ずっと前から好きでした

ぺりん

もう喋れないのかな

「奈々ー!おはよう!」
「あ、里奈、おはよう、、、」
里奈が心配そうに私の顔を覗き込んだ。
「なんか元気ないよ?大丈夫?」
「話聞いてくれる?」
「もちろん!どうしたの?」
「実は、今日朝拓真の家に行ったんだけど真奈美ちゃんと行っちゃってて」
「うんうん」
「私、もう拓真の側にいちゃいけないのかなって、、、」
「そんなことないよ!」
「そうかな?」
「うん!だって、拓真君と真奈美ちゃんが付き合ってるのと奈々と拓真君が幼馴染なのは関係ないじゃん!そんなに深く考えなくていいよ!」
「そっか、そうだよね!なんか里奈に話したらすっきりしたよ!ありがとう!」
「うん!親友が困ってる時に助けるのは当たり前だよ!」
「明日ちゃんと拓真に謝る!」
「それがいいよ!」


その日の夜
〈奈々の家〉
「奈々、ちょっといい?」
部屋に居た私にお母さんが声を掛けてきた。
「いいよー!」
「話があるんだけどちょっとリビングにきて」
「はーい」
リビングに行くとお父さんも居た。
「話って何??」
「実はな、お父さんの仕事の都合で引っ越す事になったんだ」
「え、、、」
「だから、一週間後お前も一緒に引っ越すことになると思う」
「そっそうなんだ、」
「ごめんな、学校の友達とかと居るだろうに」
「全然大丈夫!もうすぐ中学生だし!すぐに友達出来るよ!」
私は部屋に戻って泣いてしまった。
「せっかく拓真と仲直りしようと思ったのに、、、こんなんじゃ仲直りしても意味無い、、、」

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