この度、晴れてお姫様になりました。

KoKoRo83

イタズラ(3)

アイシャはこの広い屋敷の中にもかかわらず、すぐに見つかった。

「あら、エレナ様。今日もファビオ様達とお遊びに?」
「うん。それでね、オリスの部屋を探検しようとしたら、すごいものが見つかって。」
「すごいもの、ですか?」
アイシャの目がキラリと光る。
「口で言うより見たほうが良いと思うから来て!」
「あっ。はい。」

ふふふ。成功。あとは中を見てどんな反応をするか…。

「ほら、ここよ。見てみて。」
「はい。」
ガチャ。


「うっ。これは…。」
「ねっ。すごいでしょ。」
「こんなにたくさん貼るのにいったい何時間かかるのでしょうか。」
「さあ?貼ったこと無いから分からない(嘘だけど)。結構かかるんじゃない?毎日コツコツ貼ってきたとか。」
「それはあり得ません。」

ん?どういうことだ?
「えーと?」
「私、今朝オル君の部屋へ掃除しに入りました。」
マジかよ。どうすんだ。
「じゃっじゃあ、今日から貼り始めたんだ。まったくオリスも間が悪いね。すぐ私達に見つかるなんて。」
「いいえ。それも違うと思います。今日は旦那様がお出掛けになられるということで、朝から大忙しでした。オル君にはとてもそんな時間はありません。よってこの写真を貼ったのは、オル君ではありません。」
「はは。すごいアイシャ名探偵みたい!
でもじゃあ誰がこんなことしたの?(汗)」
アイシャがじっと俺を見つめる。
「なっ何?」
「もし違ったらごめんなさい。私が思うにこれを貼ったのは、エレナ様ではないかと。」
「なななななんでそう思う?」
「それはもちろん、女の勘です。(ドヤッ)」
「はー。」
思わず気の抜けた声が出る。


「そしてエレナ様がそんなことをなされた理由は…。」
ヤバイ。このままじゃアイシャの中の俺の株が。
「理由は…?」
「エレナ様も私と同じでオル君のことが好きだからです!」
予想外過ぎて声も出ない。えっ?俺ってオリスのことが好きなのか?って違うだろ。何自分見失ってんだ。


「いくらエレナ様とはいえ、オル君は譲れませんから!これからはライバルとしてお互いに頑張りましょう。それでは仕事があるので失礼します。」

あっ、行っちゃった。マジかよ…。

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