念願の異世界転移がようやく俺にも巡ってきたけど仲間ばっかり無双してて辛い
第5話 へきゃきゃっしゅ
1.
ああ。俺の刻印は【羊の刻印】。
スキルノートによると、女の子の性欲を高め、刻印の主と性交したくて堪らなくなるフェロモンを出す能力らしい。
よろしくな。
…あかん。ダメだ。言えるわけがない。
2.
えっと…【羊の刻印】って言って…
詳しくは言えないけど…
すごぉーくヤバイ能力さ…(ニチャァァ
…あかんあかん!そんなんもダメ!
3.
えっとねー!
ぼくのねー!
刻印はねー!
【羊の刻印】って言ってねー!
女の子を雌ブタビッチのセックスマシーンに変えちゃう能力なんだ!
ぼくだけの肉オナホにしちゃうぞっ♡
みんな、よろちくびー!
へきゃきゃっしゅ☆
…あかーーーーん!!絶対ダメだ!!
俺は頭の中に浮かんだいくつかの選択肢を吟味したが、どれも言えるはずはなかった。
だってそうだろ。
そんなクッソ下卑た能力もった男が一人混じってたら、イオリたちは毎日が気が気じゃない。
普通に村八分を食らってしまう。
いや、っていうか場合によっては何か起こされる前に殺しちゃおう、みたいな展開すらあり得る。
となると…
採れる選択肢はただ1つ。
4.
すっとぼける
だ!!
俺は精一杯困ったような顔を作って、しれーっと嘘をついた。
「えっと…すまない、刻印って何だ?」
全員、きょとん、としている。
「え…刻印って、わからない? ここに来た時、【あなたのスキルノート】って書かれた小さいノート、無かった?」
イオリはマジモンの困った顔で俺に問う。
あったよ。ありましたよ。
黒いやつに襲われたとき、無意識に右のケツポケットにねじ込んだ俺のスキルノートは、今現在も、俺の右ケツに存在感を示し続けている。
だがもちろんそれも明かせない。
「ノート?   ごめん、本当にわからないんだ。一体なんの話なんだ?」
嘘の上に嘘を塗り重ねる。心が痛むぜ…
「ほ、本当に? ねえ、身体のどこかに、刺青みたいなの、無い? えっと…」
そこまで言ってイオリは少し顔を赤らめた。
あ、なるほど。自分の刻印を見せたいんだな。
うん、でもね、ちょっと場所がね(笑)
かわいいなぁ、イオリは。
俺はちょっとほっこりした。
「ごめん、エリカ。見せてあげて」
「ん、いーよー。ほい」
エリカは左手を俺の前に差し出した。
その左手の甲には、おどろおどろしい龍の刺青が彫り込まれていた。
どうやら、身体のどこに刻印が彫り込まれるかはランダムらしい。
てーか、手の甲に龍の紋章って…
どんだけ主人公感高いのか、この子は。
「何これ、タトゥー? これ、みんなあるのか?」
俺はとぼけ続ける。さすがに、白々しいか。
「うーん…本当に無いんだね…もしかして、男の子は刻印貰えないのかなぁ」
俺の言う事を真に受けて、イオリは呟いた。
幸いにして(?)、俺の刻印は、相当な事が起こらない限り彼女らが目にすることはない部分に彫り込まれている。
バレることはまず無いだろう。
男の子は刻印がない、という間違った仮説が仲間内で浸透してしまうのは危険なような気はするが、背に腹はかえられない。
「まぁいいんじゃないっ!? ボクたちだけで十分だよっ。てか、イオリ一人でも最強だし♫」
「そうですよ。一人くらい刻印の力がなくても、私達でサポートすれば問題ないはずです」
ウミとオトハがフォローしてくれた。
気持ちは嬉しいが、なんか悲しい気持ちになってくる。
「…うん、そだね! じゃ、アキトくんに説明してあげなきゃだね」
イオリはそう言うと、俺に、懇切丁寧に、刻印とはどんなものなのかを教えてくれた。
そして、イオリは【あなたのスキルノート】と書かれた小さいノートを取り出した。
「これに目を通して欲しいんだ。あたしの能力の詳細が書いてあるから。口で説明してもいいんだけど、もしかするとあたし自身も何か間違って理解してるかもしれないでしょ。だからこうして、お互いのスキルノートを見せ合うようにしてるの」
うんうん、とても論理的で建設的な考え方だ。
イオリはリーダーの素質があるなぁ。
俺はイオリから渡されたノートを開いた。
ああ。俺の刻印は【羊の刻印】。
スキルノートによると、女の子の性欲を高め、刻印の主と性交したくて堪らなくなるフェロモンを出す能力らしい。
よろしくな。
…あかん。ダメだ。言えるわけがない。
2.
えっと…【羊の刻印】って言って…
詳しくは言えないけど…
すごぉーくヤバイ能力さ…(ニチャァァ
…あかんあかん!そんなんもダメ!
3.
えっとねー!
ぼくのねー!
刻印はねー!
【羊の刻印】って言ってねー!
女の子を雌ブタビッチのセックスマシーンに変えちゃう能力なんだ!
ぼくだけの肉オナホにしちゃうぞっ♡
みんな、よろちくびー!
へきゃきゃっしゅ☆
…あかーーーーん!!絶対ダメだ!!
俺は頭の中に浮かんだいくつかの選択肢を吟味したが、どれも言えるはずはなかった。
だってそうだろ。
そんなクッソ下卑た能力もった男が一人混じってたら、イオリたちは毎日が気が気じゃない。
普通に村八分を食らってしまう。
いや、っていうか場合によっては何か起こされる前に殺しちゃおう、みたいな展開すらあり得る。
となると…
採れる選択肢はただ1つ。
4.
すっとぼける
だ!!
俺は精一杯困ったような顔を作って、しれーっと嘘をついた。
「えっと…すまない、刻印って何だ?」
全員、きょとん、としている。
「え…刻印って、わからない? ここに来た時、【あなたのスキルノート】って書かれた小さいノート、無かった?」
イオリはマジモンの困った顔で俺に問う。
あったよ。ありましたよ。
黒いやつに襲われたとき、無意識に右のケツポケットにねじ込んだ俺のスキルノートは、今現在も、俺の右ケツに存在感を示し続けている。
だがもちろんそれも明かせない。
「ノート?   ごめん、本当にわからないんだ。一体なんの話なんだ?」
嘘の上に嘘を塗り重ねる。心が痛むぜ…
「ほ、本当に? ねえ、身体のどこかに、刺青みたいなの、無い? えっと…」
そこまで言ってイオリは少し顔を赤らめた。
あ、なるほど。自分の刻印を見せたいんだな。
うん、でもね、ちょっと場所がね(笑)
かわいいなぁ、イオリは。
俺はちょっとほっこりした。
「ごめん、エリカ。見せてあげて」
「ん、いーよー。ほい」
エリカは左手を俺の前に差し出した。
その左手の甲には、おどろおどろしい龍の刺青が彫り込まれていた。
どうやら、身体のどこに刻印が彫り込まれるかはランダムらしい。
てーか、手の甲に龍の紋章って…
どんだけ主人公感高いのか、この子は。
「何これ、タトゥー? これ、みんなあるのか?」
俺はとぼけ続ける。さすがに、白々しいか。
「うーん…本当に無いんだね…もしかして、男の子は刻印貰えないのかなぁ」
俺の言う事を真に受けて、イオリは呟いた。
幸いにして(?)、俺の刻印は、相当な事が起こらない限り彼女らが目にすることはない部分に彫り込まれている。
バレることはまず無いだろう。
男の子は刻印がない、という間違った仮説が仲間内で浸透してしまうのは危険なような気はするが、背に腹はかえられない。
「まぁいいんじゃないっ!? ボクたちだけで十分だよっ。てか、イオリ一人でも最強だし♫」
「そうですよ。一人くらい刻印の力がなくても、私達でサポートすれば問題ないはずです」
ウミとオトハがフォローしてくれた。
気持ちは嬉しいが、なんか悲しい気持ちになってくる。
「…うん、そだね! じゃ、アキトくんに説明してあげなきゃだね」
イオリはそう言うと、俺に、懇切丁寧に、刻印とはどんなものなのかを教えてくれた。
そして、イオリは【あなたのスキルノート】と書かれた小さいノートを取り出した。
「これに目を通して欲しいんだ。あたしの能力の詳細が書いてあるから。口で説明してもいいんだけど、もしかするとあたし自身も何か間違って理解してるかもしれないでしょ。だからこうして、お互いのスキルノートを見せ合うようにしてるの」
うんうん、とても論理的で建設的な考え方だ。
イオリはリーダーの素質があるなぁ。
俺はイオリから渡されたノートを開いた。
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