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出会いは夕日。別れは朝日。

しっキー

1-3.積極的すぎる女の子

『工、私と婚約しなさい』

へ、こんやく？？ん、こんにゃくか！
こんにゃく屋さんの場所を知りたかったのか！

「こんにゃく屋ならそこを左に…『婚約！こ・ん・や・く！！』
「冗談きついって………」
『本気よ』

やべー、なんかすごいこっちを見てくる。

「ちょっと待ってて」

一回頭の中で整理してみよう。
変な光持った超美少女が、ヤンキー男に婚約の申し込み？…………………………
ATAMA オーバーフロー
……いかんいかん、頭が真っ白になっちまった。ん、待てよ…いっちばん重要なこと聞いてなかった！

「お前、何者だ？」
『すごい今更ね、私はミュート・トラベル。みんなからはミューちゃんとか呼ばれてるわ』
「ちがう。誤魔化すなよ、お前ほんとに何者だ？」
『はー……もう言い逃れ出来そうにないわね。
私は裏の地球、すなわちパラレルワールドからきたの』

ミューから放たれた一言はとても重々しく、現実感があり、そしてなりより冷たく悲しげだった。

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