ずっと前から好きでした

ぺりん

熱のせいだよな

「はい!これしょうが湯」
「ありがとう」
「ゆっくり休んで早く治してよ!」
「あのさ奈々」
「どうしたの?」
「お前こんな簡単に男のこと家に入れてんの?」
「え?」
「俺だからいいけど他のやつは簡単に入れんなよ」
「なんで?」
「奈々ってほんと馬鹿だな」
「そんなの分かってるよーーだ」
「一応奈々だって女子なんだからちょっとは自覚もてよ」
「もしかして心配してくれてる?」
私はニヤニヤしながら言った。
「そっそんなんじゃねーよ」
「心配しなくても拓真だけだよ!」
安心させるためにニコッと微笑んだ。
「、、、」
「拓真?いきなり黙ってどうしたの?」
「なんでもねーよ」
「そう?なんか顔が赤い気がするけど熱上がったんじゃない?」
拓真のおでこに触れてみた。
「!?めっちゃ顔熱いじゃん!大丈夫!?」
「だからなんでもねぇって言ってんだろ!」
「なっなんで怒ってるの!?」
「お前が馬鹿すぎるからだよ!ばーか!ばーか!」
「はああ?拓真に馬鹿とか言われたくないしー!」
「(小声)てか奈々の癖にいちいちドキっとさせんなよ」
「なに?なんか言った??」
「別にー」
「なんかムカつくんだけど」
「なんにもねーよ。そろそろ親帰ってくるだろうから帰るわしょうが湯ありがとうじゃーな」
「ちょっ、、拓真!」

バタン

「なにもあんな逃げるように帰っていかなくてもいいのに」





奈々の家の前
「奈々の事がちょっと可愛く見えた気がする。なんでだよ、、、。そうだ俺熱のせいで頭おかしくなってるんだよな。そうだよな。うん。」
拓真は自分に言い聞かせるようにそう言った。

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