念願の異世界転移がようやく俺にも巡ってきたけど仲間ばっかり無双してて辛い

たねっこ

第1話 スキル説明

「う…うーん…ここは…」


鬼ギャルの一撃を喰らい、俺はこんどこそ異世界へと転移した。
目を覚ませば、俺はだだっ広い運動場のようなところに横たわっていた。
衣服についた白い砂を…おそらくこれは石灰、ラインパウダーが大量に混ざった砂だと思うが、パッパと払い落としながら俺は身を起こした。


「学校…!?」


思わず口をついて出た。学校だ。
どう見てもここは、学校だった。校舎の佇まいは、俺の通っていた小学校にも似ていたし、中学校にも、そして昨日まで通っていた高校にも似ていた。けれど、そのどれとも違った。
俺は、その、なんとなく懐かしい感じのする校庭に一人、横たわっていたわけだ。
俺の倒れていたところには、半径2mほどの魔法陣のようか文様が、薄ぼんやりと描かれていた。

ふと足元の小さなノートの存在に気付く。なんだこりゃ? こんなの持ってたか? と思って拾い上げると、

【あなたのスキルノート】

と明記されている。


はいきました。
これよ!!これなんだよね!!
これがないと始まらんのよ!異世界ってやつは!

ウキウキしながらノートを開いた。
既に俺の頭の中ではカッコいい無双系の能力がいくつも乱舞していた。





あなたのスキルノート

ヤマダアキト

あなたの能力は

【羊の刻印】

です。

まず最初に刻印の位置をご確認ください。

【羊の刻印】はあなたの下腹部にあります。





ノートの1ページ目には、そう書かれていた。
刻印? 刻印とはなんぞ? 下腹部って、俺の下腹部にそんなものは…あった。
ありました。

恥ずかしながら告白すると、俺はまだ、その、下の毛が生えていない。
つるっつるだ。そのうち生えてくる、と思いながら既に高校生。さすがに焦りが出てくる。そんな難しいお年頃だった。
で、その下の毛が生えるはずの部分に、黒々とした刺青が彫り込まれていた。
自分からは見辛いが、確かに羊をモチーフにした、少しおどろおどろしい感じのデザインのタトゥーだ。悪魔の紋章…的なイメージ。
遠目から見ればもしかしてチン毛に見えなくもないかも!? と、ちょっとだけ嬉しくなったがすぐに虚しくなった。
まぁ、刻印とやらの存在は確認できた。
んで肝心の能力はどんなもんだ!?
俺はかぶりつくように次のページを開いた。






あなたの刻印の発動条件は、刻印を人間の手でこすることです。

自分の手でも、他人の手でも発動します。

発動すると、刻印からフェロモンが放出されます。放出されるフェロモンの濃度は、擦った回数に比例して濃くなります。
以下に凡例を記しますのでご参考にどうぞ。


凡例:1 異性に対する効果

※屋外かつ会話のできる程度の距離に異性がいるという想定です。

一擦り…心拍と体温が少し上がり、多少の性的興奮を覚えます。また、あなたを性的な目で見始めます。


二擦り…性的興奮が強くなります。あなたに対する性的欲求を強く持ち始めます。


三擦り…性的興奮とあなたへの性的欲求がさらに強くなります。一般的な人間が理性を保てるギリギリのボーダーラインです。


四擦り…一般的には理性が保てなくなり始めます。心拍は最大。具体的にあなたと性的交渉を図るための強硬手段に出始めます。


五擦り…人としての尊厳を失うレベルでの痴態を晒し始めます。知能が急激に低下し、あなたとの性交渉以外何も考えられなくなります。


六擦り…心身に深刻なダメージを負い、後遺症を残すほどの激しい興奮と性的欲求に支配されます。これ以上は危険ですから絶対にやめましょう。



凡例:2 同性に対する効果

一擦り…なんとなく機嫌が悪くなり、あなたに対し嫌悪感を持ち始めます。


二擦り…明らかに機嫌が悪くなり、明確にあなたを嫌い始めます。


三擦り…同じ空気を吸うのも嫌になるほどあなたを嫌悪します。一般的な人間が理性で抑えられるギリギリのボーダーラインです。


四擦り…理性が保てなくなるほど、あなたに明確な殺意を向け、具体的な殺傷行動に出始めます。


五擦り…わが子を目の前で虐殺された親の如く、あなたへの憎しみで目の前が真っ赤になります。生首ひとつになっても噛み付いてくるでしょう。


六擦り…心身に深刻なダメージを負い、後遺症を残すほどの怒りと憎しみに支配されます。もはや何をしでかすかわからないモンスターとなります。同性の前で発動するのはたとえ一擦りでもやめましょう。


注意…屋内、とくに密室だと効果が跳ね上がります。また、刻印に近接し、直接フェロモンを嗅いでしまう「直嗅ぎ」は危険ですので絶対にやめましょう。





………正直な感想を言おう。


思てたんと


ちゃう!!!!!


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