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ずっと前から好きでした

ぺりん

分かってた

屋上

「やっぱ本人からはっきりそんなわけないとか言われたらきついな、、、」
バタン
屋上のドアが開く音が聞こえた。
「拓真?」
「奈々!」
そこに立っていたのは拓真ではなく颯太だった。
「颯太、、、なんで?」
「なんでって、そりゃあんな大声で怒鳴って出ていったら気になるだろ」
「聞いてた?」
「え?」
「さっきの」
「、、、うん」
「私ってほんとダサいよね、、、。拓真は私の方向いてくれないって分かってるのに、、、、。分かってる、、、のに、、。」
私は泣きそうな顔が颯太に見えないように颯太に背を向けた。
「ほんとあんな可愛い彼女に私がかなうわけないのにね、、はは、、」
(颯太に心配かけちゃダメだ。無理にでも笑わなきゃ、、、、)


ぎゅ




「え、そっ颯太!?」
いつの間にか私は颯太に抱きしめられていた。
「俺の前では無理すんな」
「え?」
「俺の前でそんな無理やり笑ったりするな」
「颯太、、、」
そんな優しい言葉を掛けられて我慢していた涙が一気に溢れだしてきた。
「私ね、本当、、は、分かってたの。ずっと前から小学校の時から拓真は私の事ただの幼なじみとしか思ってないって、、、分かってた、分かってたけど、、、、」
「うん」
「分かってるのに、、、、でも好きなの、、、、、、」
「うん」
それからどれくらい泣いたか分からない。
私が泣いている間ずっと颯太は側に居てくれた。



「ごめんね、なんかすっごいかっこ悪いとこ見せちゃった」
「そんな所も好きだよ」
「え?」
「俺はかっこ悪くてダサくてガサツで落ち込みやすくても、笑顔だけで俺を元気にしてくれる奈々が大好きだよ」
「ありがとう、、でも私まだ、、、」
「いいよ別に。俺はそんな一途な奈々も好きだから。この前も言ったけど俺はずっと奈々が俺の方向いてくれるまで待ってるから」
「颯太、、、ごめんねこんなワガママな私で、、、」
「ほーら!また暗い顔してる!お前は笑顔だけが取り柄なんだから笑っとけ!」
「そうだよね、、、そっか!ありがとう!」
(また颯太に助けてもらった。颯太はずっと待ってるって言ってくれたけど、その言葉にいつまでも甘えるわけにはいかない。そろそろ私もちゃんと拓真に気持ち伝えてしっかり諦めなきゃ。次に進めるように、颯太の気持ちに応えられるようにしなきゃ。)

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