」「言ったろ? ゼロシフトだって」
 ゼロシフトだと!? ふざけるな!!所詮、物体が亜光速で移動しているだけ!
 ならば!
「エネルギーフィールド全開ッ!!」
 最高出力のエネルギーフィールドだ! ゼロシフトと言えど展開されているエネルギーフィールドの内側には移動できない!!
「哀れだな」
 彼はビームサイズを1度、斜め上から斬り下ろすと、易々と私のエネルギーフィールドを切り裂き消滅させてしまった。
「馬鹿な!? 化け物めぇええ!!」
 ビームサイズを振り下ろした隙をついて粒子砲を照射するが、既に彼の姿はない。
「終わりにしよう郷田」
 突如、物凄い回数の斬撃と衝撃に襲われ、またも地面に叩きつけらてしまう。
 メインカメラが破損したのか、モニターが暗転している。
 すぐに機体の損傷を示すモニターを確認すると、胴体にあるコクピット部分以外、全て大破、またはロストしたと表示されていた。
 「馬鹿なッ!!?? こんなこと、ありえない!!」「暗黒の世界に帰れッ! 郷田ァア!!」
「やめろぉぉおおおッ!!!」
 そして、コクピット部に光が充満し、私はゲームオーバーとなった。
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