男装テクニック☆

rabbit☆

勇気を出すとき

ラファエル達が部屋を後にし、少ししたときジェイコブが優しい声で話しかけてきた

ジェイコブ「どうかしたのかね。」

ジェイコブのめを見ると、逃げ出したくなった。
だがエミリーの頭にふとサファイアの顔が浮かんできた。

エミリー心の声《ダメだ。サファイアと約束したんだ。ここで逃げたらきっとサファイアは戻ってこない…》

エミリーは深呼吸をしてジェイコブに向き直る

ブラウン「陛下。住み込みで従侍として働くと昨日は約束してしまったのですが…」

エミリーは頭を勢いよく深めに下げる

ブラウン「申し訳ありません。やはりやりたくないことをやるなんて僕にはできません。したとしても失敗するのがおちです。ですから、この話は無かったことにしてください」

エミリーは案外すらすら言えたが、心臓はバクバクとうなるばかりで、うるさいほどだ。

ジェイコブ「くっ…」

そんな声が聞こえ頭をあげた瞬間ジェイコブは爆笑した。それは、国王らしからぬ笑いかたでとても豪快だ。まるでメイソンを見ているかのような感覚だった。

ジェイコブ「す、すまん。すまん。ごほごほっ。お主は本当に我妻に似ておるなぁ。」

そういうジェイコブの背中をそっとなでるブラウン。

ジェイコブ「知っていたよ。そなたが嫌がっていることはな」

ブラウン「えー」

エミリーは女声で叫ぶ

<※ここからはブラウンとかきますが、女声でエミリーは話しています。>

ブラウン「い、いつからでございますか。」

ジェイコブはエミリーの女声に驚く素振りはない

ジェイコブ「頼んだときからなんだが…。」

ブラウン「…そんなどうして、、、」

ジェイコブのあまりの衝撃告白にエミリーは驚きを隠せない

ジェイコブ「そなたを試させて貰った。我妻ににているというだけでは、本当に任せて平気か確かめた方がよいと思ってな。許してほしい」

ジェイコブの台詞を口を開けたままきいていると

ジェイコブ「それより…」

ジェイコブはポツリという


ジェイコブ「女声になってしまっているが、それでは変装の意味がないのではないか?」

ジェイコブにそういわれ、ハッとなり口を押さえる

エミリー心の声《あれ、今の言葉…まさか!》

ブラウン「陛下まさか…」

そうエミリーがゆうと、優しく笑い

ジェイコブ「本当によくにておる。いやはや最初彼女の生まれ変わりかと思った程だ。」

なんということだ。陛下はあった瞬間から私が女性だと気づいていたのだ
それなのに騙すようなことをしているエミリーをしかるどころか試したり、エミリーに笑いかけている

エミリーは急いでまた頭を下げた

<※ここからはエミリーと書かせていただきます>

エミリー「申し訳ありません。事情があって男装しているときに王子に会いまして、、、事情を話すわけにもいかず、つい嘘をついた結果こんなことに…。」

ジェイコブ「そうか。やはりな。そんなことだとは想像はしていた。それで、その事情とはなにかね。」

エミリー「はい実は…」


ジェイコブに父とのことを順をおって話した


ジェイコブ「なるほど、貴族ならばあり得ない話ではないな。だが丸く収まったというのになぜまだ男装をする必要があるのだ?」


エミリー「それは、、、打ち首になってしまわないかと…」


ジェイコブ「そんなことでか、、くっくく…ごほごほっ。」

ジェイコブは笑いながらまたむせる。

ジェイコブ「そんなことで打ち首にはせん。ましてそんなことが理由ならなおさらだ。その気持ちは王族は誰しもわかることだ。」

エミリー「そのようですね。メイソンさまもあまりお城の暮らしはお好きになれないようです」

ジェイコブはその言葉を聞いてしんとなる

エミリー心の声《え、なに、私なにかまずいこといった?》

ジェイコブはだまっている

エミリー心の声《なにか話してよー!うぅこんなときサファイアがいてくれたなら…》

エミリーはそんな思いを胸にひめ、ジェイコブの視線を受け止めるのに苦戦する





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